単純なリストとツリー リスト、クエリ リストと入力リスト

空の Office Excel ワークシートから始めるか、Visual Studio Team Foundation Server からエクスポートした作業項目を変更するかにかかわらず、単純なリストとツリー リストのどちらを使用するかを選択できます。 さらに、作業項目クエリに基づいてリストを最新の情報に更新するかどうかを選択することもできます。

  • リスト構造: 階層リストまたはツリー リストでは、作業項目間の関係が表示され、リンクの関係を追加および変更できます。 単純なリストでは、作業項目は表示されますが、関係は表示されません。 クエリ結果から作業項目リストを作成する場合、クエリの種類に応じて作業項目リストの種類が決定されます。 "作業項目のツリー" クエリの結果は、常にツリー リストとして Office Excel に表示されます。 "作業項目の単純なリスト" クエリまたは "作業項目とダイレクト リンク" クエリの結果は、常に単純なリストとして Office Excel に表示されます。

  • リストの更新: クエリ リストは Team Foundation に格納されているクエリに関連付けられています。 クエリ リストを最新の情報に更新するとき、Office Excel によって、クエリが再実行され、最新のデータが表示されるため、更新後にリスト内の作業項目のセットが変更される場合があります。入力リストはクエリに関連付けられていません。 代わりに、各作業項目を指定します。通常、これは 1 つ以上のクエリの結果から作業項目を選択することで行います。 入力リストを最新の情報に更新すると、各作業項目に関する最新のデータが表示されますが、作業項目のセットは変更されません。 作業項目リストのヘッダーには、クエリの名前 (関連付けられている場合) および更新リストの種類が表示されます。

このトピックの内容

  • タスクに適したリスト構造とリストの種類の選択

  • リストの種類の変更

  • 単純なリストとツリー リスト

  • クエリ リストと入力リスト

タスクに適したリスト構造とリストの種類の選択

次の表を参考にして、実行するタスクに最も適しているリストの種類の組み合わせを判断してください。 このトピックの残りの部分では、各リストの種類の詳細について説明します。

タスク

リスト構造

リストの更新

関連付けられていない多数の作業項目を作成およびアップロードする

単純なリスト

入力リスト

関連付けられていない多数の作業項目を一括編集する

単純なリスト

クエリ リストまたは入力リスト

多数の作業項目およびそれに依存する作業項目または関連付けられている作業項目を一括編集する

ツリー リスト

クエリ リスト

トップダウン プランニングを実行し、最近作成された作業項目をアップロードする

ツリー リスト

入力リスト

多数の作業項目の階層構造および親子リンクの関係を表示および変更する

ツリー リスト

クエリ リスト

時間と共に変更されるフィルター処理された作業項目のセットに基づくレポートを確認する

単純なリストまたはツリー リスト

クエリ リスト

リスト構造とリストの更新の変更

リストの種類は、いつでも変換できます。 リストの種類を変更すると、リスト構造だけでなく、リストの内容も変更される場合があります。 たとえば、入力リストからクエリ リストに変更すると、ワークシート内のすべての作業項目はクエリで見つかった作業項目に置き換えられ、クエリに対応したリスト構造になります。

次の表を参考にして、実行する変換の種類に基づいて、ワークシートがどのように変更されるかを確認してください。 詳細については、「Office Excel での作業項目の更新とリストの種類の変更」を参照してください。

リスト構成の変更

手順

ワークシートに加えられる変更

単純なリストからツリー リストへ

  1. [チーム] メニューの [ツリー レベルの追加] をクリックします。

  2. [ツリー リストに変換] ダイアログ ボックスで、[親-子] または他のリンクの種類をクリックし、[はい] をクリックします。

タイトル列の名前が Title1 に変更され、Title2 列が新たに追加されます。 ワークシートに既に一覧表示されている作業項目に対しては、発行と最新の情報への更新のみ行うことができます。

