マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-111 - 重要

特権の昇格に対処する Windows カーネル用のセキュリティ更新プログラム (3096447)

公開日:2015 年 10 月 14 日 | 最終更新日: 2015 年 10 月 30 日

バージョン: 1.2

概要

このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の脆弱性を解決します。これらの脆弱性で比較的深刻なものでは、攻撃者が影響を受けるコンピューターにログオンし、特別に細工したアプリケーションを実行した場合、特権が昇格される可能性があります。

注: ローカルおよびリモート レポートの構成証明ソリューションを使用しているお客様は、このセキュリティ情報に記載されている CVE-2015-2552 の詳細を確認する必要があります。

このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているリリースの Microsoft Windows について、深刻度が「重要」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェア」のセクションを参照してください。

このセキュリティ更新プログラムは、Windows カーネルがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正し、Windows で接合とマウント ポイントの作成が含まれる特定のシナリオを処理する方法を修正し、Windows でブート構成データ (BCD) を解析する方法を改善することで、脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。

この更新プログラムの詳細については、サポート技術情報 3096447 を参照してください。

影響を受けるソフトウェア

次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフ サイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。

**オペレーティング システム** **最も深刻な脆弱性の影響** **総合的な深刻度** **置き換えられる更新プログラム**\*
**Windows Vista**
[Windows Vista Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=d4bb2f90-b331-4774-9fa2-bf1cc51d1006) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
[Windows Vista x64 Edition Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=9af5b138-5cfb-432d-aa2d-8557d9d879a0) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
**Windows Server 2008**
[Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7fe0326a-d86a-45be-abec-479d3892ec00) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
[Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7c37061f-b881-4087-a634-111d99f4b366) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
[Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=4df2aca5-02c0-46ea-8506-735ad5273582) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
**Windows 7**
[Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=31db18d6-ec89-4bc0-b1fa-7214a8ece5d6) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-076](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=616057) の 3067505
[Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=fdcf019f-1e71-4f28-a2e5-b372f855d8f1) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-076](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=616057) の 3067505
**Windows Server 2008 R2**
[Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a9372c4f-955b-49ab-92ae-6a96765d100e) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-076](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=616057) の 3067505
[Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a4f6e4c4-eca6-4868-9d9d-f9c2be5ecb12) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-076](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=616057) の 3067505
**Windows 8 および Windows 8.1**
[Windows 8 for 32-bit Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a14f6446-32c6-412b-99c2-f385006576ea) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-052](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533731) の 3050514
[Windows 8 for x64-based Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=9f85672a-91a4-43d5-8e96-d4dc521506ea) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-052](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533731) の 3050514
[Windows 8.1 for 32-bit Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=ef00e781-fe3d-499b-9200-94a7ec5ccf62) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-025](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=526462) の 3035131
[Windows 8.1 for x64-based Systems](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=8c1e5a6d-a3d1-465b-b152-a24ad3224934) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-025](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=526462) の 3035131
**Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2**
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=b535293e-d07a-427b-a44d-48b62779cc80) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-052](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533731) の 3050514
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=86f08395-904e-429a-966e-6c6dcd1b354b) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-025](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=526462) の 3035131
**Windows RT および Windows RT 8.1**
Windows RT[1] (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-052](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533731) の 3050514
Windows RT 8.1[1] (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-025](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=526462) の 3035131
**Windows 10**
[Windows 10 for 32-bit Systems](https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3097617)[2] (3097617) 特権の昇格 重要 [3081455](https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3081455)
[Windows 10 for x64-based Systems](https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3097617)[2] (3097617) 特権の昇格 重要 [3081455](https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3081455)
**Server Core インストール オプション**
[Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7fe0326a-d86a-45be-abec-479d3892ec00) (Server Core インストール) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
[Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=7c37061f-b881-4087-a634-111d99f4b366) (Server Core インストール) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-038](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=532639) の 3045999
[Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a9372c4f-955b-49ab-92ae-6a96765d100e) (Server Core インストール) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-076](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=616057) の 3067505
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=b535293e-d07a-427b-a44d-48b62779cc80) (Server Core インストール) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-052](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=533731) の 3050514
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=86f08395-904e-429a-966e-6c6dcd1b354b) (Server Core インストール) (3088195) 特権の昇格 重要 [MS15-025](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=526462) の 3035131

