Windows 2000 のメインストリーム サポートが終了しました

公開日: 2005年7月27日

マイクロソフト株式会社セキュリティレスポンスチーム ライフサイクル プログラム マネージャ 佐々木理恵

※最新のマイクロソフトサポートライフサイクル ポリシーは、https://support.microsoft.com/gp/lifecycleページをご確認ください。

マイクロソフト セキュリティ レスポンス チーム ライフサイクル担当の佐々木です。

Windows 2000 がリリースされてから、早 5 年が過ぎ、2005 年 6 月 30 日に Windows 2000 のメインストリーム サポートが終了しました。 Windows NT 4.0 のサポート終了とは違い現時点ではすべてのサポートが終了するわけではありません。サポート ライフサイクルでは、時間の経過とともに提供するサポート サービスの内容を一定の期間ごとに変化させています。メインストリーム サポートの終了は、延長サポート期間に移行し、Windows 2000 のユーザーが受けることができるサポートサービスの内容が変化したことを意味します。では、実際にどのようなサービスを提供しているのかについて簡単にご説明します。

延長サポートでは、何がサポートされるの?

延長サポートでは、メインストリームで提供していた、無償によるお問い合わせを終了します。そして、デザイン変更、機能追加、およびセキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成を終了します。しかし、有償によるお問い合わせと、脆弱性の問題を解決するセキュリティ更新プログラムの無償提供は継続します。

延長サポート期間でも、セキュリティ更新プログラムはメインストリーム期間と変わらずに継続して最初の 2 年間は、Windows Update 等から入手することができます。 ただし、3 年目以降からは ダウンロード センターにから手動で入手していただくことになります。

延長サポート期間は、次々期製品の出荷時期にもよりますが、最短で 5 年間提供されます。 その後は、Windows NT 4.0 同様に、セキュリティ更新プログラムの提供も終了します。そのため、この期間の間にぜひ、現在メインストリーム期間である製品に移行することを検討してください。延長サポート期間の製品の使用を継続する場合は、延長修正プログラム契約や有償サポート契約などを検討していく必要があります。

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サービス パック サポートって何をサポートするの?

修正プログラム、セキュリティ更新プログラムの作成、または提供をサポートする期間を意味します。メインストリーム サポートでは、セキュリティ関連以外の修正プログラムの作成リクエストとセキュリティ更新プログラムの無償提供をすることができましたが、延長サポートに入ると、「セキュリティ更新プログラムの無償提供」のみとなります。

Service Pack 3 のサポートも 2005 年 6 月 30 日で終了しましたので、現在サポートされる Service Pack 4 は次のサービス パックがリリースされてからの 12 ヶ月間、または Windows 2000 の延長サポートの終了日までのどちらか早い方までがサービス パック サポート期間となり、セキュリティ更新プログラムの無償提供のみとなります。

なお、先月の 6 月 27 日にリリースされた Windows 2000 SP4 用の更新プログラム ロールアップ 1 は、サービス パックではないため、Service Pack 4 のサポート期間に影響を及ぼすことはありません。

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延長修正プログラム サポートとは?

延長サポート期間に製品にセキュリティ関連以外の問題が見つかった場合、問題を回避する方法がないため、修正プログラムの作成を依頼されたい場合、また今後そういった問題が発生しても対処できるよう事前に準備されたい場合、延長修正プログラム サポート契約 (プレミア サポート。の契約が前提です) をご用意しております。延長修正プログラム サポート契約には期限があり、メインストリーム終了後 90 日以内に申し込む必要があります。

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移行を検討したいのですが、参考資料はありますか?

更に安定した新機能と最適なセキュリティを維持し、業務を円滑にするために最新バージョンへの移行を検討されるお客様に、マイクロソフトでは、移行に関する情報、移行支援ツールやトレーニングの提供を継続的に提供しております。

ライフサイクルに関する最新情報はこちらをご覧ください。


この記事は、マイクロソフト セキュリティ ニュースレターで配信しました。

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