マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-110 - 重要

リモートでのコード実行に対処する Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (3096440)

公開日:2015 年 10 月 14 日

Version: 1.0

概要

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Office の脆弱性を解決します。これらの脆弱性では、特別に細工された Microsoft Office ファイルをユーザーが開いた場合にリモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの以下のソフトウェアについて、深刻度が「重要」と評価されています。

  • Microsoft Excel 2007、Microsoft Visio 2007
  • Microsoft Excel 2010、Microsoft Visio 2010
  • Microsoft Excel 2013、Microsoft Excel 2013 RT
  • Microsoft Excel 2016
  • Microsoft Excel for Mac 2011
  • Microsoft Excel 2016 for Mac
  • Microsoft Excel Viewer、Microsoft Office 互換機能パック
  • Microsoft SharePoint Server 2007 上の Excel Services
  • Microsoft SharePoint Server 2010、Microsoft Web App 2010、Microsoft Excel Web App 2010 上の Excel Services
  • Microsoft SharePoint Server 2013、Microsoft Office Web Apps Server 2013 上の Excel Services
  • Microsoft SharePoint Server 2007
  • Microsoft SharePoint Server 2010
  • Microsoft SharePoint Server 2013、Microsoft SharePoint Foundation 2013

詳細については、「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは次の方法で脆弱性を解決します。

  • Office でメモリ内オブジェクトを処理する方法を修正する
  • SharePoint InfoPath Forms Services で DTD エンティティを適切に処理するようにする
  • Office Web Apps Server で Web 要求を適切にサニタイズできるようにする
  • SharePoint で Web 要求をサニタイズする方法を変更する

脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3096440 を参照してください。

影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、10 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。  

Microsoft Office ソフトウェア

**影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響**
**影響を受けるソフトウェア** [**Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2555**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2555) [**Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2557**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2557) [**Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2558**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2558) **置き換えられる更新プログラム**\*
**Microsoft Office 2007**
[Microsoft Excel 2007 Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e8a915a6-39ca-4a3b-98c3-224509a0091d) (3085615) 対象外 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085543
[Microsoft Visio 2007 Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=0f545c5e-4954-4f50-94c2-5caebc27f668) (3085542) 対象外 **重要** リモートでコードが実行される 対象外 [MS15-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=619678) の 2965280
**Microsoft Office 2010**
[Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=21af144d-7b5e-429c-ba29-94b224e75417) (3085609) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085526
[Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=32607a4b-e683-404a-8543-3612eb41ad13) (3085609) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085526
[Microsoft Visio 2010 Service Pack 2 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e61993b0-6ab9-4490-97be-72aed01bdf42) (3085514) 対象外 **重要** リモートでコードが実行される 対象外 [MS15-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=619678) の 3054876
[Microsoft Visio 2010 Service Pack 2 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=882a1734-7d58-49a0-b14f-764684ac5bca) (3085514) 対象外 **重要** リモートでコードが実行される 対象外 [MS15-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=619678) の 3054876
**Microsoft Office 2013**
[Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d70f1a1f-14c3-458a-83e9-a84ee460b08c) (3085583) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085502
[Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=b7c0d1f0-d3ba-4093-9ce2-ff8e7e80f858) (3085583) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085502
**Microsoft Office 2013 RT**
Microsoft Excel 2013 RT Service Pack 1 (3085583)[1] **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085502
**Microsoft Office 2016**
[Microsoft Excel 2016 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=24839f54-4ece-45bb-811d-c4cd0ffb3e61) (2920693) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される なし
[Microsoft Excel 2016 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=4971215d-487f-4fd2-863e-969126e9f8d1) (2920693) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される なし
**Microsoft Office for Mac 2011**
[Microsoft Excel for Mac 2011](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=5a5e6748-8bad-4c8d-85a7-5b2cb1c395db) (3097266) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3088501
**Microsoft Office 2016 for Mac**
[Microsoft Excel 2016 for Mac](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=625063) (3097264) **重要** リモートでコードが実行される 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3088502
**その他の Office ソフトウェア**
[Microsoft Excel Viewer](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=3cc15c73-c88a-4ef8-bd77-55c3de9ea238) (3085619) 対象外 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3054995
[Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=9a8e341e-b632-4bce-b5d2-b137d6bdebcd) (3085618) 対象外 対象外 **重要** リモートでコードが実行される [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3054993

