マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-008 - 重要

Windows カーネルモード ドライバーの脆弱性により、特権が昇格される (3019215)

公開日:2015 年 1 月 14 日

バージョン: 1.0

概要

このセキュリティ更新プログラムは非公開で報告された Microsoft Windows に存在する 1 件の脆弱性を解決します。この脆弱性により、攻撃者が特別に細工されたアプリケーションを対象システムで実行した場合、特権の昇格が起こる可能性があります。この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Windows Server 2003、Windows Vista、Windows Server 2008 (Itanium エディションを除く)、Windows 7、Windows Server 2008 R2 (Itanium エディションを除く)、Windows 8、Windows Server 2012、Windows RT、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、および Windows RT 8.1 について、深刻度が「重要」に評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、偽装レベルの検証方法および適用方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3019215 を参照してください。

影響を受けるソフトウェア

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

オペレーティング システム

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(3019215)

特権の昇格

重要

MS08-007 の 946026

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(3019215)

特権の昇格

重要

MS08-007 の 946026

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(3019215)

特権の昇格

重要

MS08-007 の 946026

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2[1] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2[1] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1[1] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 8 および Windows 8.1

Windows 8 for 32-bit Systems
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 8 for x64-based Systems
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012[1] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows Server 2012 R2[1] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows RT および Windows RT 8.1

Windows RT[2] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

Windows RT 8.1[2] (3019215)

特権の昇格

重要

なし

[1] Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 を搭載しているシステムは、Desktop Experience 機能がインストールされている場合にのみ影響を受けます。これらのシステムについては、Desktop Experience 機能がインストールされていない場合は更新プログラムは提供されません。

[2] この更新プログラムは、Windows Update を介してのみ入手可能です。

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、1 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

WebDAV の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-0011

総合的な深刻度

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 8 および Windows 8.1

Windows 8 for 32-bit Systems
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 8 for x64-based Systems
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2012 R2
(3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows RT および Windows RT 8.1

Windows RT[1] (3019215)

重要
特権の昇格

重要

Windows RT 8.1[1] (3019215)

重要
特権の昇格

重要

脆弱性の情報

WebDAV の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-0011

WebDAV カーネル モード ドライバー (mrxdav.sys) には、偽装レベルの適切な検証と適用が失敗した場合に、特権の昇格の脆弱性があります。この脆弱性を悪用した攻撃者は、偽装レベルのセキュリティをバイパスし、対象システムで昇格した特権を得る可能性があります。これにより、任意のサーバー (企業の SharePoint サイトを含む) に対する WebDAV ファイル要求を途中で捕捉し、これらのファイル要求をリダイレクトして、攻撃者が用意した潜在的に危険なファイルを返すことができます。

この脆弱性を悪用するには、攻撃者は最初にシステムにログオンして、特別に作成されたアプリケーションを実行する必要があります。この脆弱性を悪用するには、ユーザーの操作が必要です。この更新プログラムは、Windows カーネルモード ドライバーが偽装レベルを検証する方法を修正することによりこの脆弱性を解決します。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が公に悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受け取っていませんでした。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • WebDAV ドライバーを無効にする

: レジストリ エディターを正しく使用しなかった場合、オペレーティング システムの再インストールが必要となる深刻な問題が起こる可能性があります。マイクロソフトはレジストリ エディターを正しく使用しなかったことが原因となる問題について保証することはできません。レジストリ エディターは、お客様各自の責任において使用してください。レジストリの編集方法に関する情報は、レジストリ エディター (Regedit.exe) の "キーおよび値を変更する" ヘルプ トピックを参照してください。または Regedt32.exe の "レジストリ情報の追加と削除" および "レジストリ情報の編集" ヘルプ トピックを参照してください。

対話的な方法:

  1. レジストリ エディターを開きます。
  2. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MRxDAV
    
  3. [ファイル] メニューをクリックし、[エクスポート] を選択します。

  4. [レジストリ ファイルのエクスポート] ウィンドウで、「MRxDAV_configuration_backup.reg」と入力し、[保存] をクリックします。
  5. レジストリ エディターで、[Start] という名前の DWORD 値をダブルクリックし、[] データ フィールドを「4」に変更して、[OK] をクリックします。
  6. レジストリ エディターを終了し、システムを再起動します。

管理された適用スクリプトを使用する:

  1. 次の管理された適用スクリプト コマンドを使用して、WebDAV レジストリ キーのバックアップ コピーを作成します。

      regedit /e MRxDAV_configuration_backup.reg HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MRxDAV
    
  2. 次のテキストを .REG の拡張子でファイルに保存します (例: "Disable_MRxDAV.reg")。

      Windows Registry Editor Version 5.00HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MRxDAV]Start"=dword:00000004
    
  3. 対象のシステムで次のコマンドを使用して、前の手順で作成したレジストリ スクリプトを実行します。

      Regedit /s Disable_MRxDAV.reg
    
  4. コンピューターを再起動します。

回避策の影響: この回避策を適用すると、Windows での WebDAV の組み込みサポートに依存するアプリケーションは、WebDAV 共有 (SharePoint サイトなど) にアクセスできなくなります。独自の WebDAV サポートを提供するアプリケーションは (Microsoft Office アプリケーションの一部のバージョンなど)、影響を受けません。

回避策の解除方法:

対話的な方法:

  1. レジストリ エディターを開きます。
  2. [ファイル] メニューをクリックして、[インポート] を選択します。
  3. [レジストリ ファイルのインポート] ダイアログ ボックスで、"MRxDAV_configuration_backup.reg" を選択して、[開く] をクリックします。
  4. コンピューターを再起動します。

管理された適用スクリプトを使用する:

昇格されたコマンド プロンプトで次のコマンドを実行してレジストリを元の状態に戻した後、システムを再起動します。

    Regedit /s MRxDAV_configuration_backup.reg

セキュリティ更新プログラムの展開

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のここで言及されているサポート技術情報を参照してください。

謝辞

マイクロソフトでは、マイクロソフトが責任を負う脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

免責

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2015/1/14): このセキュリティ情報ページを公開しました。

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