方法 : デバッグ構成とリリース構成を設定する
このトピックの内容は、次の製品に該当します。
エディション |
Visual Basic |
C# |
F# |
C++ |
Web Developer |
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Express |
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Pro、Premium、Ultimate |
Visual Studio 2010 のプロジェクトでは、プログラムのリリース バージョンとデバッグ バージョンに別の構成を設定できます。 名前が示すように、デバッグ バージョンはデバッグ用、リリース バージョンは最終リリース配布用のビルドです。
Visual Studio でプログラムを作成すると、これらの構成が Visual Studio によって自動的に作成され、適切な既定オプションとその他の設定が行われます。 既定の設定では次のようになります。
プログラムのデバッグ構成のコンパイルでは、シンボリック デバッグ情報が完全に含まれ、最適化は行われません。 ソース コードと生成された命令の関係は非常に複雑であり、最適化を行うとデバッグが困難になるためです。
プログラムのリリース構成は、シンボリック デバッグ情報を含まず、完全に最適化されます。 使用しているコンパイラ オプションによっては、デバッグ情報が プログラム データベース ファイル (C++)に生成される場合があります。 PDB ファイルを作成すると、後でリリース バージョンをデバッグする際に大きく役立つことがあります。
リリース バージョンとデバッグ バージョンは、構成マネージャーの [標準] ツール バーで切り替えることができます。
注意
Visual Studio を設定するときには、主要なプログラミング言語に対応する開発設定を選択するように求められます。 Visual Basic 開発設定を選択した場合には、デバッグ構成やリリース構成を選択するツールがツール バーに表示されません。 代わりに、[デバッグ] メニューの [開始] をクリックしたときはデバッグ構成、[ビルド] メニューを使用したときはリリース構成が、Visual Studio によって自動的に選択されます。 開発設定を変更する場合は、「方法 : 非表示のデバッガー コマンドを復元する」を参照してください。 開発設定を変更した後、[オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトおよびソリューション] カテゴリの [全般] ページで [ビルド構成の詳細を表示] が選択されていることを確認します。
デバッグ構成とリリース構成をすばやく切り替えるには
- [標準] ツール バーの [ソリューション構成] ボックスの一覧で、[Debug] または [Release] をクリックします。 このツール バーは、Visual Basic Express または Visual C# Express では使用できません。
デバッグ構成とリリース構成を切り替えるには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択します。
[表示] メニューの [プロパティ ページ] をクリックします。
Visual C# プロジェクトまたは Visual F# プロジェクトの場合は [ビルド] タブまたは [デバッグ] タブ、Visual Basic プロジェクトの場合は [コンパイル] タブまたは [デバッグ] タブ、Visual C++ プロジェクトの場合は [構成プロパティ] をクリックします。
[構成] ドロップダウン リストで、[Debug] または [Release] をクリックします。