[1]この更新プログラムは、Windows Update を介して利用可能です。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

Microsoft Office Services および Web Apps

**影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響**
**影響を受けるソフトウェア** [**Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2555**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2555) [**Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2015-2558**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2558) [**Microsoft Office Web Apps XSS のなりすましの脆弱性 - CVE-2015-6037**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-6037) **置き換えられる更新プログラム**\*
**Microsoft SharePoint Server 2007**
[Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d3ebbaa1-75b7-4c45-9e83-9c157644a32e) (3054994) 対象外 **重要** リモートでコードが実行される 対象外 [MS15-070](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=617382) の 2837612
[Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 上の Microsoft Excel Services (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=8e7e4b94-9536-4fb2-8621-5eb4cf891860) (3054994) 対象外 **重要** リモートでコードが実行される 対象外 [MS15-070](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=617382) の 2837612
**Microsoft SharePoint Server 2010**
[Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2 上の Excel Services](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=732a839e-12bc-4990-bc9b-58810ff88e15) (3085596) **重要** リモートでコードが実行される **重要** リモートでコードが実行される **重要** なりすまし [MS15-070](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=617382) の 3054968
**Microsoft SharePoint Server 2013**
[Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1 上の Excel Services](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=9497619c-70d6-451e-abee-de9c338b84cf) (3085568) **重要** リモートでコードが実行される **重要** リモートでコードが実行される **重要** なりすまし [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085483
**Microsoft Office Web Apps 2010**
[Microsoft Web App 2010 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=8e948f67-edeb-450d-9f12-03f0490ecdee) (3085520) 対象外 対象外 **重要** なりすまし [MS15-081](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=619678) の 3054974
[Microsoft Excel Web App 2010 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=daac5384-8f12-4954-9f9b-92856e3c6706) (3085595) 対象外 対象外 **重要** なりすまし [MS15-046](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533724) の 3054838
**Microsoft Office Web Apps 2013**
[Microsoft Office Web Apps Server 2013 Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=dec89476-69c6-4e56-96b4-cb3d1d13e997) (3085571) 対象外 対象外 **重要** なりすまし [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085487

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

Microsoft サーバー ソフトウェア

**影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響**
**影響を受けるソフトウェア** [**Microsoft SharePoint の情報漏えいの脆弱性 - CVE-2015-2556**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2556) [**Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパス - CVE-2015-6039**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-6039) [**Microsoft Office Web Apps XSS のなりすましの脆弱性 - CVE-2015-6037**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-6037) **置き換えられる更新プログラム**\*
**Microsoft SharePoint Server 2007**
[Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=e606b824-4e82-49ff-97f2-0114883654de) (2596670) **重要** 情報漏えい 対象外 対象外 なし
[Microsoft SharePoint Server 2007 Service Pack 3 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=62af08c5-8a7d-492c-a8e8-aa91c4fa58ce) (2596670) **重要** 情報漏えい 対象外 対象外 なし
**Microsoft SharePoint Server 2010**
[Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a77b731b-4634-4ff5-bc23-729df4eb392b) (2553405) **重要** 情報漏えい 対象外 対象外 なし
**Microsoft SharePoint Server 2013**
[Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=90fbc672-b71d-4cdb-a41f-be28a8d986c9) (3085567) 対象外 **重要** セキュリティ機能のバイパス 対象外 [MS15-036](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532634) の 2965219
[Microsoft SharePoint Foundation 2013 Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=ad4cef6a-7a5b-42dd-8769-8b62cb34ae44) (3085582) 対象外 **重要** セキュリティ機能のバイパス **重要** なりすまし [MS15-099](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=623627) の 3085501

