Core.Printf モジュール (F#)

数値およびその他のデータ型で使用できる、拡張性のある printf スタイルの書式設定。

名前空間/モジュール パス: Microsoft.FSharp.Core

アセンブリ: FSharp.Core (FSharp.Core.dll 内)

module Printf

解説

書式指定は、書式のプレースホルダーを示す % マーカーの付いた文字列です。書式設定プレースホルダーは %[flags][width][.precision][type] という形式になっており、型は、次に示す表のように解釈されます。

説明

%b

bool の書式設定。true または false として書式設定します。

%c

文字が書式設定されます。

%s

string の書式設定。エスケープ文字を変換せずに、その内容のままで書式設定します。

%d, %i

任意の基本整数型の、10 進整数としての書式設定。基本整数型が符号付きの場合は、符号付きで書式設定します。

%u

任意の基本整数型の、符号なし 10 進整数としての書式設定。

%x

任意の基本整数型の、符号なし 16 進整数としての書式設定。a ~ f の範囲の小文字を使用して書式設定します。

%X

任意の基本整数型の、符号なし 16 進整数としての書式設定。A ~ F の範囲の大文字を使用して書式設定します。

%o

任意の基本整数型の、符号なし 8 進整数としての書式設定。

%e, %E, %f, %F, %g, %G

任意の基本浮動小数点型 (float、float32) の書式設定。C スタイルの浮動小数点の書式指定を使用します。

%e, %E

[-]d.dddde[sign]ddd 形式の符号付きの値を書式設定します。d は 1 桁の 10 進数、dddd は 1 桁以上の 10 進数、ddd は正確に 3 桁の 10 進数を、符号は + または - を表します。

%f

[-]dddd.dddd 形式の符号付きの値を書式設定します。dddd は、1 つ以上の 10 進数を表します。整数部の桁数は、その数値の絶対値によって決定され、小数部の桁数は要求される精度によって決定されます。

%g, %G

書式 f または e で出力される符号付きの値を、指定された値および精度を表現できる短い方の書式で書式設定します。

%M

Decimal 値を書式設定します。

%O

オブジェクトをボックス化し、そのオブジェクトの ToString メソッドを使用して出力される、任意の値を書式設定します。

%A

既定のレイアウト設定を使用して出力される任意の値を書式設定します。

%a

2 つの引数を必要とする一般的な書式指定子。1 つ目の引数は、2 つの引数を受け取る関数です。この関数の 1 つ目の引数は、指定した書式設定関数 (TextWriter など) に対応する型のコンテキスト パラメーターです。2 つ目の引数は出力する値であり、この値によって、該当するテキストを出力するか、返すかを指定します。

2 つ目の引数は、出力する特定の値です。

%t

1 つの引数を必要とする一般的な書式指定子。この引数は関数であり、この関数で使用できる引数は、指定した書式設定関数 (TextWriter) に対応する型のコンテキスト パラメーターです。この値によって、該当するテキストを出力するか、返すかを指定します。基本整数型は、byte、sbyte、int16、uint16、int32、uint32、int64、uint64、nativeint、および unativeint です。基本浮動小数点型は、float および float32 です。

省略可能な width は、結果の最小幅を示す整数です。たとえば、%6d の場合は、最低 6 文字になるように前にスペースを追加した整数が出力されます。幅を * にする場合は、対応する幅を明示するために、追加の整数引数を指定します。

有効なフラグは次の表のとおりです。

0

必要な幅にするために、スペースの代わりにゼロを追加するように指定します。

-

出力結果を、指定した幅で左揃えにするように指定します。

+

数値が正の値である場合に + 文字を追加することを指定します (負の値に付ける - 記号に対応させるため)。

' ' (スペース)

数値が正の値である場合にスペースを追加することを指定します (負の値に付ける - 記号に対応させるため)。

#

無効。

型略称

説明

BuilderFormat<'T,'Result>

StringBuilder への書き込みに関連付けられた、静的に分析される書式を表します。最初の型パラメーターは書式設定操作の引数を示し、最後の型パラメーターは戻り値全体の型を示します。

BuilderFormat<'T>

StringBuilder への書き込みに関連付けられた、静的に分析される書式を表します。型パラメーターは、書式設定操作の引数と戻り値の型を示します。

StringFormat<'T,'Result>

書式設定によって文字列が作成されるときの、静的に分析される書式を表します。最初の型パラメーターは書式設定操作の引数を示し、最後の型パラメーターは戻り値全体の型を示します。

StringFormat<'T>

書式設定によって文字列が作成されるときの、静的に分析される書式を表します。型パラメーターは、書式設定操作の引数と戻り値の型を示します。

TextWriterFormat<'T,'Result>

TextWriter への書き込みに関連付けられた、静的に分析される書式を表します。最初の型パラメーターは書式設定操作の引数を示し、最後の型パラメーターは戻り値全体の型を示します。

TextWriterFormat<'T>

TextWriter への書き込みに関連付けられた、静的に分析される書式を表します。型パラメーターは、書式設定操作の引数と戻り値の型を示します。

Values

説明

bprintf : StringBuilder -> BuilderFormat<'T> -> 'T

StringBuilder に出力します。

eprintf : TextWriterFormat<'T> -> 'T

stderr に出力を書式付きで出力します。

eprintfn : TextWriterFormat<'T> -> 'T

stderr に出力を書式付きで出力し、改行を追加します。

failwithf : StringFormat<'T,'Result> -> 'T

文字列バッファーに出力し、指定された結果を使用して例外を発生させます。ヘルパー プリンターは文字列を返す必要があります。

fprintf: TextWriter -> TextWriterFormat<'T> -> 'T

テキスト ライターに出力します。

fprintfn : TextWriter -> TextWriterFormat<'T> -> 'T

テキスト ライターに出力し、改行を追加します。

kbprintf : (unit -> 'Result) -> StringBuilder -> BuilderFormat<'T,'Result> -> 'T

bprintf と同様ですが、指定された関数を呼び出して結果を生成します。kprintf を参照してください。

kfprintf : (unit -> 'Result) -> TextWriter -> TextWriterFormat<'T,'Result> -> 'T

fprintf と同様ですが、指定された関数を呼び出して結果を生成します。kprintf を参照してください。

kprintf : (string -> 'Result) -> StringFormat<'T,'Result> -> 'T

printf と同様ですが、指定された関数を呼び出して結果を生成します。たとえば、すべての出力がチャネルに入力された後 (入力前には行わない)、出力を強制的にフラッシュする場合に使用します。

ksprintf : (string -> 'Result) -> StringFormat<'T,'Result> -> 'T

sprintf と同様ですが、指定された関数を呼び出して結果を生成します。kprintf を参照してください。

printf : TextWriterFormat<'T> -> 'T

stdout に出力を書式付きで出力します。

printfn : TextWriterFormat<'T> -> 'T

stdout に出力を書式付きで出力し、改行を追加します。

sprintf : StringFormat<'T> -> 'T

内部文字列バッファーを使用して文字列に出力し、結果を文字列として返します。ヘルパー プリンターは文字列を返す必要があります。

プラットフォーム

Windows 8、Windows 7、Windows Server 2012 で Windows Server 2008 R2

バージョン情報

F# コア ライブラリのバージョン

サポート: ポータブル 2.0、4.0

サポート: 2、3

参照

関連項目

Microsoft.FSharp.Core 名前空間 (F#)