CA2202: オブジェクトを複数回破棄しません

TypeName

DoNotDisposeObjectsMultipleTimes

CheckId

CA2202

分類

Microsoft.Usage

互換性に影響する変更点

なし

原因

メソッドの実装に、同じオブジェクトに対して IDisposable.Dispose または Dispose と同等の操作 (たとえば、一部の型に対する Close() メソッドなど) を複数回呼び出すコード パスが含まれています。

規則の説明

正しく実装された Dispose メソッドは、複数回呼び出しても例外はスローされません。しかし、これは保証されているわけではありません。ObjectDisposedException が生成されないようにするには、同じオブジェクトに対して Dispose を複数回呼び出さないようにします。

関連規則

CA2000: スコープが失われる前にオブジェクトを破棄します

違反の修正方法

この規則違反を修正するには、コード パスに関係なく、Dispose がオブジェクトに対して 1 回のみ呼び出されるように実装を変更します。

警告を抑制する状況

この規則による警告は抑制しないでください。オブジェクトに対して Dispose を複数回呼び出しても安全なことが判明している場合でも、実装が将来変更される可能性があります。

使用例

入れ子になった using ステートメント (Visual Basic では Using) は、CA2202 警告の違反の原因になる可能性があります。入れ子の内側の using ステートメントの IDisposable リソースに、外側の using ステートメントのリソースが格納されている場合、入れ子のリソースの Dispose メソッドにより格納されているリソースが解放されます。この状況が生じると、外側の using ステートメントの Dispose メソッドはそのリソースをもう一度破棄しようとします。

次の例では、ステートメントを使用して外側で作成された Stream オブジェクトは、stream オブジェクトを格納する StreamWriter オブジェクトの Dispose メソッドでステートメントを使用して内側の末尾で解放されます。外側の using ステートメントの末尾で、stream オブジェクトがもう一度解放されます。2 回目の解放は、CA2202 違反です。

using (Stream stream = new FileStream("file.txt", FileMode.OpenOrCreate))
{
    using (StreamWriter writer = new StreamWriter(stream))
    {
        // Use the writer object...
    }
}

この問題を解決するには、外側の using ステートメントの代わりに try/finally ブロックを使用します。finally ブロックで、stream リソースが null でないことを確認します。

Stream stream = null;
try
{
    stream = new FileStream("file.txt", FileMode.OpenOrCreate);
    using (StreamWriter writer = new StreamWriter(stream))
    {
        stream = null;
        // Use the writer object...
    }
}
finally
{
    if(stream != null)
        stream.Dispose();
}

参照

関連項目

IDisposable

その他の技術情報

Implementing Finalize and Dispose