シェーダーの操作

Visual Studio のグラフ ベースのシェーダー デザイナーを使用すると、カスタム シェーダー効果をデザインできます。これらのシェーダーを DirectX ベースのゲームまたはアプリで使用できます。

シェーダー

シェーダーとは、頂点の変換やピクセルの色付けなど、グラフィックス計算を実行するコンピューター プログラムで、通常 CPU の代わりにグラフィックス処理装置 (GPU) で実行されます。現在では、従来の固定機能グラフィックス パイプラインのほとんどのステージがシェーダー プログラムにより実行されているため、シェーダーを使用してアプリのニーズに合ったパイプラインを作成できます。

最も一般的な種類のシェーダーは、頂点ごとの計算を実行し、プログラミング不可能なグラフィックス ハードウェアの固定機能変換と照明回路を置換する頂点シェーダーと、ピクセルの色を決定するためのピクセルごとの計算を実行し、プログラミング不可能なグラフィックス ハードウェアの固定機能色統合回路を置換するピクセル シェーダーです。最新のグラフィックス ハードウェアにより、グラフィックス計算用のハル シェーダー、ドメイン シェーダー、およびジオメトリ シェーダーに加え、非グラフィックス計算用の計算シェーダーなど、多くの種類のシェーダーが可能になっています。これらのステージは、プログラミング不可能なグラフィックス ハードウェアでは使用できません。シェーダーは、当初データ並列 (SIMD) の命令とグラフィックス中心 (ドット積) の命令を提供するアセンブリに似た言語を使用して作成されました。現在、シェーダーは通常 HLSL (上位レベル シェーダー言語) など、高レベルの C 形式の言語で作成されています。

シェーダー デザイナーを使用すると、コードを入力したりコンパイルしなくても、ピクセル シェーダーを対話的に作成できます。シェーダー デザイナーでは、データと操作を表すいくつかのノードと、シェーダーを通過するデータ値と中間結果のフローを表すノード間の接続によりシェーダーを定義します。シェーダー デザイナーでこのアプローチとリアルタイム プレビューを使用することで、シェーダーの実行を簡単に視覚化し、実験を通じて興味深いシェーダーのバリエーションを発見することができます。

DGSL ドキュメント

シェーダー デザイナーは、Directed Graph Shader Language (DGSL) 形式でシェーダーを保存します。これは、Directed Graph Markup Language (DGML) に基づく XML 形式です。DGSL シェーダーは、モデル エディターで 3-D モデルに直接適用できます。ただし、アプリに DGSL シェーダーを使用するには、HLSL など、DirectX が理解できる形式でシェーダーをエクスポートする必要があります。

DGSL は DGML と互換性があるため、DGML ドキュメントの分析用のツールを使用して DGSL シェーダーを分析できます。DGML の詳細については、「Directed Graph Markup Language (DGML) について」を参照してください。

関連トピック

タイトル

説明

シェーダー デザイナー

Visual Studio シェーダー デザイナーを使用してシェーダーを操作する方法について説明します。

シェーダー デザイナー ノード

グラフィックス効果を実現するために使用できるシェーダー デザイナーのノードの種類について説明します。

シェーダー デザイナーの例

シェーダー デザイナーを使用して一般的なグラフィックス効果を実現する方法に関するトピックへのリンクを示します。