テスト リストの使用
テスト リストを作成すると、テストをグループに整理できます。 テスト リストは、異なるセッションの間でも維持されます。 あるソリューションで作成されたテスト リストを別のソリューションにインポートできます。
テスト リストの使用
テスト リストを作成するには、テスト リスト エディターを使用します。 詳細については、「方法 : テスト リストを作成する」を参照してください。 作成したテスト リストは、次のように使用できます。
複数のテストを実行する。 テスト リスト エディターでは、1 つまたは複数のテスト リストを選択し、実行できます。 含まれているすべての有効なテストについて、テストを個々に実行した場合と同様に結果が作成されます。 詳細については、「方法: Microsoft Visual Studio から自動テストを実行する」を参照してください。
テスト リストは、MSTest ユーティリティに /testlist: オプションを付けて使用することによって、コマンド ラインからも実行できます。 詳細については、「方法: MSTest を使用してコマンド ラインから自動テストを実行する」および「MSTest.exe コマンド ライン オプション」を参照してください。
ビルドの一部としてテストを実行する。 開発プロジェクトが Team Foundation Server のチーム プロジェクトの一部である場合、ビルド処理を使用することで、テスト リスト内のテストを実行し、完成したばかりの各本番ビルドの機能を検証することができます。 詳細については、「基本的なビルド定義の作成」および「方法: アプリケーションのビルド後にスケジュールされているテストを構成および実行する」を参照してください。
チェックイン ポリシーを適用する。 テスト リストは、チェックイン ポリシーの一部として使用されます。 チェックインでは、ソース コードをチェックインする前に、選択されたテスト リスト内の対応するすべてのテストが正常に実行されることが必要です。 詳細については、「チェックイン ポリシーの追加」を参照してください。
テストとテスト リストの表示
テスト リスト エディターのテスト リスト ペインには、次の 3 つのトップレベル ノードが常に表示されます。
[テストの一覧]。 テスト リスト階層のルート ノードです。最初は空です。 [テストの一覧] ノードには、複数のテスト リストを含めることができます。 階層のどのレベルにある場合でも、各テスト リストには複数のテストおよびテスト リストを含めることができます。 1 つのテストを複数のテスト リストに含めることもできます。詳細については、「方法 : テストをテスト リストに整理する」を参照してください。 テスト リストのテストを実行するには、テスト リストのチェック ボックスをオンにし、[テストの実行] をクリックします。
注意
あるテスト リストに属するテストを実行した場合に、他のテストが実行されることがあります。この理由としては、他のリストまたは [読み込まれたすべてのテスト] ノードに含まれる他のテストが、現在表示されていなくても選択されていることが考えられます。 この例として、他のテスト リストを含むテスト リストを実行する場合が考えられます。 子テスト リストのテストは、親リストが折りたたまれているために表示されない場合でも実行されます。 さらに、一部のテストの種類、具体的には順序指定テストやロード テストでは、他のテストを含めることができます。 他のテストを含むテストを実行すると、その中に含まれているテストも実行されます。
[一覧に存在しないテスト]。 1 つまたは複数のテスト リストに移動されていない、ソリューション内のすべてのテストの非階層リストです。
[読み込まれたすべてのテスト]。 ソリューション内のすべてのテストの非階層リストです。 すべてのテストのすべてのインスタンスを表示します。 2 つのテスト リストに存在するテストは、[読み込まれたすべてのテスト] ノードに 2 度表示されます。
テスト リストの状態
テスト リストの状態は、次の 4 つのいずれかです。
オフ このリストの使用可能なテストまたはその子リストのいずれも、現在オフです。
オン このリストの使用可能なテストおよびその子リストは、現在すべてオンです。
不確定 淡色表示のチェック マークで示されます。 このリスト、その子リスト、またはその両方に含まれる使用可能なテストの一部が選択されています。
無効 このリストは使用できません。 このテスト リストおよびその子リストには、オンにできるテストは含まれていません。
テストが有効で、フィルターによって除外されていなければ、そのテストをオンにできます。
例: 3 つのテストが含まれるテスト リストがあり、その 2 つをオンにした場合、テスト リストのチェック マークは淡色表示され、中間状態であることが示されます。 その後で、オフであるテストを無効にすると、使用可能なすべてのテストがオンになるため、テスト リストのチェック ボックスがオンになります。 その後で、そのテストを再度有効にすると、テスト リストの状態は再び不確定になります。 3 つのテストをすべて無効にすると、このテスト リストにはオンにできるテストが存在しないため、テスト リストのチェック ボックスは無効になります。
テスト リストの保存と再利用
テスト リストは、ソリューションの [ソリューション項目] フォルダーに存在するテスト メタデータ ファイルに含まれます。 テスト リストを追加、削除、または変更するか、テストをテスト リストに追加するか、またはテスト リストからテストを削除すると、メタデータ ファイルの対応する記述が更新されます。 メタデータ ファイルは XML ファイルです。
参照
処理手順
方法: Microsoft Visual Studio から自動テストを実行する
方法: MSTest を使用してコマンド ラインから自動テストを実行する
方法: アプリケーションのビルド後にスケジュールされているテストを構成および実行する