方法 : LINQ を使用してクエリ結果をフィルター処理する (Visual Basic)

[アーティクル]
02/21/2013

統合言語クエリ (LINQ: Language-Integrated Query) を使用すると、データベース情報へのアクセスとクエリの実行を容易に行うことができます。

SQL Server データベースに対するクエリを実行し、Where 句を使用してクエリ結果を特定の値でフィルター処理する新しいアプリケーションの作成方法の例を以下に示します。詳細については、「Where 句 (Visual Basic)」を参照してください。

このトピックの例では、Northwind サンプルデータベースを使用します。開発用コンピューターに Northwind サンプルデータベースがインストールされていない場合は、Microsoft ダウンロードセンターの Web サイトからダウンロードできます。手順については、「Downloading Sample Databases (LINQ to SQL)」を参照してください。

[!メモ]

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザーインターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

データベースへの接続を作成するには

Visual Studio で、[表示] メニューの [サーバーエクスプローラー] または [データベースエクスプローラー] をクリックして、サーバーエクスプローラーまたはデータベースエクスプローラーを開きます。
サーバーエクスプローラーまたはデータベースエクスプローラーで、[データ接続] を右クリックし、[接続の追加] をクリックします。
Northwind サンプルデータベースへの有効な接続を指定します。

LINQ to SQL ファイルを含むプロジェクトを追加するには

Visual Studio で、[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。プロジェクトの種類として、Visual Basic の [Windows フォームアプリケーション] をクリックします。
[プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。[LINQ to SQL クラス] 項目テンプレートをクリックします。
ファイルに northwind.dbml という名前を付けます。[追加] をクリックします。オブジェクトリレーショナルデザイナー (O/R デザイナー) で northwind.dbml ファイルが開かれます。

照会するテーブルを O/R デザイナーに追加するには

サーバーエクスプローラーまたはデータベースエクスプローラーで、Northwind データベースへの接続を展開します。[Tables] フォルダーを展開します。

O/R デザイナーを閉じている場合は、前に追加した northwind.dbml ファイルをダブルクリックして再度開くことができます。
Customers テーブルをクリックし、デザイナーの左ペインにドラッグします。Orders テーブルをクリックし、デザイナーの左ペインにドラッグします。

デザイナーで、プロジェクトの新しい Customer オブジェクトと Order オブジェクトが作成されます。デザイナーがテーブル間の関係を自動的に検出し、関連オブジェクトの子プロパティを作成します。たとえば、IntelliSense では、Customer オブジェクトに、その顧客に関連するすべての受注についての Orders プロパティが含まれることが示されます。
変更を保存し、デザイナーを閉じます。
プロジェクトを保存します。

データベースを照会するコードを追加し、結果を表示するには

ツールボックスから、DataGridView コントロールを、プロジェクトの既定の Windows フォームである Form1 にドラッグします。
Form1 をダブルクリックして、フォームの Load イベントのコードを追加します。
O/R デザイナーにテーブルを追加すると、デザイナーによってプロジェクトに DataContext オブジェクトが追加されます。このオブジェクトには、個々のオブジェクトと各テーブルのコレクションに加えて、これらのテーブルにアクセスするために必要なコードが含まれます。プロジェクトの DataContext オブジェクトには、.dbml ファイルの名前に基づいて名前が付けられます。このプロジェクトの場合、DataContext オブジェクトの名前は northwindDataContext になります。

コード内に DataContext のインスタンスを作成し、O/R デザイナーで指定したテーブルを照会できます。

データコンテキストのプロパティとして公開されたテーブルを照会するには、Load イベントに次のコードを追加します。クエリは結果をフィルター処理し、London に住んでいる顧客だけを返します。
```
Dim db As New northwindDataContext

Dim customers_London = From cust In db.Customers 
                       Where cust.City = "London" 
                       Select cust.CustomerID, cust.CompanyName, 
                              OrderCount = cust.Orders.Count, 
                              cust.City, cust.Country

DataGridView1.DataSource = customers_London
```
F5 キーを押してプロジェクトを実行し、結果を確認します。

次のフィルターも試してみてください。

Dim companies_H = From cust In db.Customers 
                  Where cust.Orders.Count > 0 And
                        cust.CompanyName.StartsWith("H") 
                  Select cust.CustomerID, cust.CompanyName, 
                         OrderCount = cust.Orders.Count, 
                         cust.Country

Dim customers_USA = From cust In db.Customers 
                    Where cust.Orders.Count > 15 And
                          cust.Country = "USA" 
                    Select cust.CustomerID, cust.CompanyName, 
                           OrderCount = cust.Orders.Count, 
                           cust.Country

参照

Share via

方法 : LINQ を使用してクエリ結果をフィルター処理する (Visual Basic)

データベースへの接続を作成するには

LINQ to SQL ファイルを含むプロジェクトを追加するには

照会するテーブルを O/R デザイナーに追加するには

データベースを照会するコードを追加し、結果を表示するには

参照

処理手順

概念

その他の技術情報

その他のリソース