直接プッシュ通知用のバックグラウンドタスクを記述する方法 (HTML)

[アーティクル]
12/22/2015

[ この記事は、Windows ランタイムアプリを作成する Windows 8.x および Windows Phone 8.x 開発者を対象としています。Windows 10 向けの開発を行っている場合は、「最新のドキュメント」をご覧ください]

このトピックでは、ロック画面の Windows ランタイムアプリで直接プッシュ通知を使ったバックグラウンドネットワーク通知を受信するために、バックグラウンドタスクを記述する方法について説明します。このトピックでは、Windows ランタイムアプリ向けに Windows 8.1 の直接プッシュ通知機能のバックグラウンドタスクを記述する手順について説明します。

理解しておく必要があること

テクノロジ

Windows.Networking.PushNotifications

直接プッシュ通知を使ったバックグラウンドのネットワーク通信を有効にします。

必要条件

以下の情報は、直接プッシュ通知を使った常時接続のネットワーク接続に依存する、あらゆる接続型 (ネットワーク認識型) の Windows ランタイムアプリに適用されます。このトピックは Windows 8.1、Windows Phone 8.1、および Windows Server 2012 の JavaScript で記述されたアプリに適用されます。

直接プッシュ通知を使ったバックグラウンドネットワーク接続は、JavaScript アプリ、C++/XAML で記述されたアプリ、C#、VB.NET、または Managed C++ の .NET Framework 4.5 を使ったアプリでサポートされています。 JavaScript アプリに適用されるバックグラウンドのネットワークタスクについて詳しくは、「バックグラウンドタスクによるアプリのサポート」をご覧ください。

手順

バックグラウンドタスクの作成

アプリを常に到着可能にするための次の重要な手順として、直接プッシュ通知が発生したときに実行するアプリコードを用意します。たとえば、新しいメールがサーバーに到着したことを通知するために着信の直接プッシュ通知を使う電子メールアプリの場合、アプリは直接プッシュ通知のデータを処理するコードを実行する必要があります。このデータには、ユーザーに通知を表示するために、受信した新しい電子メールのリストが含まれる可能性があります。アプリはまた、次回アプリが中断していないとき、電子メールサーバーに接続してサーバーから新しい電子メールをダウンロードするようにスケジュールされる可能性もあります。この処理は、バックグラウンドタスクで実行されます。

すべてのバックグラウンドタスクは、直接プッシュ通知用にアプリが登録されたときに実行される関数によって実装されます。これは、単一の関数を含む特定の JavaScript ソースファイルとして、アプリマニフェストに指定されていました。

次のサンプルは、バックグラウンドタスクが直接プッシュ通知によってトリガーされるときに実行される関数を示しています。

(function () {
    // Get the background task details
    var backgroundTask = Windows.UI.WebUI.WebUIBackgroundTaskInstance.current;
    var settings = Windows.Storage.ApplicationData.current.localSettings;
    var taskName = backgroundTask.task.name;

    console.log("Background task \"" + taskName + "\" starting...");

    // Store the content received from the notification so it can be retrieved
    // from the UI.
    var notificationDetails = backgroundTask.triggerDetails;
    settings.values[taskName] = notificationDetails.content;

    console.log("Background \"" + taskName + "\" completed!");

    // Close the instance running the task
    close();
})();

注アプリのユーザーインターフェイス (UI) 要素は実行されていないため、バックグラウンドタスクでアプリの UI 要素を参照することはできません。バックグラウンドタスクでのコードの実行時に、直接プッシュ通知からデータを受信してそのデータを解析し、処理し、ユーザーに通知を表示することができます。

バックグラウンドタスクの有効期間は、バックグラウンドタスクを実装する関数によって制御されます。アプリで関数を終了すると、アプリは中断されます。

アプリのバックグラウンドタスクがトリガーされると、オペレーティングシステムが適切な同期によってアプリへの直接プッシュ通知データを配信するか、エラーを返します (接続が中断されたなど)。またバックグラウンドタスクの終わりに、アプリが中断される前にすべての通知が確実に表示される必要があります。

バックグラウンドタスクは主に中断状態のアプリを対象としていますが、バックグラウンドタスクが構成されたアプリは、フォアグラウンドにあるときにもバックグラウンドタスクをトリガーします。

前のステップ

直接プッシュ通知を使ったバックグラウンドネットワーク通知を受信するための、ロック画面に表示するアプリを作成する方法について詳しくは、「バックグラウンドの直接プッシュ通知を使うロック画面のアプリの作成方法」をご覧ください。

プッシュ通知チャネルを登録してサーバーに送信し、直接プッシュ通知によってアクティブ化するバックグラウンドタスクを登録してから、そのチャネルに直接プッシュ通知を送信してバックグラウンドタスクをアクティブ化する手順について詳しくは、「ロック画面のアプリへの直接プッシュ通知の配信に WNS を使う方法」をご覧ください。

直接プッシュ通知を使うためのガイドラインとチェックリストについて詳しくは、

「直接通知のガイドラインとチェックリスト」をご覧ください。

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バックグラウンドタスクの作成

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