正規表現

今まで正規表現を使ったことがない場合、ここに出てくる用語や概念をわかりにくいと感じるかもしれませんが、正規表現は、思っているほどわかりにくいものではありません。

ハードディスク上で特定のファイルを検索する場合を考えてみます。そのとき、目的のファイルを探し出すのに、? や * の文字を使用することが多いと考えられます。 ? はファイル名に含まれる任意の 1 文字に対応し、* は 0 個以上の任意の文字に対応します。たとえば、'data?.dat' というパターンを使用すると、次のようなファイルが検索されます。

data1.dat

data2.dat

datax.dat

dataN.dat

検索文字として ? ではなく * を使用すると、対象ファイルの範囲が広がります。'data*.dat' というパターンを使用すると、次のようなファイルが検索されます。

data.dat

data1.dat

data2.dat

data12.dat

datax.dat

dataXYZ.dat

このファイル検索の方法は非常に便利ですが、機能的には限られたものです。ワイルドカード文字 ? と * の限られた機能から、正規表現の機能を想像できると思いますが、正規表現は、より強力で柔軟性のある機能を備えています。