Environment プロパティ

WshEnvironment オブジェクト (環境変数のコレクション) を返します。

object.Environment ([strType]) 

引数

  • object
    WshShell オブジェクトです。
  • strType
    省略可能です。環境変数の種類を指定します。

解説

Environment プロパティには、WshEnvironment オブジェクト (環境変数のコレクション) が格納されます。strType を指定する場合、環境変数の存在場所を示す値として SystemUserVolatile、または Process のいずれかを使用できます。strType を使用しない場合、Environment プロパティは、使用するオペレーティング システムごとに異なる種類の環境変数を返します。

環境変数の種類 オペレーティング システム
System Microsoft Windows NT/2000
Process Windows 95/98/Me

メモ   Windows 95/98/Me の場合、使用できる strType は Process に限定されます。

次の表には、Windows オペレーティング システムに用意されている一部の変数が示されています。スクリプトを使用して、ほかのアプリケーションで設定された環境変数にアクセスできます。

メモ   次の変数は Volatile タイプでは使用できません。

名前 説明 システム ユーザー プロセス (NT/
2000)
プロセス (98/ME)
NUMBER_OF_PROCESSORS コンピュータで動作しているプロセッサの数。 X - X -
PROCESSOR_ARCHITECTURE ユーザーのワークステーションに搭載されているプロセッサの種類。 X - X -
PROCESSOR_IDENTIFIER ユーザーのワークステーションに搭載されているプロセッサの ID。 X - X -
PROCESSOR_LEVEL ユーザーのワークステーションに搭載されているプロセッサのレベル。 X - X -
PROCESSOR_REVISION ユーザーのワークステーションに搭載されているプロセッサのバージョン。 X - X -
OS ユーザーのワークステーションのオペレーティング システム。 X - X -
COMSPEC コマンド プロンプト (通常は cmd.exe) の実行可能ファイル。 X - X X
HOMEDRIVE プライマリ ローカル ドライブ (通常は C ドライブ)。 - - X -
HOMEPATH 既定のユーザー用ディレクトリ (通常は Windows 2000 の \users\default)。 - - X -
PATH PATH 環境変数。 X X X X
PATHEXT 実行可能ファイルの拡張子 (通常は .com、.exe、.bat、または .cmd)。 X - X -
PROMPT コマンド プロンプト (通常は $P$G)。 - - X X
SYSTEMDRIVE システム ディレクトリがあるローカル ドライブ (通常は c:\)。 - - X -
SYSTEMROOT システム ディレクトリ (たとえば c:\winnt)。WINDIR と同じです。 - - X -
WINDIR システム ディレクトリ (たとえば c:\winnt)。SYSTEMROOT と同じです。 X - X X
TEMP 一時ファイルを保存するディレクトリ (たとえば c:\temp)。 - X X X
TMP 一時ファイルを保存するディレクトリ (たとえば c:\temp)。 - X X X

使用例

次のコードは、NUMBER_OF_PROCESSORS システム環境変数を取得する例です。

VBScript

Set WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
Set WshSysEnv = WshShell.Environment("SYSTEM")
WScript.Echo WshSysEnv("NUMBER_OF_PROCESSORS")

JScript

var WshShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
var WshSysEnv = WshShell.Environment("SYSTEM");
WScript.Echo(WshSysEnv("NUMBER_OF_PROCESSORS"));

参照

WshEnvironment オブジェクト

対象: WshShell オブジェクト