チュートリアル : テストを実行し、コード カバレッジを表示する

更新 : 2011 年 4 月

プロジェクトのコードのうちどの部分が実際にテストされたかどうかを確認するには、Microsoft Visual Studio 2010 のコード カバレッジ機能を使用します。 これを行うには、まず実行構成を編集してカバレッジの測定対象のコードを含むアセンブリを指定します。 次に、そのコードに対するテストを実行します。 詳細なコード カバレッジ統計がウィンドウに表示されます。 どのコードがテストされたかを、1 行ずつ表示することもできます。

必須コンポーネント

  • Visual Studio Premium 2010 または Visual Studio Ultimate 2010

  • チュートリアル : 単体テストの作成と実行」の「単体テストを実行してコードを修正する」の手順に従います。 これによって、次の手順で実行する 2 つのテストが作成されます。

テストを実行し、コード カバレッジを表示する

テストを実行し、コード カバレッジを表示するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、ソリューションの名前を指定します。 チュートリアル : 単体テストの作成と実行 のプロジェクトを使用している場合、ソリューション名は Bank になります。 このソリューションには、テスト対象コードが含まれます。

  2. ソリューション エクスプローラーの [ソリューション項目] で、テストの設定ファイル Local.testsettings をダブルクリックします。

    [テストの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. コード カバレッジ データの収集に使用するロールとして、<ローカル コンピューターのみ> を選択します。

    ヒント

    コード カバレッジ データの場合、このロールはテストを実行するロールにする必要があります。

  4. 既定のコード カバレッジの設定を変更するには、[コード カバレッジ] チェック ボックスをオンにして、診断データ アダプターの一覧のすぐ上にある [構成] をクリックします。

    コード カバレッジの収集を構成する [コード カバレッジの詳細] ダイアログ ボックスが表示されます。

    ヒント

    IntelliTrace 情報も収集するようにテストの設定を構成した場合、コード カバレッジ データの収集は実行されません。

  5. 一覧から、インストルメント化する項目を選択します。

  6. (省略可能) 表示されていない別のアセンブリを追加するには、[アセンブリの追加] をクリックします。

    [インストルメント化するアセンブリの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    1. コード カバレッジに含めるアセンブリ ファイル (.exe、.dll、または .ocx) を選択し、[開く] をクリックします。 ファイルが一覧に追加されます。
  7. (省略可能) [同じ場所でアセンブリをインストルメント化する] を選択し、ビルドされた場所で、または配置ディレクトリにコピーした後で、ファイルをインストルメント化します。 アセンブリをインストルメント化する場所の詳細については、「インストルメンテーション フォルダーの選択」を参照してください。

  8. (省略可能) 追加したアセンブリのいずれかに厳密な名前が付いている場合、これらのアセンブリを再署名する必要が生じることがあります。 省略記号ボタン ([…]) をクリックし、再署名するときに使用する必要があるキー ファイルを検索します。 アセンブリを再署名する方法の詳細については、「アセンブリのインストルメント化と再署名」を参照してください。

  9. [OK] をクリックします。 これで、テストの設定に対してコード カバレッジの設定が構成および保存されました。

    注意

    この診断データ アダプターの構成をリセットするには、[既定の構成にリセット] をクリックします。

  10. [名前を付けて保存] をクリックし、ダイアログ ボックスで [保存] をクリックします。 既存のファイルの保存を確認するメッセージ ボックスが表示されます。 メッセージ ボックスで [はい] をクリックして既存のファイルを置き換えます。

  11. [テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] をポイントします。 ソリューションに存在するすべてのテスト設定がサブメニューに表示されます。 編集したテストの設定 (Local.testsettings) の横にあるチェック ボックスをオンにします。 これにより、この設定がアクティブなテストの設定になります。

  12. テスト リスト エディターCreditTest および DebitTest のチェック ボックスをオンにし、右クリックして [選択されたテストを実行] をクリックします。

    この 2 つのテストが実行されます。

  13. [テスト ツール] ツール バーの [コード カバレッジの結果] をクリックします。

    [コード カバレッジの結果] ウィンドウが開きます。

  14. [コード カバレッジの結果] ウィンドウの [階層] 列には、最新のテスト実行で実行されたすべてのコード カバレッジのデータを含む 1 つのノードが表示されます。 このテスト実行ノードには、<ユーザー名>@<コンピューター名> <日付> <時刻> という形式の名前が付けられます。 このノードを展開します。

  15. Bank.dll アセンブリ、BankAccountNS 名前空間、および BankAccount クラスのノードを展開します。

  16. BankAccount クラス内の各行は、このクラスの各メソッドを表します。 このテーブルの列には、個々のメソッド、クラス、および名前空間全体のカバレッジ統計情報が表示されます。

  17. Debit メソッドの行をダブルクリックします。

    Class1.cs ソース コード ファイルが開き Debit メソッドの箇所が表示されます。 このファイルでは、コードが強調表示されています。 明るい青で強調表示された行は、テスト実行で実行されませんでした。 ベージュで強調表示された行は、部分的に実行されました。 赤茶で強調表示された行は、まったく実行されませんでした。 スクロールすると、このファイルのその他のメソッドのカバレッジを確認できます。

    手順 7. で TestProject1.dll のチェック ボックスをオンにした場合には、単体テストのソース コードが含まれる Class1Test.cs ファイルを開いて、どのテスト メソッドが実行されたかを参照できます。 このソース コードも同じ基準で強調表示されています。明るい青は実行されたコードを示し、ベージュは部分的に実行されたコード パスを示し、赤茶はテスト実行で実行されなかったコード パスを示します。

参照

処理手順

チュートリアル : 単体テストの作成と実行

単体テストを作成するサンプル プロジェクト

方法: テストの設定を Microsoft Visual Studio から適用する

その他の技術情報

Visual Studio から自動テストを実行するためのテストの設定の作成

履歴の変更

日付

履歴

理由

2011 年 4 月

必要条件セクションに Visual Studio 2010 バージョンを追加しました。

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