マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-051 - 重要

Windows カーネルモード ドライバーの脆弱性により、特権が昇格される (3057191)

公開日:2015 年 5 月 13 日|最終更新日:2015 年 5 月 28 日

バージョン: 2.0

概要

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の脆弱性を解決します。これらの脆弱性の中で比較的深刻なものでは、攻撃者がローカルにログオンし、カーネル モードで任意のコードを実行した場合、特権の昇格が起こる可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。リモートで、または匿名ユーザーが、この脆弱性を悪用することはできません。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Windows について、深刻度が「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、カーネルモード ドライバーがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することによりこれらの脆弱性を解決します。これらの脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3057191 を参照してください。

影響を受けるソフトウェア

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

オペレーティング システム

最も深刻な脆弱性の影響

総合的な深刻度

置き換えられる更新プログラム

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 8 および Windows 8.1

Windows 8 for 32-bit Systems
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 8 for x64-based Systems
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2012 R2
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows RT および Windows RT 8.1

Windows RT[1] (3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows RT 8.1[1] (3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Server Core インストール オプション

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール)
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2012 (Server Core インストール)
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

Windows Server 2012 R2 (Server Core インストール)
(3045171)

特権の昇格

重要

MS15-023 の 3034344

[1] この更新プログラムは、Windows Update を介してのみ入手可能です。

更新プログラムに関する FAQ

このセキュリティ情報に記載されている更新プログラム ファイルの一部が、5 月にリリースされている他のセキュリティ情報でも示されているのはなぜですか?
このセキュリティ情報に記載されている複数の更新プログラム ファイルは、影響を受けるソフトウェアの重複により、5 月にリリースされている他のセキュリティ情報でも示されています。異なるセキュリティ情報では、個別のセキュリティ上の脆弱性に対処しますが、可能であり適切であれば、セキュリティ更新プログラムは統合されています。そのため、同一の更新プログラム ファイルが複数のセキュリティ情報に存在します。

複数のセキュリティ情報でリリースされている同一の更新プログラム ファイルを、複数回インストールする必要はありません。

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、5 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。

影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響

影響を受けるソフトウェア

Microsoft Windows カーネル メモリの漏えいの脆弱性 - CVE-2015-1676

Microsoft Windows カーネル メモリの漏えいの脆弱性 - CVE-2015-1677

Microsoft Windows カーネル メモリの漏えいの脆弱性 - CVE-2015-1678

Microsoft Windows カーネル メモリの漏えいの脆弱性 - CVE-2015-1679

Microsoft Windows カーネル メモリの漏えいの脆弱性 - CVE-2015-1680

Win32k の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-1701

総合的な深刻度

Windows Server 2003

Windows Server 2003 Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 R2 Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 R2 x64 Edition Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Vista

Windows Vista Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Vista x64 Edition Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows 7

Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 R2

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows 8 および Windows 8.1

Windows 8 for 32-bit Systems
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows 8 for x64-based Systems
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows 8.1 for 32-bit Systems
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows 8.1 for x64-based Systems
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows Server 2012 R2
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows RT および Windows RT 8.1

Windows RT
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows RT 8.1
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Server Core インストール オプション

Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール)
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
特権の昇格

重要

Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール)
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows Server 2012 (Server Core インストール)
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

Windows Server 2012 R2 (Server Core インストール)
(3045171)

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

重要
情報漏えい

なし

重要

脆弱性の情報

複数の Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性

Windows カーネルモード ドライバーが関数呼び出し時にプライベート アドレス情報をリークする場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。この脆弱性により、システムに関する情報を明らかにするカーネル メモリの内容が攻撃者に漏えいする可能性があります。この情報漏えいの脆弱性自体によって、任意のコードの実行が可能になることはありません。ただし、攻撃者はこれらの脆弱性を他の脆弱性と組み合わせることで、Address Space Layout Randomization (ASLR) などのセキュリティ機能を回避する可能性があります。このセキュリティ更新プログラムは、カーネルモード ドライバーがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することによりこれらの脆弱性を解決します。

マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、これらの脆弱性に関する情報を受けました。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受け取っていませんでした。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル CVE 番号 一般に公開 悪用
Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性 CVE-2015-1676 なし なし
Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性 CVE-2015-1677 なし なし
Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性 CVE-2015-1678 なし なし
Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性 CVE-2015-1679 なし なし
Microsoft Windows カーネル メモリ漏えいの脆弱性 CVE-2015-1680 なし なし

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

Win32k の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-1701

Win32k.sys カーネル モード ドライバーがメモリ内のオブジェクトを正しく処理しない場合に、特権の昇格の脆弱性が発生します。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、カーネルモード内の任意のコードが実行される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。この更新プログラムは、Windows カーネルモード ドライバーがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することによりこの脆弱性を解決します。

この脆弱性の悪用には、攻撃者はまずシステムにログオンする必要があります。次に、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図して特別に細工したアプリケーションを実行し、影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。

この脆弱性は一般で公表されていました。このセキュリティ情報が発行された時点で、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする限定的な標的型攻撃を確認しました。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性が悪用されるには、有効な資格情報を所有し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。リモートで、または匿名ユーザーが、この脆弱性を悪用することはできません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

謝辞

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

免責

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2015/05/13):このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V2.0 (2015/05/28): セキュリティ情報ページを更新し、サポートされているすべてのエディションの Windows 7、Windows 2008 R2、およびそれ以前のシステムに 3045171 をインストールした後に一部のお客様で発生していた既知の問題を解決する新しい更新プログラム (3065979) が利用可能になったことをお知らせしました。3045171 セキュリティ更新プログラムをインストールすると、GDI+ を使用してテキストアウトラインベースのパス オブジェクトの作成を試行するときにお客様のアプリケーションがクラッシュします。この既知の問題が発生しているお客様は、3065979 更新プログラムをインストールすることによってこの問題を解決できます。詳細とダウンロード リンクについては、サポート技術情報 3065979を参照してください。

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