ツリー リストから単純なリストへ

  1. [チーム] メニューの [構成] をクリックし、[リスト] をクリックします。

  2. [作業項目のみを更新] をクリックし、[適用] をクリックします。

ツリー構造が平坦化され、クエリ リストが入力リストに変更されます。 ワークシートに既に一覧表示されている作業項目に対しては、発行と最新の情報への更新のみ行うことができます。

入力リストからクエリ リストへ

  1. [チーム] メニューの [構成] をクリックし、[リスト] をクリックします。

  2. [クエリから更新] をクリックし、リストの更新に使用する作業項目クエリを指定します。

  3. [適用] をクリックします。

選択したクエリに含まれている作業項目を使用して、スプレッドシートが最新の情報に更新されます。 クエリがツリー クエリの場合、リストはツリー リストになります。

クエリ リストから入力リストへ

  1. [チーム] メニューの [構成] をクリックし、[リスト] をクリックします。

  2. [作業項目のみを更新] をクリックし、[適用] をクリックします。

現在ドキュメントに含まれている作業項目のみを使用して、スプレッドシートが最新の情報に更新されます。 ツリー リストは単純なリストに変換されます。

単純なリストとツリー リスト

作業項目リストを開くと、ヘッダーの [リストの種類] の横に、リストの種類として [フラット] または [ツリー] が表示されます。

単純なリストを使用すると、リンクの関係がないか、現在の焦点がリンクの関係にない場合に作業項目を追加、変更、または更新できます。 この種類のクエリ リストにはタイトル列が 1 つだけあり、そこにすべての作業項目のタイトルが格納されます。

ツリー リストを使用すると、作業分解構造を使用して作業スケジュールを管理する場合などに、作業項目間の親子関係を表示および変更できます。 ツリー リストには、複数のタイトル列を使用して、これらの関係が表示されます。 各子作業項目とその兄弟は親の下の行に表示され、子とその兄弟のタイトルは、親のタイトルの右側の 1 つのタイトル列に表示されます。

作業項目の親子リンクを表示する場合の列のレイアウトを示した Office Excel の作業項目のツリー リスト

Microsoft Excel の作業項目ツリー リスト

ツリー リストおよびツリー クエリの使用方法の詳細については、次のトピックを参照してください。

タスク

関連トピック

空のワークシートからツリー リストを作成するには

作業項目のツリー リストの使用によるトップダウン プランニングの実行 (Excel)

ツリー階層を変更し、ツリー クエリで見つかった作業項目を更新するには

Office Excel のツリー リストでの作業項目の構成

Office Excel で、ツリー クエリからツリー リストを作成するには

Office Excel を使用した作業項目の作成、オープン、および変更

ツリー クエリを作成するには

ツリー ビューでの作業項目の表示および変更

無効なリンクの原因となる可能性のあるツリー リストのエラー

ツリー リストから変更を発行すると、Team Foundation では、タイトル列のデータを分析し、作業項目間のリンクのパターンを判断します。 ツリー リストを作成または変更するときに、次のいずれかの条件に該当すると、無効なリンクや、誤った作業項目間にツリー リンクが作成される可能性があります。

  • 親子関係を持つ作業項目の間の行が空白である

  • 作業項目のタイトルが入力されている列が正しくない

  • 同一行に、データが含まれているタイトル列が複数ある

  • リストが並べ替えられている

変更を発行するまで、こうしたエラーを発見できない場合があります。 無効なリンクとその対処方法の詳細については、「Microsoft Excel リスト ツリー内の無効なリンクの解決」を参照してください。

