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CComBSTR クラス

このクラスは、BSTR のラッパー クラスです。

class CComBSTR

解説

CComBSTR クラスは、プリフィックスとして長さが付加された文字列 BSTR のラッパー クラスです。 この長さは、文字列内のデータの前のメモリ位置に整数として格納されます。

BSTR は、最後にカウントされた文字の後に NULL 文字が付加されて終了します。ただし、文字列内に NULL 文字を埋め込むこともできます。 したがって、文字列の長さは、最初の NULL 文字で判断するのではなく、文字数によって判断します。

注意

CComBSTR クラスは、引数として ANSI 文字列または Unicode 文字列のどちらかを取るいくつかのメンバー (コンストラクター、代入演算子、および比較演算子) を提供します。 これらの関数の ANSI バージョンは、Unicode バージョンほど効率的ではありません。一時的な Unicode 文字列が内部的に作成されることがよくあるためです。 効率の面から、できる限り Unicode バージョンを使用してください。

注意

Visual Studio .NET では検索の動作が改良されたため、以前のリリースではコンパイルできた bstr = L"String2" + bstr; などのコードは、bstr = CStringW(L"String2") + bstr として実装する必要があります。

CComBSTR を使用する場合の注意点については、「CComBSTR を使用したプログラミング」を参照してください。

必要条件

**ヘッダー:**atlbase.h

参照

概念

ATL と MFC の文字列変換マクロ

その他の技術情報

CComBSTR のメンバー

ATL クラスの概要