Popup メソッド

ポップアップ メッセージ ボックスにテキストを表示します。

intButton = object.Popup(strText,[nSecondsToWait],[strTitle],[nType]) 

引数

  • object
    WshShell オブジェクトです。
  • strText
    ポップアップ ウィンドウに表示するテキストです。
  • nSecondsToWait
    省略可能です。ポップアップ ウィンドウを閉じるまで待機する秒数を指定します。
  • strTitle
    省略可能です。ポップアップ ウィンドウのタイトルに表示するテキストです。
  • nType
    省略可能です。ポップアップ メッセージ ボックスに表示するボタンとアイコンの種類を示す数値です。選択する種類によってメッセージ ボックスの使い方が決まります。
  • IntButton
    メッセージ ボックス終了時にクリックするボタンの番号を示す整数値です。これは Popup メソッドの戻り値です。

解説

Popup メソッドを呼び出すと、実行中のホスト実行可能ファイルの種類 (WScript.exe または CScript.exe) に関係なく、メッセージ ボックスが表示されます。nSecondsToWait にゼロ (既定値) を指定した場合、ポップアップ メッセージ ボックスはユーザーがウィンドウを閉じるまでずっと表示されます。natSecondsToWait に正の値を指定した場合、指定した秒数が経過すると、メッセージ ボックスのウィンドウが閉じます。strTitle を省略すると、ウィンドウ タイトルは "Windows Script Host" となります。natType の意味は、Microsoft Win32® アプリケーション プログラミング インターフェイスの MessageBox 関数で指定するものと同じです。次の表は、natType の値とその意味です。表の値は組み合わせて使用できます。

メモ   ヘブライ語やアラビアなどの RTL 言語でテキストを正しく表示するには、nType パラメータに 16 進 &h00100000 (10 進 1048576) を加算する必要があります。

ボタンの種類

内容
0 [OK] ボタンを表示します。
1 [OK] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。
2 [中止] ボタン、[再試行] ボタン、および [無視] ボタンを表示します。
3 [はい] ボタン、[いいえ] ボタン、および [キャンセル] ボタンを表示します。
4 [はい] ボタンと [いいえ] ボタンを表示します。
5 [再試行] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。

アイコンの種類

内容
16 [Stop] アイコンを表示します。
32 [?] アイコンを表示します。
48 [!] アイコンを表示します。
64 [i] アイコンを表示します。

上の 2 つの表に記載した値は、nType に使用できる値の一部です。完全な一覧については、Microsoft Win32 のマニュアルを参照してください。

戻り値 intButton は、クリックしたボタンの番号を表します。ボタンをクリックする前に nSecondsToWait で指定した秒数が経過すると、intButton は -1 になります。

説明
1 [OK] ボタン。
2 [キャンセル] ボタン。
3 [中止] ボタン。
4 [再試行] ボタン。
5 [無視] ボタン。
6 [はい] ボタン。
7 [いいえ] ボタン。

使用例

次のコードは、簡単なポップアップ ウィンドウを生成する例です。

VBScript

Dim WshShell, BtnCode
Set WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")

BtnCode = WshShell.Popup("ご機嫌いかがですか?", 7, "お答えください。", 4 + 32)

Select Case BtnCode
   case 6      WScript.Echo "お元気でなによりです。"
   case 7      WScript.Echo "残念です。"
   case -1     WScript.Echo "誰かいますか?"
End Select

JScript

var WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
var BtnCode = WshShell.Popup("ご機嫌いかがですか?", 7, "お答えください。", 4 + 32);
switch(BtnCode) {
   case 6:
      WScript.Echo("お元気でなによりです。");
      break;
   case 7:
      WScript.Echo("残念です。");
      break;
   case -1:
      WScript.Echo("誰かいますか?");
      break;
}

参照

WshShell オブジェクト | Echo メソッド