必要条件の概要レポート (CMMI)
必要条件の概要レポートは、すべての要件を区分とイテレーションでフィルター処理し、重要度順に一覧表示します。このレポートを開く方法、データを最新の情報に更新する方法、またはレポートを管理する方法については、「レポート (CMMI)」を参照してください。
[!メモ]
このレポートを使用するには、チーム プロジェクトを含むチーム プロジェクト コレクションが SQL Server Reporting Services でプロビジョニングされている必要があります。このレポートは、チーム エクスプローラーを開いて、チーム プロジェクト ノードを展開したときに
[レポート] が表示されない場合は使用できません。
このトピックの内容
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このレポートを使用すると、次の事項を確認できます。
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必要なアクセス許可
レポートを表示するには、Reporting Services で閲覧者ロールが割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。詳細については、「チーム プロジェクトへのユーザーの追加」または「アクセス許可の管理」を参照してください。
レポートのデータ
次の図が示すように、必要条件の概要レポートには、フィルター処理された一連の要件に対して、当日までに行われた作業のスナップショットが示されます。
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このレポートは、一覧表示されるユーザー ストーリーごとに次の情報を示します。
作業の進行状況
% 時間 (実績): ベースラインのロールアップと、要件またはその子要件にリンクされているすべてのタスクの実績作業時間に基づき、実績作業の割合を表す数値とビジュアル表示。
残存時間: 要件またはその子要件にリンクされているすべてのタスクの、全残存時間のロールアップを表す数値。
テストのステータス
テスト: 要件またはその子要件にリンクされたテスト ケースの数を表す数値。
テスト結果: テスト ケースの割合を示す数値とビジュアル表示で、最近のテストの実行のステータスによってグループ化されます。合格 (緑)、失敗 (赤) または未実行 (黒) のオプションがあります。
バグ: テスト ケースまたは要件にリンクされているバグの数を示す数値とビジュアル表示で、アクティブ (青) と解決済み (金) のオプションがあります。要件が 1 つ以上の子要件にリンクされている場合は、これらの値は、要件とその子要件のすべてのバグのロールアップを表します。
.gif "Ee461517.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif")
レポートに表示される要件
必要条件の概要レポートは、次の基準に従って要件をリストして強調表示します。
要件は、割り当てられたランク付けに基づいて、重要度順に表示されます。
要件がアクティブ状態、または解決済み状態の場合は、太字で示されます。
要件が終了状態の場合は、標準のスタイルで示されます。
要件に割り当てられたイテレーションまたは区分がフィルター処理されたセットの範囲外であるが、そのタスクまたは子要件が、フィルター処理されたイテレーションまたは製品区分のセットの範囲内にある場合は、その要件は灰色で示されます。
[!メモ]
イテレーション パスと領域パスの定義方法については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。
作業項目の追跡に必要なアクティビティ
有益で正確な必要条件の概要レポートを作成するには、チームは次のアクティビティを実行し、作業項目をトラッキングする必要があります。
要件とタスクを定義し、各タスクから要件への子リンクを作成し、サブタスクから親タスクへの子リンクを作成します。詳細については、「タスク (CMMI)」を参照してください。
イテレーションまたはリリース中に、各タスクまたはサブタスクの [完了] フィールドと [残り] フィールドを定義し、更新します。
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重要タスクをサブタスクに分割する場合、チーム メンバーは、サブタスクの作業時間だけを指定します。この作業時間は、親タスクおよび要件の集計値としてロール アップされます。
テスト ケースを定義し、各テスト ケースから要件へのテスト担当者リンクを作成します。詳細については、「テスト ケース (CMMI)」を参照してください。
各バグについて、コード障害を識別したテスト ケースへのテスト担当者リンクか、バグが関連付けられている要件への関連リンクを作成します。
バグが解決されたら、各バグの状態を解決済みに設定します。
各要件、タスク、テスト ケース、およびバグのイテレーション パスと区分パスを指定します。
[!メモ]
イテレーション パスと領域パスの定義方法については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。
レポートの解釈
必要条件の概要レポートは、要件の完了と終了に重要な 3 つの区分における、全体的な作業の進行状況を示します。
各要件を完了するために実装されたタスク
実装された要件の品質を確認するために実行されたテスト
要件の品質の問題を示すバグ
どの区分に着目するかに応じ、次の方法でレポートをフィルター処理できます。
目的のイテレーション パスと区分パスを指定します。
詳細については、このトピックの「レポートのフィルター処理」を参照してください。
.gif "Expand")
または .gif "折りたたむ")
をクリックし、要件を展開するか折りたたみ、子要件を表示します。親要件には、割り当てられたすべてのタスク時間のロールアップと、子要件が表示されます。
レポートで確認できる事項
レポートを見ることで、目的の要件の全体的な進行状況を判断できます。たとえば、次の事項について確認できます。
作業の進行状況
各要件の残存作業量は予想どおりか。
順位が上の要件が先に実装されているか。
各要件に対し、定義されているテスト ケースの件数。成功しているテストの件数。
テスト ケースが定義されずに実装されている要件はどれか。
品質に関する進行状況
各要件に対して実行したテストと、そのうち成功したテストの数はいくつあるか。
各要件でのアクティブなバグの数はいくつあるか。
テスト中の要件にバグが見つかったか。
バグは解決されたか、または、まだアクティブ状態か。
リスク評価
リスクを抱えている要件はどれか。
十分な安定性が確保できないために、リリースできない要件はどれか。
チームが今日提供できる要件はどれか。
正常なレポート
正常な必要条件の概要レポートでは、レポートの上部にある要件の方が、進行状況が多く示されます。次の図が示すように、チームは、レポートに最初に示される要件でより多くの作業を達成しています。要件は、常にランク付けに応じて一覧表示されます。
.png "正常なストーリーの進行状況の例")
問題のあるレポート
問題のある必要条件の概要レポートには、次の問題が 1 つ以上見られます。
順位の高い要件よりも、順位の低い要件の方が、チームでの進行が早い。
成功したテストよりも、失敗したテストの方が多い。
要件のテストが失敗しても、バグ作業項目が作成されていない。
レポートのフィルター処理
必要条件の概要レポートをフィルター処理すると、指定したイテレーションまたは製品区分に対して定義された要件のみを表示できます。
レポートに表示される要件を指定するには
[イテレーション] ボックスまたは [区分] ボックスで、含めるイテレーションまたは製品区分のチェック ボックスをオンにします。
[レポートの表示] をクリックし、新しいフィルター条件に基づいてレポートを再表示します。