TextTransform ユーティリティを使用したファイルの生成
TextTransform.exe は、テキスト テンプレートを変換するためのコマンド ライン ツールです。TextTransform.exe を呼び出すときは、引数としてテキスト テンプレート ファイルの名前を指定します。TextTransform.exe によってテキスト変換エンジンが呼び出され、テキスト テンプレートが処理されます。通常、TextTransform.exe はスクリプトから呼び出されます。ただし通常はVisual Studio またはビルド処理でテキスト変換を実行できるため必須ではありません。
[!メモ]
テキスト変換をビルド処理の一環として実行する必要がある場合は、MSBuild のテキスト変換タスクの使用を検討してください。詳細については、「ビルド処理でのコード生成」を参照してください。Visual Studio がインストールされているコンピューターでは、テキスト テンプレートを変換できるアプリケーションまたは Visual Studio Extension を作成することもできます。詳細については、「カスタム ホストを使用したテキスト テンプレートの処理」を参照してください。
TextTransform.exe は次のディレクトリにあります。
\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\TextTemplating\11.0
TextTransform [<options>] <templateName>
パラメーター
引数 |
Description |
---|---|
templateName |
変換するテンプレート ファイルの名前を指定します。 |
オプション |
Description |
---|---|
-out <filename> |
変換の出力先ファイル。 |
-r <assembly> |
テキスト テンプレートのコンパイルと実行に使用されるアセンブリ。 |
-u <namespace> |
テンプレートのコンパイルに使用される名前空間。 |
-I <includedirectory> |
指定のテキスト テンプレートにインクルードされているテキスト テンプレートのあるディレクトリ。 |
-P <referencepath> |
テキスト テンプレート内に指定されたアセンブリ、または -r オプションで使用するアセンブリを検索するディレクトリ。 たとえば、Visual Studio API で使用されるアセンブリをインクルードするには、次のようにします。 -P "%VSSHELLFOLDER%\Common7\IDE\PublicAssemblies" |
-dp <processorName>!<className>!<assemblyName|codeBase> |
テキスト テンプレート内のカスタム ディレクティブを処理するために使用できるディレクティブ プロセッサの名前、完全な型名、およびアセンブリ。 |
-a [processorName]![directiveName]!<parameterName>!<parameterValue>
注意
常に 「」と入力します。省略可能なプロセッサ ディレクティブとディレクティブ名を省略する場合でも示します。次に例を示します。 -a !!param!value
|
ディレクティブ プロセッサのパラメーター値を指定します。パラメーターの名前と値だけを指定した場合、そのパラメーターは、すべてのディレクティブ プロセッサで使用できるようになります。ディレクティブ プロセッサを指定した場合は、その指定されたプロセッサだけがパラメーターを使用できます。ディレクティブ名を指定した場合は、その指定されたディレクティブが処理されているときにのみパラメーターを使用できます。 ディレクティブ プロセッサまたはテキスト テンプレートからパラメーターの値にアクセスするには、ResolveParameterValue を使用します。テキスト テンプレートで、テンプレート ディレクティブに hostspecific を含め、this.Host でメッセージを呼び出します。次に例を示します。
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-h |
ヘルプを表示します。 |
関連トピック
タスク |
トピック |
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Visual Studio ソリューション内にファイルを生成する。 |
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独自のデータ ソースを変換するためのディレクティブ プロセッサを作成する。 |
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独自のアプリケーションからテキスト テンプレートを呼び出すことができるテキスト テンプレート ホストを作成する。 |