カスタマイズ要件のスコープの確認

チーム メンバーは、実行する作業をトラッキングするために作業項目を使用します。 チームのメンバーが使用できる作業項目の種類は、Microsoft Solutions Framework (MSF) for CMMI Process Improvement や MSF for Agile Software Development など、インストールされている方法によって異なります。 作業項目の種類の例としては、バグ、要件、リスク、タスクなどがあります。

必要に応じて、チームが使用するプロセスやコミュニケーション方法に Team Foundation をより効果的に活用できるように、この選択肢を拡張できます。 新しい作業項目の種類を作成できます。これは、作業項目を作成する基になるテンプレートです。 チームが使用するプロセスに応じて、タスク、バグ、変更要求、サービス品質要求、懸案事項、要件、レビュー、リスク、およびシナリオのいずれかの作業項目の種類が役立つことがわかります。

作業項目には、作成時に基盤として使った作業項目の種類に定義されたフィールドと動作が含まれます。

注意

作業項目の種類を作成するだけではなく、既存の作業項目の種類を変更することもできます。 たとえば、タスクと必要条件という種類の作業項目を含む方法がインストールされているとします。 チームが使用するプロセスのサポートを強化するには、タスクという作業項目の種類にフィールドを追加したり、要件という作業項目の種類のワークフロー動作を変更したりできます。

作業項目の種類は、それから形成されるより具体的な作業項目の抽象概念と見なすことができますが、独自に作成できる XML 定義のセットでもあります。 また、XML スキーマである Work Item Type.xsd については、Microsoft Web サイトの Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) SDK でも参照できます。

このトピックの内容

  • 変更のスコープ

  • 新しいチーム プロジェクトすべてのカスタマイズ

  • 既存の MSF プロセス テンプレートの修正

  • 既存のチーム プロジェクトのカスタマイズ

変更のスコープ

カスタマイズ作業の影響が及ぶ範囲は、その対象に応じて、広い場合と狭い場合とがあります。 以下のいずれかの方法を実行できます。

  • 新しいチーム プロジェクトすべてのカスタマイズ   プラグイン、作業項目の種類、およびプロセス ガイダンスを変更することによって作業項目の種類をカスタマイズできます。 この場合、カスタマイズはそのプロセス テンプレートから作成されたすべてのプロジェクトに反映されます。

  • 既存のチーム プロジェクトのカスタマイズ   コマンド ライン ツールを使用して 1 つのプロジェクトの作業項目の種類をカスタマイズできます。 この場合、加えた変更は、そのプロジェクトで行われる作業には反映されますが、既存のプロジェクトや今後のプロジェクトには反映されません。

新しいチーム プロジェクトすべてのカスタマイズ

すべての新しいチーム プロジェクトで作業項目の種類をカスタマイズするには、チーム プロジェクトが使用するプロセス テンプレートを変更する必要があります。 この方法を使用すると、1 つの場所で行った変更を、変更したプロセス テンプレートから作成されたチーム プロジェクトすべてに対して反映できます。 詳細については、「既存の MSF プロセス テンプレートの修正」を参照してください。

注意

一連の新しいチーム プロジェクトに対してプロセス テンプレートを作成するのではなく、既存のプロセス テンプレートを必要に応じて変更することをお勧めします。 たとえば、MSF for Agile Software Development または MSF for CMMI Process Improvement のテンプレートを変更できます。

既存の MSF プロセス テンプレートの修正

プロセス テンプレートのプラグイン

プロセス テンプレート プラグインは、チーム プロジェクトを作成するとき、必要なファイルの設定やデータの構成を行います。 Visual Studio ALM には、作業項目トラッキングのプラグイン、分類、Windows SharePoint Services、バージョン コントロール、レポート、グループとアクセス許可が含まれています。 各プラグインを変更してプロセス テンプレートをカスタマイズできます。 作業項目トラッキング用にプラグインを変更する方法の詳細については、「作業項目を追跡するためのオブジェクトの作業項目トラッキング プラグインによる定義およびカスタマイズ」を参照してください。

作業項目の種類

必要に応じて、チームが使用するプロセスやコミュニケーション方法に Team Foundation をより効果的に活用できるように、用意されている作業項目の選択肢を拡張できます。 新しい作業項目の種類を作成することにより、カスタム作業項目を作成できます。これは、作業項目を作成する基になるテンプレートです。 プロセス テンプレート向けの作業項目の種類をカスタマイズまたは作成する方法の詳細については、「プロジェクトの追跡データ、フォーム、ワークフロー、その他のオブジェクトのカスタマイズ」または「作業項目の種類を作成する」を参照してください。

プロセス ガイダンス

プロセス ガイダンスとは、特定のソフトウェア開発プロセスのためのロール、作業項目、作業生産物、アクティビティ、およびレポートをドキュメント化したものです。 プロセス ガイダンスは特定のプロセス テンプレートを補完します。

Team Foundation には、MSF for Agile Software Development と MSF for CMMI Process Improvement という 2 つのプロセス テンプレートが含まれています。 これらの各プロセスは、カスタマイズして、プロジェクトでソフトウェアを開発する際に使用できます。 作業項目の種類を追加またはカスタマイズする場合は、加えた変更に応じて、対応するプロセス ガイダンスを更新する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Process Templates and Tools (プロセス テンプレートおよびツール)」を参照してください。

既存のチーム プロジェクトのカスタマイズ

既存のチーム プロジェクトの変更方法は、プロセス テンプレートの変更方法と似ていますが、スコープがはるかに狭くなります。 既存のチーム プロジェクトを変更すると、チーム メンバーが毎日の作業を行う方法に影響します。 それ以降にプロセス テンプレートから作成するプロジェクトの性質は変更されません。

参照

処理手順

作業項目の種類の追加とカスタマイズ

概念

プロジェクトの追跡データ、フォーム、ワークフロー、その他のオブジェクトのカスタマイズ

その他の技術情報

witAdmin: 作業項目を追跡するオブジェクトの管理

プロセス テンプレートのカスタマイズ

プロセスと追跡のカスタマイズ要件の確認