Visual Studio のインストール

Visual Studio をインストールするには、インストール メディア (DVD など) を使用するか、Microsoft Web サイトから インストール ファイルをダウンロードします。

このドキュメントでは、次のインストールに関する情報について説明します。

Visual Studio のインストール

Visual Studio をインストールするには、管理者の資格情報が必要です。ただしインストール後、Visual Studio の使用には不要です。

旧バージョンの Visual Studio がコンピューターにインストールされている場合は、複数のバージョンを実行する方法を確認します。詳細については、「複数バージョンの Visual Studio のインストール」および「インストールされている .NET Framework バージョンの確認」を参照してください。

インストール メディアを使用したインストール

  • Visual Studio をインストールするには、Visual Studio インストール メディアのルート ディレクトリで、必要なエディションのインストール ファイルを実行します。

    エディション

    インストール ファイル

    Visual Studio Ultimate

    vs_ultimate.exe

    Visual Studio Premium

    vs_premium.exe

    Visual Studio Professional

    vs_professional.exe

製品の Web サイトからのダウンロードによるインストール

オフライン インストール用の Visual Studio のダウンロード

ほとんどの場合、Visual Studio をダウンロード サイトから問題なくインストールできます。ただし、場合によっては (複数のコンピューターまたはオフライン コンピューターにインストールする場合など)、インストールを開始する前にすべての更新パッケージをダウンロードすることもできます。次に示す手順では、オフライン インストールで必要とされるすべての更新パッケージをダウンロードする方法を説明します。

  1. 更新パッケージの実行可能ファイルを MSDN Web サイトからファイル システム内のいずれかの場所にダウンロードした後、コマンド プロンプトで <executable name> /layout コマンドを実行します。

    このコマンドは、インストールに使用するすべてのパッケージをダウンロードします。

    /layout スイッチを使用すると、ダウンロード先のコンピューターに適用されるインストール パッケージだけではなく、すべてのインストール パッケージをダウンロードできます。この方法では、任意の場所でこの更新を実行するために必要なすべてのファイルを入手できます。当初インストールしていなかったコンポーネントをインストールする場合に便利です。

  2. コマンドの実行後、ダウンロード場所の入力を求められます。場所を入力し、[ダウンロード] をクリックします。

  3. パッケージのダウンロードが成功すると、Visual Studio の画面で、次の文字列が表示されます。セットアップが正常に完了しました。指定したコンポーネントがすべて正常に取得されました。

  4. 指定したファイルの場所で、実行可能ファイルとパッケージ フォルダーを見つけます。これらすべてを、共有の場所またはインストール メディアにコピーする必要があります。

  5. これで、ファイルの場所、またはインストール メディアからインストールを実行できます。

仮想化環境での Visual Studio のインストール

Hyper-V が有効であり、アクセラレータ機能を使用するグラフィックス アダプターが搭載されている Windows Server 2008 R2 を実行すると、システムの速度が低下することがあります。この問題は、テスト用に Hyper-V を使用しながら、グラフィック性に優れた Visual Studio 2013 環境を使用するユーザーに影響を与える可能性があります。

このような速度低下を回避するには、システムで "Nested Page Tables" (AMD)、"Rapid Virtualization Indexing" (AMD)、または "Extended Page Tables" (Intel) の機能がサポートされているかどうかを確認します。この機能は、AMD Phenom プロセッサと Opteron プロセッサ、および Intel Nehalem プロセッサ (Core i7 シリーズ、Xeon 5500 シリーズ) で使用できます。このプロセッサの機能によって、システムの速度を低下させることなく、グラフィックスのパフォーマンスと機能を完全な状態で使用できるため、これらの機能を使用する回避策をお勧めします。

詳細については、Microsoft Web サイトの「Video performance may decrease when a Windows Server 2008 or Windows Server 2008 R2 based computer has the Hyper-V role enabled and an accelerated display adapter installed (Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 ベースのコンピューターで Hyper-V の役割を有効にし、アクセラレータ機能を使用するディスプレイ アダプターをインストールしたときに、ビデオ パフォーマンスが低下する場合がある)」を参照してください。

コマンド ライン パラメーターの使用

インストール アプリケーションを実行するときに、次のコマンド ライン パラメーターを使用できますが、これらでは大文字と小文字が区別されます。

パラメーター

説明

/?

