単精度浮動小数点型 (Single) (Visual Basic)

IEEE 32 ビット (4 バイト) の符号付き単精度浮動小数点数を格納します。負の値は -3.4028235E+38 ~ -1.401298E-45、正の値は 1.401298E-45 ~ 3.4028235E+38 の範囲の値をとります。 単精度の数値には、実数の近似値が格納されます。

解説

Single データ型は、倍精度浮動小数点型 (Double) ほどのデータ 幅を必要としない浮動小数点数を格納するために使用します。 場合によっては、共通言語ランタイムが Single 変数をメモリ内で間を空けないようにパックし、メモリの消費量を減らすことも可能です。

Single の既定値は 0 です。

プログラミングのヒント

  • 精度。 浮動小数点数を操作する場合は、メモリ内に必ずしも正確に表現されるわけではないので注意してください。 このため、値の比較や Mod 演算子など、特定の処理で予期しない結果が返される可能性があります。 詳細については、「データ型のトラブルシューティング (Visual Basic)」を参照してください。

  • 拡大変換。 Single データ型は Double に拡大変換されます。 これは、System.OverflowException エラーを発生させることなく、Single を Double に変換できることを意味します。

  • 後続のゼロ。 浮動小数点のデータ型には、後続のゼロの文字に対する内部表現がありません。 たとえば、4.2000 と 4.2 は区別されません。 したがって、浮動小数点数の値を表示または印刷するとき、後続のゼロの文字は出力されません。

  • 型文字。 あるリテラルに型文字 F を付けると、そのリテラルは単精度浮動小数点型 (Single) に変換されます。 ある識別子に識別子の型文字 ! を付けると、その識別子は整数型 (Single) に変換されます。

  • Framework のデータ型 .NET Framework において対応する型は、System.Single 構造体です。

参照

処理手順

データ型のトラブルシューティング (Visual Basic)

参照

データ型の概要 (Visual Basic)

System.Single

10 進型 (Decimal) (Visual Basic)

倍精度浮動小数点数型 (Double) (Visual Basic)

データ型変換関数 (Visual Basic)

変換の概要 (Visual Basic)

概念

データ型の有効な使用方法 (Visual Basic)