Windows におけるスマート カードのテクニカル リファレンスのページ

 

適用対象: Windows Vista,Windows Server 2008,Windows 7,Windows 8.1,Windows Server 2008 R2,Windows Server 2012 R2,Windows RT,Windows Server 2012,Windows 8

スマート カードのテクニカル リファレンスでは、物理スマート カード用の Windows スマート カード インフラストラクチャと、Windows でのスマート カード関連コンポーネントの動作について説明します。 また、このドキュメントでは、情報技術 (IT) 開発者や管理者がスマート カード ベースの強力な認証をトラブルシューティングし、デバッグし、企業内に展開するうえで使用できる、各種のツールに関する情報も紹介します。

対象者

このドキュメントでは、Windows のスマート カード インフラストラクチャのしくみについて説明します。 この情報を理解するには、公開鍵基盤 (PKI) とスマート カードの概念に関する基本的な知識が必要です。 このドキュメントは次の読者を対象としています。

  • 組織にスマート カードを展開しようと計画しているか、または既に使用している、企業の IT 開発者、マネージャー、およびスタッフ。

  • スマート カードのミニドライバーを作成するスマート カード ベンダーや、資格情報プロバイダー。

スマート カードとは

スマート カードとは、不正使用防止機能を備えたポータブル ストレージ デバイスです。クライアントの認証、コードの署名、電子メールのセキュリティ保護、Windows ドメイン アカウントを使用したサインインなど、各種タスクのセキュリティを強化するために使用できます。

スマート カードは次のメリットがあります。

  • 不正使用防止機能を備えた記憶域なので、秘密キーやその他の形式の個人情報を保護できます。

  • 認証、デジタル署名、およびキー交換を伴う、セキュリティ クリティカルな計算処理を、コンピューターの他の部分から分離できます。 これらの計算はスマート カード上で実行されます。

  • 資格情報やその他の個人情報を、会社、自宅、または外出先のコンピューター間で移動できます。

スマート カードは、ドメイン アカウントへのサインインにのみ使用でき、ローカル アカウントには使用できません。 パスワードを使用してドメイン アカウントに対話的にサインインする場合、Windows では認証に Kerberos バージョン 5 (v5) プロトコルが使用されます。 スマート カードを使用する場合は、Kerberos v5 認証と X.509 v3 証明書が使用されます。

仮想スマート カード   仮想スマート カードは、物理スマート カード、スマート カード リーダー、および関連するハードウェア管理を不要にするために、Windows Server 2012 と Windows 8 で導入されました。 仮想スマート カード テクノロジの詳細については、「Virtual Smart Card Overview (仮想スマート カードの概要)」を参照してください。

このテクニカル リファレンスの内容

このリファレンスには次のトピックが含まれています。対象となる Windows オペレーティング システムのバージョンは、各トピックの冒頭にある適用対象リストに記載されています。

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