[1] この更新プログラムは、Windows Update を介してのみ入手可能です。

[2]Windows 10 の更新プログラムは累積的です。セキュリティ関連以外の更新プログラムが含まれるだけでなく、当月のセキュリティ リリースに付随する、Windows 10 に影響するすべての脆弱性に対するすべてのセキュリティ修正も含まれます。この更新プログラムは、Windows Update カタログを介して入手可能です。詳細とダウンロード リンクについては、サポート技術情報 3097617 を参照してください。

* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。

注: Windows Server Technical Preview 3 が影響を受けます。このオペレーティング システムを実行しているお客様は、Windows Update から入手できる更新プログラムを適用することをお勧めします。

更新プログラムに関する FAQ

Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 を実行していますが、なぜ、3088195 更新プログラムが提供されないのですか?
Windows RT 8.1、Windows 8.1、および Windows Server 2012 R2 でセキュリティ更新プログラム 3088195 が提供されるためには、更新プログラム 2919355 がシステムにインストールされている必要があります。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 2919355 を参照してください。

深刻度および脆弱性識別番号

次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、10 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index を参照してください。

**影響を受けるソフトウェアごとの脆弱性の深刻度および最大のセキュリティ上の影響**
**影響を受けるソフトウェア** [**Windows カーネル メモリの破損の脆弱性 - CVE-2015-2549**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2549) [**Windows の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-2550**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2550) [**トラスト ブートのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 - CVE-2015-2552**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2552) [**Windows マウント ポイントの特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-2553**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2553) [**Windows オブジェクト参照の特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-2554**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2015-2554) **総合的な深刻度**
**Windows Vista**
Windows Vista Service Pack 2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Vista x64 Edition Service Pack 2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
**Windows Server 2008**
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2008 for Itanium-based Systems Service Pack 2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
**Windows 7**
Windows 7 for 32-bit Systems Service Pack 1 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows 7 for x64-based Systems Service Pack 1 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
**Windows Server 2008 R2**
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems Service Pack 1 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
**Windows 8 および Windows 8.1**
Windows 8 for 32-bit Systems (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows 8 for x64-based Systems (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows 8.1 for 32-bit Systems (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows 8.1 for x64-based Systems (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
**Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2**
Windows Server 2012 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows Server 2012 R2 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
**Windows RT および Windows RT 8.1**
Windows RT (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows RT 8.1 (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
**Windows 10**
Windows 10 for 32-bit Systems (3097617) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows 10 for x64-based Systems (3097617) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
**Server Core インストール オプション**
Windows Server 2008 for 32-bit Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2008 for x64-based Systems Service Pack 2 (Server Core インストール) (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems Service Pack 1 (Server Core インストール) (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 対象外 **重要**
Windows Server 2012 (Server Core インストール) (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**
Windows Server 2012 R2 (Server Core インストール) (3088195) **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**  セキュリティ機能のバイパス **重要**  特権の昇格 **重要**  特権の昇格 **重要**

脆弱性の情報

Windows カーネルの特権の昇格に関する複数の脆弱性

Windows カーネルがメモリ内のオブジェクトを処理する方法に、特権の昇格の脆弱性が複数存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、カーネル モードで任意のコードが実行される可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。

この脆弱性の悪用には、攻撃者はまずシステムにログオンする必要があります。次に、攻撃者はこの脆弱性の悪用を意図して特別に細工したアプリケーションを実行し、影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。この更新プログラムは、Windows カーネルがメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することによりこの脆弱性を解決します。

脆弱性のタイトル CVE 番号 一般に公開 悪用
Windows カーネル メモリの破損の脆弱性 CVE-2015-2549 なし なし
Windows の特権の昇格の脆弱性 CVE-2015-2550 なし なし
Windows オブジェクト参照の特権の昇格の脆弱性 CVE-2015-2554 なし なし

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • CVE-2015-2554 が悪用されるには、有効なログオン資格情報を所持し、ローカルでログオンできることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

トラスト ブートのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性 - CVE-2015-2552

Windows で Windows トラスト ブート ポリシーを適切に適用できない場合に、セキュリティ機能のバイパスの脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、コードの整合性チェックを無効にして、テスト署名された実行可能ファイルとドライバーを対象のデバイス上で読み込めるようにする可能性があります。さらに、攻撃者は、BitLocker とデバイスの暗号化のセキュリティ機能に関するトラスト ブートの整合性検証をバイパスする可能性があります。