クエリ リストと入力リスト

Office Excel で作業項目のリストを作成する場合、クエリ リストと入力リストのどちらかを作成します。 作業項目リストを作業項目データベースの最新の情報に更新したときの作業項目リストの変更方法に基づいて、リストの種類を選択する必要があります。 どちらの作業項目リストでも、作業項目は作業項目データベースの最新の情報に更新されます。 どちらを使用しても、作業項目を作業項目データベースに追加したり、既存の作業項目を変更したりできます。 違いは、入力リストでは、ステータスや進行状況に関係なく、特定の作業項目のセットが含まれます。一方、クエリ リストで更新すると、特定のクエリと一致する作業項目が含まれます。

たとえば、4 つの作業項目の ID を指定して入力リストを作成すると、そのリストには常にその 4 つの作業項目が表示されます。 一方、前日に作成した作業項目を表示するクエリ リストを作成し、リストを 1 日に 1 回最新の情報に更新すると、作業項目のセットは毎日変更されます。

Office Excel で表示されるクエリ結果を開くと、既定では、次の表に示すようにクエリの種類に応じてリストの種類が決定されます。

クエリの種類

フラットまたはツリー

クエリまたは入力

作業項目の単純なリスト

フラット

[なし] (入力リストを示します)

作業項目とダイレクト リンク

フラット

クエリ

作業項目のツリー

ツリー

クエリ

クエリ リストを開くと、リストのヘッダーの [クエリ] の横に、クエリの名前が表示されます。

定期的に作業項目リストを最新の情報に更新して、クエリを再実行した結果を確認する場合は、クエリ リストを使用します。 クエリ リストは最初は作成時に使用したクエリに関連付けられていますが、後で別のクエリに関連付けることができます。 クエリ リストを最新の情報に更新すると、Team Foundation Server によって、クエリが再実行され、そのクエリ結果を使用してクエリ リストが更新されます。 たとえば、チーム メンバーがクエリと一致する新しい作業項目を作業項目データベースに追加した場合、リストを最新の情報に更新すると、その作業項目はクエリ リストにコピーされます。 そのクエリ リストを使用して新しい作業項目を作業項目データベースに追加する際に、リストを最新の情報に更新するときは、クエリと一致する場合にのみ作業項目がクエリ リスト内に残ります。それ以外の場合は、クエリ リストから削除されます。 チーム メンバーが作業項目リストが関連付けられているクエリを変更した場合、リストを最新の情報に更新すると、リストの内容は変更されます。 クエリ リストの場合は、作業項目リストのヘッダーの [クエリ] の横に、リンク先のクエリの名前が表示されます。[リストのプロパティの構成] ダイアログ ボックスの ** [クエリから更新]** オプションを使用すると、作業項目リストはクエリ リストに変換されます。

最初の作業項目と追加した作業項目のみが含まれる作業項目リストが必要な場合は、入力リストを使用します。 クエリから入力リストを作成できますが、その後に入力リストとそのクエリとの関連付けは行われません。 入力リストを最新の情報に更新しても、Team Foundation Server によって、リスト内の作業項目が現在のクエリ結果に置き換えられることはありません。たとえば、別のチーム メンバーが最初のクエリと一致する作業項目を作業項目データベースに追加しても、入力リスト内に既に存在している作業項目の子でない限り、その作業項目は入力リストに現れません。 入力リスト内で作成した新しい作業項目は、元のクエリと一致していなくても、更新処理によって削除されることはありません。 入力リストの場合、作業項目リストのヘッダーの [クエリ] の横に [なし] と表示されます。[リストのプロパティの構成] ダイアログ ボックスの [現在の作業項目のみを更新] オプションを使用すると、既存の作業項目リストは入力リストに変換されます。

参照

処理手順

作業項目のツリー リストの使用によるトップダウン プランニングの実行 (Excel)

Office Excel での作業項目の更新とリストの種類の変更

Team Foundation Server への Microsoft Office ドキュメントの接続

Office Excel を使用した作業項目の作成、オープン、および変更

Office Excel のツリー リストでの作業項目の構成

ツリー ビューでの作業項目の表示および変更

概念

Team Foundation Server にバインドされた Microsoft Excel を使用することによる作業項目の管理