/help

/h

コマンド ライン パラメーターを表示します。

/q

/quiet

/s

/silent

インストール アプリケーションのユーザー インターフェイス (UI) を非表示にします。Visual Studio が既にインストールされている場合に、このパラメーター以外のパラメーターを指定しないと、インストール アプリケーションはメンテナンス モードで実行されます。

/qb

/passive

進行状況が表示されますが、ユーザーの入力を待ちません。

/u

/Uninstall

Visual Studio をアンインストールします。

/layoutディレクトリ

インストール メディアのファイルを指定したディレクトリにコピーします。

/CustomInstallPathInstallationDirectory

指定したディレクトリに再ターゲット可能パッケージをすべてインストールします。

/noweb

インターネットからインストールされないようにします。

/l

/Logファイル名

ログ ファイルの場所を指定します。

/full

すべての製品の機能をインストールします。

/norestart

インストール中またはインストール後に、インストール アプリケーションによりコンピューターが再起動されないようにします。リターン コードを検索するには「リターン コード」を参照してください。

/PromptRestart

コンピューターを再起動する前にユーザーに確認します。

/ForceRestart

インストール後に必ずコンピューターを再起動します。

/AdminFileAdminDeployment.xml

管理用インストールに指定したデータ ファイルを使用して Visual Studio をインストールします。

/ChainingPackageBundleName

このバンドルをチェーンするバンドルを指定します。

/ProductKeyProductKey

ダッシュと 25 を超える文字を含まないカスタム プロダクト キーを設定します。

/AddRemoveFeatures

インストールされている製品に追加または削除する機能を指定します。

/repair

Visual Studio を修復します。

/CEIPConsent

製品プライバシー ポリシーに従って顧客の操作性を向上するための情報の収集に同意します。

/Uninstall /Force

/u /force

Visual Studio および他の製品と共有するすべての機能をアンインストールします。

Caution メモ注意

このパラメーターを使用すると、同じコンピューターにインストールされている他の製品が正しく機能しなくなることがあります。

/NoCacheOnlyMode

パッケージ キャッシュの事前設定を防ぎます。

インストールのトラブルシューティング

セットアップとインストールの問題に対して次のリソースを使用します。

企業内ネットワーク配置

ネットワーク経由で Visual Studio を配置する方法については、「Visual Studio 管理者ガイド」を参照してください。

Visual Studio のインストール後の作業

Visual Studio をインストールした後、その製品を登録し、更新プログラムの有無をチェックすることをお勧めします。

Visual Studio の登録

Visual Studio を登録するには

  1. メニュー バーで、[ヘルプ][バージョン情報] の順にクリックします。

    [バージョン情報] ダイアログ ボックスに製品 ID 番号 (PID) が表示されます。この PID と Windows Live 資格情報が製品の登録に必要になります。