管理者権限を取得済みであるか対象のデバイスに物理的にアクセスできる攻撃者は、悪意を持って作成されたブート構成データ (BCD) 設定を適用することで、この脆弱性を悪用する可能性があります。このセキュリティ更新プログラムは、Windows で BCD を解析する方法を改善することにより、この脆弱性を解決します。

この脆弱性は一般で公表されていました。これは Common Vulnerability and Exposure の CVE-2015-2552 にアサインされています。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。

  • この脆弱性を悪用するには、管理者権限を所有しているか対象のデバイスに物理的にアクセスできることが攻撃者にとっての必要条件となります。

回避策

お客様の状況で、次の回避策が役立つ場合があります。

  • トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM)+PIN 保護を使用するように BitLocker を構成する

    TPM および PIN プロテクターを有効にするには、以下のようにして強化版の保護グループ ポリシーを有効にします。

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「gpedit.msc」と入力し、[OK] をクリックして、ローカル グループ ポリシー エディターを開きます。

    2. [ローカル コンピューター ポリシー] で、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[BitLocker ドライブ暗号化]、[オペレーティング システムのドライブ] の順に移動します。

    3. 右側のウィンドウの [スタートアップ時に追加の認証を要求する] をダブルクリックします。

    4. ダイアログ ボックスが表示されたら、[有効] をクリックします。

    5. [オプション] で、[TPM を要求する] と [TPM でスタートアップ PIN を要求する] をオンにします。

    6. [適用] をクリックし、ローカル グループ ポリシー エディターを終了します。

    7. 管理者権限を使用してコマンド プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。

      manage-bde -protectors -add c: <または OS のボリューム文字>  -tpmandpin
      
    8. PIN の入力を求めるメッセージが表示されたら、入力します。

    9. コンピューターを再起動します。  

    回避策の影響: コンピューターの再起動のたびにユーザーは PIN を入力する必要があります。

    回避策の解除方法:

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「gpedit.msc」と入力し、[OK] をクリックして、ローカル グループ ポリシー エディターを開きます。

    2. [ローカル コンピューター ポリシー] で、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[BitLocker ドライブ暗号化]、[オペレーティング システムのドライブ] の順に移動します。

    3. 右側のウィンドウの [スタートアップ時に追加の認証を要求する] をダブルクリックします。

    4. ダイアログ ボックスが表示されたら、[有効] をクリックします。

    5. [オプション] で、[TPM を許可する] と [TPM でスタートアップ PIN を許可する] をオフにします。

    6. [適用] をクリックし、ローカル グループ ポリシー エディターを終了します。

    7. 管理者権限を使用してコマンド プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。

        manage-bde -protectors -add c: -tpm
      
    8. コンピューターを再起動します。
       

  • BitLocker のセキュア ブートの整合性保護検証を無効にする

    セキュア ブートの整合性検証を無効にするには、まず BitLocker 保護を一時的に停止する必要があります。以下に示す順序で手順を実行します。

    1. BitLocker 保護を一時停止する
      1. [コントロール パネル] を開き、[システムとセキュリティ]、[BitLocker ドライブ暗号化] の順にクリックします。
      2. [保護の中断] をクリックし、確認のメッセージが表示されたら [はい] をクリックします。
      3. [コントロール パネル] を閉じます。
    2. セキュア ブートを無効にする
      1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「gpedit.msc」と入力し、[OK] をクリックして、ローカル グループ ポリシー エディターを開きます。
      2. [ローカル コンピューター ポリシー] で、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[BitLocker ドライブ暗号化]、[オペレーティング システムのドライブ] の順に移動します。
      3. [セキュア ブートによる整合性の検証を許可する] をダブルクリックします。
      4. ダイアログ ボックスが表示されたら、[無効] をクリックします。
      5. [適用] をクリックし、ローカル グループ ポリシー エディターを終了します。
    3. BitLocker 保護を再開する
      1. [コントロール パネル] を開き、[システムとセキュリティ]、[BitLocker ドライブ暗号化] の順にクリックします。
      2. [保護の再開] をクリックします。
      3. [コントロール パネル] を閉じます。  

