マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-071 - 緊急
Microsoft Windows DNS Server のセキュリティ更新プログラム (3164065)
公開日:2016 年 6 月 15 日
バージョン: 1.0
概要
このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Windows の脆弱性を解決します。この脆弱性により、DNS サーバーに対して攻撃者が特別に細工された要求を送信した場合に、リモートでコードが実行される可能性があります。
このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 について、深刻度が「緊急」と評価されています。詳細については、「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」のセクションを参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは DNS サーバーが要求を処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。
この更新プログラムの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3164065 を参照してください。
影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度
次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、6 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。
**オペレーティング システム** | [**Windows DNS サーバーの解放後使用の脆弱性 – CVE-2016-3227**](https://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2016-3227) | **置き換えられる更新プログラム*** |
**Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2** | ||
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=baf1e17f-3ad9-4cb6-9a29-a0d6922c5827) (3161951) | **緊急** リモートでコードが実行される | [MS15-127](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=699414) の 3100465 |
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a5677f59-704c-4dea-aa44-c4bb7dc720b9) (3161951) | **緊急** リモートでコードが実行される | [MS15-127](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=699414) の 3100465 |
**Server Core インストール オプション** | ||
[Windows Server 2012](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=baf1e17f-3ad9-4cb6-9a29-a0d6922c5827) (Server Core インストール) (3161951) | **緊急** リモートでコードが実行される | [MS15-127](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=699414) の 3100465 |
[Windows Server 2012 R2](https://www.microsoft.com/download/ja-jp/details.aspx?familyid=a5677f59-704c-4dea-aa44-c4bb7dc720b9) (Server Core インストール) (3161951) | **緊急** リモートでコードが実行される | [MS15-127](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=699414) の 3100465 |
* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。
脆弱性の情報
Windows DNS サーバーの解放後使用の脆弱性 – CVE-2016-3227
Windows DNS (Domain Name System) が要求を適切に処理できない場合にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ローカル システムのアカウントのコンテキストで任意のコードが実行される可能性があります。DNS サーバーとして構成されている Windows サーバーが、この脆弱性による危険にさらされます。
この脆弱性を悪用するために、認証されていない攻撃者が悪意のある要求を Windows DNS サーバーに送信する可能性があります。この更新プログラムは、Windows DNS サーバーが要求を処理する方法を変更することにより、この脆弱性を解決します。
次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。
脆弱性のタイトル | CVE 番号 | 一般に公開 | 悪用 |
Windows DNS サーバーの解放後使用の脆弱性 | CVE-2016-3227 | なし | なし |
セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。
謝辞
マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。
免責
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更新履歴
- V1.0 (2016/06/15): このセキュリティ情報ページを公開しました。
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