方法 : デバッグで .NET Framework のバージョンを指定する
Visual Studio 2010 デバッガーでは、Microsoft .NET Framework の現在のバージョンだけでなく、古いバージョンのデバッグもサポートしています。 Visual Studio からアプリケーションを起動すると、デバッグしているアプリケーションの .NET Framework バージョンは正しく識別されます。 アプリケーションが既に実行されていて、[アタッチ先] を使用する場合、古いバージョンの .NET Framework が識別されないこともあります。この場合、次のようなエラー メッセージが出力されます。
"アプリケーションが使用しようとしている Microsoft .NET Framework のバージョンに関してデバッガーが不適切な想定を行っています。"
このような場合はまれですが、使用するデバッガーのバージョンを指定するには、レジストリ キーを設定します。
デバッグで .NET Framework のバージョンを指定するには
コンピューターにインストールされている .NET Framework のバージョンを確認するには、Windows\Microsoft.NET\Framework ディレクトリを探します。 バージョン番号は次のようになります。
V1.1.4322
正しいバージョン番号を確認し、メモしておきます。
レジストリ エディター (regedit) を起動します。
レジストリ エディターで、[HKEY_LOCAL_MACHINE] フォルダーを開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\VisualStudio\10.0\AD7Metrics\Engine\{449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} に移動します。
このキーが存在しない場合、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\VisualStudio\10.0\AD7Metrics\Engine を右クリックし、[新しいキー] をクリックします。 新しいキーに {449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} と名前を付けます。
{449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} に移動し、[名前] 列を確認して、CLRVersionForDebugging キーを探します。
- このキーが存在しない場合、{449EC4CC-30D2-4032-9256-EE18EB41B62B} を右クリックし、[新規] - [文字列値] をクリックします。 新しい文字列値を右クリックし、[名前の変更] をクリックして、「CLRVersionForDebugging」と入力します。
[CLRVersionForDebugging] をダブルクリックします。
[文字列の編集] ボックスの [値] ボックスに、.NET Framework のバージョン番号を入力します。 たとえば、「V1.1.4322」などです。
[OK] をクリックします。
レジストリ エディターを閉じます。
それでもデバッグの開始時にエラー メッセージが表示される場合は、レジストリに正しいバージョン番号が入力されていることを確認します。 また、Visual Studio でサポートされている .NET Framework のバージョンを使用していることを確認します。 デバッガーは、現在のバージョンおよび以前のバージョンの .NET Framework と互換性がありますが、将来のバージョンとの上位互換性はない可能性があります。