  2. メニュー バーで、[ヘルプ][製品の登録] の順に選択します。

または、製品に付属の登録はがきを使用します。

Visual Studio ヘルプ コンテンツのインストール

Visual Studio のインストール後、追加のヘルプ コンテンツをインストールできます。

ヘルプ コンテンツをインストールまたはアンインストールするには

  1. Visual Studio メニュー バーで、[ヘルプ][ヘルプ コンテンツの追加と削除] の順にクリックします。

  2. [Microsoft ヘルプ ビューア―][コンテンツの管理] タブで、ヘルプ コンテンツのインストール ソースを選択します。

  3. 特定のヘルプ コレクションを検索する場合は、[検索] ボックスに名前やキーワードを入力し、Enter キーを押します。

  4. 必要なヘルプ コレクションの横で、[追加] または [削除] リンクをクリックします。

  5. [更新] をクリックします。

Visual Studio の修復

Visual Studio を修復するには

  1. [コントロール パネル][プログラムと機能] ページで、修復する製品のエディションを選択し、[アンインストールと変更] を選択します。

  2. セットアップ ウィザードで、[修復][次へ] の順に選択し、残りの指示に従います。

サイレント モードまたはパッシブ モードで Visual Studio を修正する (つまり、ソースから修復する) には

  1. Visual Studio がインストールされているコンピューターで、Windows コマンド プロンプトを開きます。

  2. 次のパラメーターを入力します。

    DVDRoot \vs_ProductName.exe </quiet|/passive> [/norestart]

    If ERRORLEVEL 1 Echo ERRORLEVEL=%ERRORLEVEL%

選択可能な項目のインストール

選択可能な項目をインストールするには

  1. [コントロール パネル][プログラムと機能] ページで、1 つまたは複数のコンポーネントを追加する製品のエディションを選択し、[変更] を選択します。

  2. セットアップ ウィザードで、[変更] を選択し、インストールするコンポーネントを選択します。

  3. [次へ] を選択し、残りの指示に従います。

サービス リリースと製品の更新プログラムのチェック

すべての拡張機能に互換性があるわけではないので、以前のバージョンからアップグレードするときに、Visual Studio は拡張機能を自動的にアップグレードしません。Visual Studio ギャラリーまたはソフトウェア発行者から入手した拡張機能を再インストールする必要があります。

サービス リリースを自動的に確認するには

  1. メニュー バーの [ツール][オプション] の順にクリックします。

  2. [オプション] ダイアログ ボックスの [環境] を展開し、[拡張機能と更新プログラム] をクリックします。[更新プログラムを自動的にチェックする] チェック ボックスが選択されていることを確認し、[OK] をクリックします。

Visual Studio のアンインストール

Visual Studio をアンインストールするには

  1. [コントロール パネル][プログラムと機能] ページで、アンインストールする製品のエディションを選択し、[変更] を選択します。

  2. セットアップ ウィザードで、[アンインストール][はい] の順に選択し、ウィザードの残りの指示に従います。

サイレント モードまたはパッシブ モードで Visual Studio をアンインストールする (つまり、ソースからアンインストールする) には

  1. Visual Studio がインストールされているコンピューターで、Windows コマンド プロンプトを開きます。

  2. 次のパラメーターを入力します。

    DVDRoot \vs_ProductName.exe </quiet|/passive> [/norestart]

    If ERRORLEVEL 1 Echo ERRORLEVEL=%ERRORLEVEL%

アンインストール ユーティリティを使用しても Visual Studio をアンインストールできない場合は、Visual Studio を削除してから関連するコンポーネントを削除することで、手動でアンインストールできます。詳細については、「Visual Studio デベロッパー センター」を参照してください。

関連トピック

タイトル

説明

複数バージョンの Visual Studio のインストール

同じコンピューターに複数バージョンの Visual Studio をインストールする方法について説明します。

Visual Studio Image Library

Visual Studio アプリケーションで使用できるグラフィックスをインストールする方法について説明します。

Visual Studio 管理者ガイド

Visual Studio の配置オプションについて説明します。

複数言語バージョンの Visual Studio のインストール

別の言語バージョンの Visual Studio をインストールする方法について説明します。

方法: 評価版の Visual Studio からアップグレードする

評価版から Visual Studio 2013 のフル ライセンス版にアップグレードする方法について説明します。

方法: Visual Studio プロダクト キーを検索する

インストールしている Visual Studio のプロダクト キーを調べる方法について説明します。

Visual Studio の概要

Visual Studio を効果的に使用する方法を説明するドキュメントへのリンクです。

Visual Studio の各バージョンで使用可能な機能

Visual Studio の各バージョンでサポートされている特定の機能を示します。

参照

概念

Visual Studio での開発設定のカスタマイズ