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

更新プログラムに関する FAQ

この更新プログラムには、機能に対する追加のセキュリティ関連の変更が含まれていますか?
はい。このセキュリティ情報で説明されている脆弱性について記載されている変更のほか、この更新プログラムにはセキュリティを強化する Microsoft Office の多層防御の更新が含まれています。

「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」の表に影響を受けるとして特に記載されていないソフトウェアに対して、この更新プログラムが提供されます。なぜ、この更新プログラムが提供されるのですか?
更新プログラムが、複数の Microsoft Office 製品間で共有されているか同じ Microsoft Office 製品の複数のバージョン間で共有されているコンポーネントに存在する、脆弱性の影響を受けるコードに対応する場合、その更新プログラムは、脆弱性の影響を受けるコンポーネントが含まれるすべてのサポートされる製品およびバージョンに適用可能であると見なされます。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2007 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2007 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2007、Microsoft Excel 2007、Microsoft Visio 2007、Microsoft 互換機能パック、Microsoft Excel Viewer、その他の Microsoft Office 2007 製品に適用される可能性があります。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2010 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2010 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2010、Microsoft Excel 2010、Microsoft Visio 2010、Microsoft Visio Viewer、その他の Microsoft Office 2010 製品に適用される可能性があります。

たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2013 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2013 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2013、Microsoft Excel 2013、Microsoft Visio 2013、その他の Microsoft Office 2013 製品に適用される可能性があります。

脆弱性の情報

複数の Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性

Microsoft Office ソフトウェアでメモリ内のオブジェクトが適切に処理されない場合に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこれらの脆弱性を悪用した場合、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードが実行される可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。

これらの脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft Office ソフトウェアの影響を受けるバージョンで、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工したファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオでは、攻撃者は、この脆弱性の悪用を意図したファイルを含む Web サイトをホストする (またはユーザーが提供するコンテンツを受け入れるかホストする侵害された Web サイト利用する) 可能性があります。しかし、いかなるケースでも、攻撃者はユーザーに Web サイトを見るよう強制することはできません。その代わり、通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、ユーザーにリンクをクリックさせ、特別に細工されたファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。

この更新プログラムは、Office がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。

次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。

脆弱性のタイトル CVE 番号 一般に公開 悪用
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 CVE-2015-2555 なし なし
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 CVE-2015-2557 なし なし
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 CVE-2015-2558 なし なし

 

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」を適用できる場合があります。

  • ユーザーには対象の SharePoint サイト用の有効な資格情報が必要です。SharePoint サイトが匿名ユーザーのアクセスを許可するように構成されている場合、これは「緩和する要素」にはなりません。既定では、匿名アクセスは有効になりません。

回避策

マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。

Microsoft SharePoint の情報漏えいの脆弱性 - CVE-2015-2556

SharePoint InfoPath Forms Services が XML ファイルのドキュメント型定義 (DTD) を不適切に処理する場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、SharePoint サーバー上の任意のファイルの内容を閲覧する可能性があります。この脆弱性の悪用には、攻撃者にはサイトへの書き込みアクセス許可が必要であり、また InfoPath Services が有効である必要があります。

攻撃者は、Web ページに特別に細工したファイルをアップロードしてから、SharePoint サーバーに特別に細工した Web 要求を送信することで、この脆弱性を悪用する可能性があります。このセキュリティ更新プログラムは、SharePoint InfoPath Forms Services で DTD エンティティを適切に処理させることにより、この脆弱性を解決します。

マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

Microsoft Office Web Apps XSS のなりすましの脆弱性 - CVE-2015-6037

Office Web Apps Server が特別に細工された要求を正しくサニタイズしない場合に、なりすましの脆弱性が存在します。認証された攻撃者が、影響を受ける Office Web Apps Server に対して特別に細工された要求を送信することによって、この脆弱性を悪用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、影響を受けるシステム上でクロスサイト スクリプティング攻撃を実行し、現在のユーザーのセキュリティ コンテキストでスクリプトを実行する可能性があります。これらの攻撃により攻撃者は、許可されていないコンテンツを読んだり、被害者の ID を利用して被害者になりすまして、権限の変更、コンテンツの削除、(ブラウザーの Cookies などの) 機密情報の盗用、被害者のブラウザーへの悪意あるコンテンツの挿入などの Office Web App サイトの操作を実行できる可能性があります。

この脆弱性を悪用するには、標的となる Office Web App サイトにユーザーを誘導する特別に細工された URL を、ユーザーがクリックすることが必要条件になります。電子メールでの攻撃のシナリオでは、攻撃者は特別に細工した URL を含む電子メール メッセージを標的となる Office Web App サイトのユーザーに送信し、特別に細工した URL をユーザーにクリックさせることで、この脆弱性を悪用する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性を悪用する対象となる Office Web App サイトへの、特別に細工した URL を含む Web サイトをホストしていることが、攻撃者にとっての必要条件となります。さらに、侵害された Web サイトやユーザー提供のコンテンツを受け入れたりホストしたりする Web サイトに、特別に細工したコンテンツが含まれていて、この脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、特別に細工した Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わり、通常、攻撃者はインスタント メッセンジャーまたは電子メール メッセージ内のリンクをユーザーにクリックさせて攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した URL をクリックさせることが、攻撃者にとっての必要条件となります。

このセキュリティ更新プログラムは、Office Web Apps Server に Web 要求を正しくサニタイズさせることにより、この脆弱性を解決します。マイクロソフトは、協調的な脆弱性の公開を通じてこの脆弱性に関する情報を得ました。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

Microsoft SharePoint のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 - CVE-2015-6039

Microsoft SharePoint にセキュリティ機能のバイパスの脆弱性が存在します。SharePoint でアプリケーションまたはユーザーに対して適切なアクセス許可レベルを強制しないことが原因で、SharePoint ページまで永続する JavaScript コードを Office Marketplace で挿入できる場合に、脆弱性が生じます。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、永続的なクロスサイト スクリプティング攻撃を実行し、本物のように見える悪意のあるコンテンツを使用して (ログオンしたユーザーのセキュリティ コンテキストで) スクリプトを実行する可能性があります。これにより、攻撃者が、認証 Cookie、最近送信したデータなどの機密情報を盗む可能性があります。

この脆弱性の悪用には、Marketplace インスタンスを更新できることが攻撃者にとっての必要条件となります。攻撃者は、コンシューマー側の SharePoint インスタンスにプッシュ可能な Marketplace アプリに悪意のあるコードを追加する可能性があります。悪意のあるスクリプトにより、攻撃者は、SharePoint のファーム/インスタンス レベルのアクセス許可を使用しなくてもコードを更新できるようになります。

このセキュリティ更新プログラムは、アプリケーションまたはユーザーに対して適切なアクセス許可レベルを強制するように SharePoint のファーム/インスタンス コードを変更することで、この脆弱性を解決します。この脆弱性は一般で公表されていました。これは Common Vulnerability and Exposure の CVE-2015-6039 にアサインされています。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」を適用できる場合があります。

  • ユーザーが SharePoint 用のアプリ/アドインを追加するには、"Web サイトの管理" および "サブサイトの作成" のアクセス許可が必要です。既定では、これらのアクセス許可が使用できるのは、"フル コントロール" のアクセス許可レベルを所有しているか、"サイトの所有者" グループに属するユーザーに限られます。SharePoint のセキュリティとアクセス許可の管理の詳細については、「セキュリティとアクセス許可 (SharePoint 2013)」を参照してください。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているサポート技術情報を参照してください。

謝辞

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

免責

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更新履歴

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