<reference> 要素

外部タイプ ライブラリへの参照をインクルードします。

<reference [object="progID" |guid="typelibGUID"] [version="version"]>

  • progID
    タイプ ライブラリを導出できるプログラム ID を指定します。ADO.Recordset.2.0 のように、バージョン番号を入れることができます。タイプ ライブラリの明示的なプログラム ID、またはタイプ ライブラリを組み込む実行可能ファイル ( .DLL など) のプログラム ID を指定できます。object 属性を使用する場合は、プログラム ID からバージョンを推定できるので、version 属性を指定する必要はありません。

    object 属性を指定しない場合は、guid 属性も指定できません。

  • typelibGUID
    参照に使用するタイプ ライブラリの GUID を指定します。guid 属性を指定しない場合は、object 属性も指定できません。

  • version
    省略可能です。使用するタイプ ライブラリのバージョン番号を指定します。形式は、<major version>[.<minor version>] です。バージョン番号を指定しない場合の既定値は、1.0 です。object 属性を使用してタイプ ライブラリを指定し、version 属性を指定しない場合は、指定されたプログラム ID のレジストリ キーからバージョン番号が検索されます。バージョン番号が見つからない場合は、既定値の 1.0 が使用されます。

解説

スクリプト コンポーネントでタイプ ライブラリを参照すると、タイプ ライブラリで定義された定数をスクリプト内で使用できます。<reference> 要素は、特定のプログラム ID またはタイプ ライブラリ名のどちらかに関連付けられたタイプ ライブラリを検索し、使用できるようにします。タイプ ライブラリ情報は、tlb ファイル、olb ファイル、dll ファイルのいずれかで使用できます。

<reference> 要素は、<component> 要素の内側に記述する必要があります。パッケージに複数のスクリプト コンポーネントがある場合は、タイプ ライブラリが宣言されている <component> 要素を持つスクリプト コンポーネントに対してのみ、タイプ ライブラリを適用できます。

次のコードは、MSAD015.DLL ファイルに含まれる ADO のタイプ ライブラリを参照することにより、adStateOpen などの ADO 定数をスクリプトで使用できるようにする例です。

メモ   <script> 要素内のスクリプトを隠蔽するには、CDATA セクションが必要です。詳細については、「スクリプト コンポーネント ファイルと XML 適合性」を参照してください。

<reference object="ADODB.Connection.2.0"/>
<registration progid="ADOScriptlet"/>
<public>
   <property name="cnnstate"/>
   <method name="openConnection"/>
   <method name="closeConnection"/>
</public>

<script language="VBScript">
<![CDATA[
Dim cnn
Dim cnnState
Function openConnection()
   Set cnn = CreateObject("ADODB.Connection")
   cnn.ConnectionString = 
      "driver={SQL Server};server=myserver;uid=sa;database=pubs"
   cnn.Open
   If cnn.State = adStateOpen Then
      cnnState = "open"
   Else
      cnnState = "closed"
   End If
End Function

Function closeConnection()
   cnn.Close
   cnnState = "closed"
End Function
]]>
</script>

参照

ほかのコンポーネントの参照