最近使用されたメンバーに対する IntelliSense
IntelliSense では現在の IDE セッション中にはオブジェクト名の自動補完の メンバーの一覧 ポップアップ ボックスで最近選択しているメンバーを事前に選択できます。これにより、項目の名前を入力したり、[メンバーの一覧] ボックスであまり使用しないメンバーの中から目的の項目を探したりする必要がなくなり、自動補完によって目的の項目をすぐに使用できます。
最近使用されたメンバーの履歴は、現在の IDE セッションを終了すると消去されます。
使用例
次の例では、WriteLine メソッドを使用して、最近選択されたメンバーに対して IntelliSense を使用する方法を示します。
[!メモ]
お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。
最も頻繁に使用されるメンバーに対して IntelliSense を使用するには
コンソール アプリケーションを新規作成します。
コード エディターで Main メソッドに「Console.Wr」と入力します。
スコープ演算子 (.) の入力後に [メンバーの一覧] ボックスが表示されます。IntelliSense によって、Wr で始まる Console クラスの最初のメンバー (つまり Write メソッド) が自動的に選択されます。
[!メモ]
既定で選択される項目を使わずに、WriteLine メソッドなどの別のメソッドを使用するには、オブジェクト名が強調表示されるまで入力を続けるか、目的のメンバーが選択されるまで↓キーを押します。また、マウスを使って目的のメンバーを選択することもできます。
[メンバーの一覧] ボックスで WriteLine メソッドを選択します。
Enter キーまたは Tab キーを押すか、( を入力してオブジェクト名を自動補完し、ステートメントの残りの部分を入力します。次に例を示します。
Console.WriteLine("IntelliSense preselected Write.");コード エディターで、もう一度「Console.W」と入力します。
Console クラスで最近使用されたメンバーは WriteLine メソッドであるため、IntelliSense によってこのメソッドが選択された状態でポップアップ リスト ボックスが表示されます。
[!メモ]
これで、名前の残りの部分を入力したり、[メンバーの一覧] ボックスで WriteLine メソッドを探したりする必要はなく、すぐにこのメソッドを使用できます。
Enter キーを押し、ステートメントの残りの部分を完成させます。次に例を示します。
Console.WriteLine("IntelliSense preselected WriteLine.");
参照
関連項目
[オプション]、[テキスト エディター]、[C#]、[IntelliSense]