    回避策の影響: セキュア ブートの整合性検証を無効にすると、ファームウェア バージョンまたは BCD 設定を更新する場合に、システムで BitLocker 回復を行う頻度が高くなる可能性があります。

    回避策の解除方法:

    セキュア ブートの整合性検証を有効にするには、まず BitLocker 保護を一時的に停止する必要があります。以下に示す順序で手順を実行します。

    1. BitLocker 保護を一時停止する
      1. [コントロール パネル] を開き、[システムとセキュリティ]、[BitLocker ドライブ暗号化] の順にクリックします。
      2. [保護の中断] をクリックし、確認のメッセージが表示されたら [はい] をクリックします。
      3. [コントロール パネル] を閉じます。
    2. セキュア ブートを有効にする
      1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「gpedit.msc」と入力し、[OK] をクリックして、ローカル グループ ポリシー エディターを開きます。
      2. [ローカル コンピューター ポリシー] で、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[BitLocker ドライブ暗号化]、[オペレーティング システムのドライブ] の順に移動します。
      3. [セキュア ブートによる整合性の検証を許可する] をダブルクリックします。
      4. ダイアログ ボックスが表示されたら、[有効] をクリックします。
      5. [適用] をクリックし、ローカル グループ ポリシー エディターを終了します。
    3. BitLocker 保護を再開する
      1. [コントロール パネル] を開き、[システムとセキュリティ]、[BitLocker ドライブ暗号化] の順にクリックします。
      2. [保護の再開] をクリックします。
      3. [コントロール パネル] を閉じます。

脆弱性に関する FAQ

Microsoft Windows 10 の Device Health Attestation Service (または、PCPTool などの TCG ログを処理するその他のローカルまたはリモートの構成証明ソリューション) により生成される Device Health Attestation (DHA レポート) はこの脆弱性の影響を受けますか?
はい。TPM TCG ログによりキャプチャ/記録される測定値を処理する、ローカルおよびリモート レポートの構成証明ソリューションは、この脆弱性の影響を受けます。マイクロソフトは、将来のリリースで、IT 管理者が Microsoft Device Health Attestation - Cloud Service を使用してこの脆弱性をリモートで検出できるようにします。

Windows マウント ポイントの特権の昇格の脆弱性 - CVE-2015-2553

マウント ポイントが作成される特定のシナリオで Windows が接合を不適切に検証する場合に、特権の昇格の脆弱性が存在します。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、侵害されたアプリケーションを実行しているユーザーのセキュリティ コンテキストで任意のコードが実行される可能性があります。

攻撃者がこの脆弱性を悪用するには、サンドボックス アプリケーションで任意のコードを実行できるようにする、別の脆弱性を利用することが必要条件になる可能性が高いと考えられます。この更新プログラムは、Windows で接合とマウント ポイントの作成が含まれる特定のシナリオを処理する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。

この脆弱性は一般で公表されていました。これは Common Vulnerability and Exposure の CVE-2015-2553 にアサインされています。このセキュリティ情報が最初に公開された時点では、マイクロソフトはこの脆弱性を悪用しようとする攻撃を確認していません。

問題を緩和する要素

マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。

回避策

マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。

セキュリティ更新プログラムの展開

セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているサポート技術情報を参照してください。

謝辞

マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。

免責

マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation およびその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用および使用結果につき、正確性、真実性など、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。

更新履歴

  • V1.0 (2015/10/14): このセキュリティ情報ページを公開しました。
  • V1.1 (2015/10/19): このセキュリティ情報ページを更新し、Windows 10 用の累積的な更新プログラム 3097617 の検出の変更をお知らせしました。今回の更新は検出の変更のみです。既にシステムを正常に更新されたお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。
  • V1.2 (2015/10/30): このセキュリティ情報ページを更新し、すべてのサポートされているエディションの Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows 8、Windows Server 2012、Windows RT、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、および Windows RT 8.1 用の更新プログラム 3088195 の検出の変更をお知らせしました。検出の変更は、この更新プログラムと互換性のない特定のバージョンの USB Blocker ソフトウェアを実行しているシステムへの更新プログラム 3088195 の展開を一時的にブロックします。詳細は、サポート技術情報 3088195 を参照してください。注 今回の更新は検出の変更のみです。既にシステムを正常に更新されたお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。

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