ビュー クラス (アーキテクチャ)

CView とその派生クラスはフレーム ウィンドウのクライアント領域を表現する子ウィンドウです。 ビューは、ドキュメントのデータを表示し、入力を受け入れます。

ビュークラスはドキュメント テンプレート オブジェクトを使って、ドキュメント クラスとフレーム ウィンドウ クラスに関連付けられます。

  • CView
    ドキュメントのデータに対するアプリケーション独自のビューについての基本クラス。 ビューはデータを編集、選択するために、データを表示しユーザー入力を受け入れます。 CView から独自のビュー クラスを派生させます。

  • CScrollView
    スクロールの機能を持つビューの基本クラス。 自動スクロールを使用するには CScrollView からビュー クラスを派生させます。

フォーム ビューとレコード ビュー

フォーム ビューもスクロール可能なビューです。 これはダイアログ ボックス テンプレートを基にしています。

レコード ビューはフォーム ビューから派生されます。 ダイアログ ボックス テンプレートに加えて、データベースにも接続できます。

  • CFormView
    ダイアログ ボックス テンプレートでレイアウトが定義されているスクロール可能なビュー。 ダイアログ ボックス テンプレートを基にユーザー インターフェイスを実装するには、CFormView からクラスを派生させます。

  • CDaoRecordView
    データ アクセス オブジェクト (DAO) のレコードセット オブジェクトに直接接続されたフォーム ビューを提供します。 すべてのフォーム ビューと同じように、CDaoRecordView はダイアログ ボックス テンプレートを基にしています。

  • CHtmlView
    アプリケーションで Web を閲覧するためのコントロールをサポートします。 コントロールは MFC でダイナミック HTML をサポートします。


  • フォーム ビューに対する MFC OLE DB サポートが用意されています。

  • CRecordView
    ODBC (Open Database Connectivity) レコードセット オブジェクトに直接接続されたフォーム ビューを提供します。 すべてのフォーム ビューと同じように、CRecordView はダイアログ ボックス テンプレートを基にしています。

コントロール ビュー

コントロール ビューはそのビューとしてコントロールを表示します。

  • CCtrlView
    Windows コントロールに関連付けられたすべてのビューの基本クラス。 コントロールを基にしたビューについては、以降で説明します。

  • CEditView
    Windows 標準エディット コントロール (CEdit を参照) を持つビュー。 エディット コントロールは、テキスト編集、検索、置換、およびスクロールの各機能をサポートします。

  • CRichEditView
    Windows リッチ エディット コントロール (CRichEditCtrl を参照) を持つビュー。 エディット コントロールの機能に加えて、リッチ エディット コントロールは、フォント、色、段落書式化、および埋め込み OLE オブジェクトをサポートします。

  • CListView
    Windows リスト コントロール (CListCtrl を参照) を持つビュー。 リスト コントロールは、Windows エクスプローラーの右側のペインと同様の形式で、アイコンと文字列を表示します。

  • CTreeView
    Windows ツリー コントロール (CTreeCtrl を参照) を持つビュー。 ツリーコントロールは、Windows エクスプローラーの左側のペインと同様の形式で、階層的に整列されたアイコンと文字列を表示します。

参照

概念

クラス ライブラリの概要