ソリューションおよびプロジェクト

Visual Studio には 2 つのコンテナーが用意されており、参照、データ接続、フォルダー、ファイルなどの、開発作業に必要となる項目を効率的に管理するのに役立ちます。これらのコンテナーは、ソリューションおよびプロジェクトと呼ばれます。ソリューション エクスプローラーを使用して、プロジェクトとソリューション、さらに関連項目の表示と管理をすることができます。

解決策

ソリューションには、アプリケーションを作成するために必要な項目が含まれています。ソリューションには、1 つ以上のプロジェクト、およびソリューション全体を定義するためのファイルとメタデータが含まれています。新しいプロジェクトを作成するときに、Visual Studio によってソリューションが自動的に生成されます。Visual Studio では、ソリューションの定義を .sln および .suo という 2 つのファイルに格納します。ソリューション定義 (.sln) ファイルには、ソリューションを定義する以下のメタデータが格納されます。

  • ソリューションに関連付けられているプロジェクト。

  • 特定のプロジェクトに関連付けられていない項目。

  • ビルドの種類ごとに、どのプロジェクト構成を適用するかを設定するビルド構成。

ソリューションを作成したりソリューションのプロパティを設定したりすると、.suo ファイルにメタデータが格納され、ソリューションがアクティブになるたびに、格納されたメタデータに基づいて IDE がカスタマイズされます。たとえば、ソリューションの [その他のファイル] フォルダーは、そのフォルダーのオプションが有効になっている場合にだけソリューション エクスプローラーに表示されます。またツールボックスでは、そのソリューションに含まれているプロジェクトの種類に基づいて、どのツールが使用できるようになるかが決まります。詳細については、「ソリューションとプロジェクトの作成」を参照してください。

プロジェクト

アプリケーションを構成する項目の管理、ビルド、およびデバッグを論理的に実行するために、複数のプロジェクトがソリューション内で使用されます。プロジェクトの出力は、通常、実行可能プログラム (.exe)、ダイナミック リンク ライブラリ (.dll) ファイル、またはモジュールになります。

Visual Studio では、複数の定義済みのプロジェクト テンプレートが用意されています。これらのプロジェクト テンプレートを使用して、基本となるプロジェクト コンテナーと、アプリケーション、クラス、コントロール、またはライブラリの開発に必要となる可能性のある暫定的な項目セットを作成できます。たとえば、Windows アプリケーションを作成する場合は、Windows フォーム項目をカスタマイズできます。同様に、Web アプリケーションを作成する場合は、Web フォーム項目を使用できます。使用言語に対応したプロジェクトの種類およびテンプレートの詳細については、「テンプレートからのプロジェクトの作成」を参照してください。

項目

プロジェクト項目には、プロジェクト内のファイル、ライブラリへの参照、データ接続、フォルダーなどがあります。いくつかの項目は、ストレージ内の物理的な項目を表します。サービス、モジュール、またはその他のコンポーネント内に存在する可能性のあるほかの項目へのポインターを表す、リンク項目もあります。

[ソリューション項目] フォルダー内に、ソリューション項目が表示されます。これらの項目は、プロジェクト ファイルとは別に作成した、プロジェクトに依存しないファイルです。ソリューション項目が表すファイルは、プロジェクトの開発には必要不可欠ですが、特定のプロジェクトには属しません。

詳細については、"プロジェクト ファイルとソリューション ファイルの種類 (Visual Studio 内のファイルの種類とファイル拡張子)" および "その他のファイル (さまざまなファイル)" を参照してください。

参照

処理手順

方法 : アプリケーション アイコンを指定する (Visual Basic、C#)

方法 : プロジェクト プロパティおよび構成設定を変更する

概念

ソリューションとプロジェクトの作成

プロジェクト参照の管理

アプリケーションの設定の管理

Visual Studio でのプロジェクト テンプレートと項目テンプレートの作成

その他の技術情報

アプリケーション プロパティの管理

アプリケーション リソースの管理

アセンブリおよびマニフェストへの署名の管理

対象となる特定の .NET Framework のバージョンまたはプロファイルの指定