RegExp オブジェクト
正規表現パターン マッチの結果についての情報を保存するために用意された、組み込みのグローバルなオブジェクトです。
RegExp.property
必須の引数 property には、RegExp オブジェクトのプロパティのいずれかを指定します。
解説
RegExp オブジェクトは、直接作成することはできませんが、いつでも使用できます。次の表は、正規表現の検索が成功するまでの、RegExp オブジェクトのさまざまなプロパティの初期値を示したものです。
| プロパティ | 略式 | 初期値 |
|---|---|---|
| index | -1 | |
| lastIndex | -1 | |
| lastMatch | $& | 空の文字列 |
| lastParen | $+ | 空の文字列 |
| leftContext | 空の文字列 | |
| rightContext | 空の文字列 | |
| $1 - $9 | $1 - $9 | 空の文字列 |
このオブジェクトのプロパティには、正規表現の検索が成功するまでは、値として undefinedが格納されています。
グローバルな RegExp オブジェクトを Regular Expression オブジェクトと混同しないようにしてください。名前は似ていますが、この 2 つのオブジェクトには明確な違いがあります。グローバルな RegExp オブジェクトのプロパティには一致が検出されるたびに更新される情報が格納されるのに対し、Regular Expression オブジェクトのプロパティには、Regular Expression のインスタンスによる一致に関する情報だけが格納されます。
使用例
次のコードは、グローバルな RegExp オブジェクトの使用例です。
function matchDemo(){
var s;
var re = new RegExp("d(b+)(d)","ig");
var str = "cdbBdbsbdbdz";
var arr = re.exec(str);
s = "$1 に含まれている文字列: " + RegExp.$1 + "\n";
s += "$2 に含まれている文字列: " + RegExp.$2 + "\n";
s += "$3 に含まれている文字列: " + RegExp.$3;
return(s);
}
プロパティ
$1...$9 プロパティ | index プロパティ | input プロパティ | lastIndex プロパティ | lastMatch プロパティ | lastParen プロパティ | leftContext プロパティ | rightContext プロパティ
メソッド
RegExp オブジェクトには、メソッドはありません。