ウォッチ変数の書式指定文字
次の表は、書式指定文字を使用して、[変数の監視] ダイアログ ボックスやウォッチ ウィンドウの変数の表示形式を変更する方法の一覧です。
文字 | 書式 | 値 | 表示 |
---|---|---|---|
d、i | 符号付き 10 進整数 | 0xF000F065 | -268373915 |
u | 符号なし 10 進整数 | 0x0065 | 101 |
o | 符号なし 8 進整数 | 0xF065 | 0170145 |
x、X | 16 進整数 | 61541 (10 進) | 0x0000F065 |
l、h | d、i、u、o、x、X の Long または Short プリフィックス | 00406042,hx | 0x0c22 |
f | 符号付き浮動小数点 | 3./2. | 1.500000 |
e | 符号付き科学表記 | 3./2. | 1.500000e+000 |
g | 符号付き浮動小数点または符号付き科学表記のどちらか短い方 | 3./2. | 1.5 |
c | 単一文字 | 0x0065 | 'e' |
s | 文字列 | 0x0012fde8 | "Hello world" |
su | Unicode 文字列 | "Hello world" | |
st | Unicode 文字列または ANSI 文字列 (Autoexp.dat の Unicode 文字列設定による) | ||
hr | HRESULT または Win32 エラー コード | 0x00000000L | S_OK |
wc | ウィンドウ クラス フラグ | 0x00000040 | WC_DEFAULTCHAR |
wm | Windows メッセージ番号 | 0x0010 | WM_CLOSE |
書式指定文字を使用するには、変数名、カンマ、書式指定文字の順に入力します。たとえば、var が 0x0065 という値を持っていて、その値を文字形式で表示する場合は、ウォッチ ウィンドウのタブ内の [シンボル名] 列に「var,c」と入力します。Enter キーを押すと、次のような文字形式の値が表示されます。
var,c = 'e'
次の表は、書式指定文字を使用してメモリ位置の内容を書式設定する方法の一覧です。
文字 | 書式 | 表示 |
---|---|---|
ma | 64 ASCII 文字 | 0x0012ffac .4...0...".0W&.......1W&.0.:W..1...."..1.JO&.1.2.."..1...0y....1 m |
m | 16 進数で 16 バイト、次に 16 の ASCII 文字 | 0x0012ffac B3 34 CB 00 84 30 94 80 FF 22 8A 30 57 26 00 00 .4...0...".0W&.. |
mb | 16 進数で 16 バイト、次に 16 の ASCII 文字 | 0x0012ffac B3 34 CB 00 84 30 94 80 FF 22 8A 30 57 26 00 00 .4...0...".0W&.. |
mw | 8 ワード | 0x0012ffac 34B3 00CB 3084 8094 22FF 308A 2657 0000 |
md | 4 ダブル ワード | 0x0012ffac 00CB34B3 80943084 308A22FF 00002657 |
mq | 4 クワッド ワード | 0x0012ffac 7ffdf00000000000 5f441a790012fdd4 |
mu | 2 バイト文字 (Unicode) | 0x0012fc60 8478 77f4 ffff ffff 0000 0000 0000 0000 |
メモリ位置書式指定文字を使用して、位置を評価するあらゆる値や式を入力することができます。
文字配列の値を文字列として表示するには、配列名の前にアンパサンド (&) を付けます。以下に例を示します。
&yourname
書式指定文字は、式の後ろにも使用できます。以下に例を示します。
rep+1,x
alps[0],mb
xloc,g
count,d
特定のアドレスの値や、レジスタによって示された値を監視するには、BY、WO、または DW 演算子を使用します。
- BY は、示されているバイトの内容を返します。
- WO は、示されているワードの内容を返します。
- DW は、示されているダブル ワードの値を返します。
変数、レジスタ、または定数の後に演算子を指定します。変数に BY、WO、または DW 演算子を指定した場合、環境は、その変数が格納されているアドレスのバイト、ワード、またはダブル ワードを監視します。
また、コンテキスト演算子を使用して、任意の位置の内容を表示することもできます。コンテキスト演算子は、変数を特定する演算子で、1 対の大かっこ ({}) 内に、関数名、ソース ファイル名、実行可能ファイル名を、それぞれカンマで区切って並べます。以下に例を示します。
{[function],[source],[exe] } variable name
関数名または実行可能ファイル名を省略する場合でも、カンマは省略できません。
たとえば、次の構文は間違えです。
{File.c, File.exe} variable1
ただし、ソースファイル名と実行可能ファイル名の両方を省略する場合は、カンマも省略することができます。正しい構文例を以下に示します。
{Function1} variable1
ウォッチ ウィンドウまたは [クイックウォッチ] ダイアログ ボックス内で Unicode 文字列を表示するには、su 書式指定子を使用します。ウォッチ ウィンドウまたは [クイックウォッチ] ダイアログ ボックス内でデータ バイトを Unicode 文字で表示するには、mu 書式指定子を使用します。
書式指定文字は、構造体、配列、ポインタ、およびオブジェクトに対して、非展開変数としてのみ適用できます。変数を展開すると、指定した書式はすべてのメンバに影響します。書式指定文字は、展開した変数には適用できません。