Project Server 2013 のスケール アップおよびスケール アウト トポロジ

概要: 既存のサーバーの容量を増やす方法、または Project Server 2013 インストールのトポロジにサーバーを追加する方法について説明します。
適用対象: Project Server 2013

この記事では、Project Server 展開のパフォーマンスと容量の計画のスケールアップとスケールアウトトポロジについて説明します。 このドキュメントおよび関連コンテンツには、Project Server 2013 ファームをスケールアップまたはスケールアウトする方法に関する情報と推奨事項が含まれています。

Project Server 2013 展開のスケールアウトトポロジとスケールアウト トポロジ

トポロジの容量とパフォーマンスを向上させるには、2 つのことを行うことができます。 既存のサーバー コンピューターの容量を増やしてスケールアップし、トポロジにサーバーを追加することでスケールアウトできます。

Project Server 2013 展開サーバーでリソースの使用状況を監視すると、スケールアップとスケールアウトのどちらの戦略を実行するかを分析できます。決定を通知するのに役立つパフォーマンス メトリックについては、「 Project Server 2013 のパフォーマンス カウンター」を参照してください。

Project Server 2013 を展開する物理サーバーは、次のサーバー ロールを果たします。

  • Web フロント エンド

  • アプリケーション サーバー

  • データベース (SQL) サーバー

単一マシンのデプロイでは、1 つの物理サーバーがこれらの 3 つの役割をすべて果たします。 これらのロールの所有権を異なる物理マシン間で分割することでスケールアウトできます (必要に応じて、仮想マシンでもかまいません)。仮想化に関するその他のガイドラインについては、「 Project Server 2013 のパフォーマンスと容量のハードウェアに 関する推奨事項」の「仮想化」セクションを参照してください。 スケールアウトを開始するときに最初に行う必要がある手順は、データベース (SQL) サーバーの役割を物理マシンに分離し、もう一方の物理マシンを Web フロント エンドとアプリケーション サーバーとして機能させる方法です。

注:

Project Server 2013 では、スケールアウト機能が制限されているだけです。 フロントエンド Web サーバーとアプリケーション サーバーとして機能するように追加サーバーを追加できますが、バックエンドでは、SQL Serverを実行しているコンピューターにはスケールアウトの可能性が限られています。

ユーザーの負荷を増やすために

  • 専用のアプリケーションおよびフロントエンド Web サーバーとして機能する Web サーバーを追加してスケールアウトします。

  • フロントエンド Web サーバーとアプリケーション サーバーを追加すると、SQL Serverを実行しているコンピューターの負荷が増加し、SQL Serverがボトルネックになる可能性があることに注意してください。

  • また、フロントエンド Web サーバーまたはアプリケーション サーバーをスケールアップして、それらのサーバーのハードウェア容量を増やすことでパフォーマンスを向上させることもできます。

より多くのデータ読み込みを提供するには

  • より多くのデータ負荷を提供するには、その単一サーバーの容量を増やすことで、データベース サーバーに容量を追加します。

  • Project データベースを独自の専用データベース サーバーに移動することで、Project Database を SharePoint データベースから分離します。

    注:

    Project Server 2013 では、SQL レプリケーションによるデータベース コンポーネントのスケールアウトはサポートされていません。 データをバックアップする目的で Project SQL Serverで SQL ミラーリングを実行することは可能ですが、Project Server 2013 では SQL レプリケーションを利用して、SQL Serverの読み取り負荷を軽減できません。

    推奨されるサーバー ロールの比率:

  • 一般に、SQL Serverの管理可能な負荷を維持するための推奨比率は次のとおりです。

    • 2 Web フロントエンド: 1 アプリケーション サーバー : 1 SQL Server

      注:

      この推奨比率は、特にデータベース サーバーに対して、より堅牢なハードウェアを使用するデプロイには適用されない場合があります。

      注:

      推奨比率は、データ セットのサイズと使用パターンによっても異なります。 たとえば、データ セットが大きいほど、ファンアウト機能が制限され、Web フロント エンドとアプリケーション サーバーのSQL Serverに対する比率が小さくなります。

    SharePoint Server から Project Server データベースを分離します。

  • 前述のように、Project Server データベースを独自の専用データベース サーバーに配置することで、SharePoint データベースから分離できます。

  • また、アプリケーション層レベルで分離することをお勧めします。 Project Server は SharePoint サービスですが、そのアプリケーション インスタンスを専用サーバーで実行することをお勧めします。

    スケールアップとスケールアウトにお金を費やす方法:

  • 一般に、Project Server デプロイのスケーリングの初期段階では、主に追加のメモリの購入に投資する必要があります。 ほとんどの場合、後続の領域に投資する必要がある領域は、ディスク スピンドルとネットワーク リソースです。

関連項目

Project Server 2013 でのパフォーマンスおよび容量の計画の概要

容量計画の戦略 (Project Server 2013)

パフォーマンスと容量に関するハードウェアの推奨事項 (Project Server 2013)

Project Server 2013 のスケール アップおよびスケール アウト トポロジ

Project Server 2013 でパフォーマンスを最適化する

Project Server 2013 のパフォーマンス カウンター

Project Server 2013 のパフォーマンスに関するトラブルシューティング

一般的なデータセット (Project Server 2013)