マイクロソフト セキュリティ情報 MS16-133 - 重要
Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (3199168)
公開日: 2016 年 11 月 9 日 | 最終更新日: 2016 年 11 月 17 日
バージョン: 2.0
概要
このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Office の脆弱性を解決します。最も深刻な脆弱性では、特別に細工された Microsoft Office ファイルをユーザーが開いた場合にリモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。システムに関するユーザー権限が低く設定されているアカウントを使用しているユーザーは、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりも影響が少なくなると考えられます。
詳細については、「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」のセクションを参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次の方法を修正することによって脆弱性を解決します。
- Microsoft Office で変数を初期化する方法。
- 影響を受けるバージョンの Office および Office コンポーネントがメモリ内のオブジェクトを処理する方法。
この脆弱性の詳細については、「脆弱性の情報」を参照してください。
この更新プログラムの詳細についてはマイクロソフト サポート技術情報 3199168 を参照してください。
影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度
次のソフトウェア バージョンまたはエディションが影響を受けます。一覧にないバージョンまたはエディションは、サポート ライフサイクルが終了しているか、この脆弱性の影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、Microsoft サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日以内にこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、11 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。
Microsoft Office Software (表 1/2)
影響を受けるソフトウェア
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Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7213
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7228
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Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7229
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7230
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7231
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7232
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置き換えられる更新プログラム*
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Microsoft Office 2007
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Microsoft Excel 2007 Service Pack 3 (3118395)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-107 の 3115459
|
Microsoft Word 2007 (3127949)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118308
|
Microsoft Office 2010
|
|||||||
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3127951)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118311
|
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3127951)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118311
|
Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3118390)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118316
|
Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3118390)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118316
|
Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3127953)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118312
|
Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3127953)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118312
|
Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3118378)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3115467
|
Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3118378)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3115467
|
Microsoft Office 2013
|
|||||||
Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (32 ビット版) (3127921)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118284
|
Microsoft Excel 2013 Service Pack 1 (64 ビット版) (3127921)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118284
|
Microsoft Office 2013 RT
|
|||||||
Microsoft Excel 2013 RT Service Pack 1[1]
(3127921)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118284
|
Microsoft Office 2016
|
|||||||
Microsoft Excel 2016 (32 ビット版) (3127904)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118290
|
Microsoft Excel 2016 (64 ビット版) (3127904)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118290
|
Microsoft Office for Mac 2011
|
|||||||
Microsoft Excel for Mac 2011[2]
(3198807)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-121 の 3193442
|
Microsoft Word for Mac 2011[2]
(3198807)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3193442
|
Microsoft Office 2016 for Mac
|
|||||||
Microsoft Excel 2016 for Mac[2]
(3198798)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3193438
|
その他の Office ソフトウェア
|
|||||||
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 (3127889)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-107 の 3115462
|
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 (3127948)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-121 の 3118307
|
Microsoft Excel Viewer (3127893)
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-107 の 3115463
|
Microsoft PowerPoint Viewer (3118382)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3054969
|
[1]この更新プログラムは、Windows Update を介して入手できます。
[2]2016 年 11 月 16 日より Microsoft Office for Mac 2011 用の更新プログラム 3198807、および Microsoft Office 2016 for Mac 用の更新プログラム 3198798 が利用可能になりました。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3198807、およびマイクロソフト サポート技術情報 3198798 を参照してください。
* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。
Microsoft Office Software (表 2/2)
影響を受けるソフトウェア
|
Microsoft Office の情報漏えいの脆弱性 - CVE-2016-7233
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7234
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7235
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7236
|
Microsoft Office のサービス拒否の脆弱性 - CVE-2016-7244
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7245
|
置き換えられる更新プログラム*
|
Microsoft Office 2007
|
|||||||
Microsoft Office 2007 Service Pack 3 (3118396)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 サービス拒否
|
対象外
|
MS16-107 の 3118300
|
Microsoft Office 2007 Service Pack 3 (2986253)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 2687409
|
Microsoft Word 2007 (3127949)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118308
|
Microsoft Office 2010
|
|||||||
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3127951)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118311
|
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3127951)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118311
|
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3115120)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 2965310
|
Microsoft Office 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3115120)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 2965310
|
Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3118390)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118316
|
Microsoft Excel 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3118390)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-107 の 3118316
|
Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (32 ビット版) (3127953)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118312
|
Microsoft Word 2010 Service Pack 2 (64 ビット版) (3127953)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118312
|
Microsoft Office 2013
|
|||||||
Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (32 ビット版) (3115153)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 3039734
|
Microsoft Office 2013 Service Pack 1 (64 ビット版) (3115153)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 3039734
|
Microsoft Word 2013 Service Pack 1 (32 ビット版) (3127932)
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118345
|
Microsoft Word 2013 Service Pack 1 (64 ビット版) (3127932)
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118345
|
Microsoft Office 2013 RT
|
|||||||
Microsoft Office 2013 RT Service Pack 1 [1]
(3115153)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS15-081の 3039734
|
Microsoft Word 2013 RT Service Pack 1[1]
(3127932)
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118345
|
Microsoft Office 2016
|
|||||||
Microsoft Office 2016 (32 ビット版) (3115135)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
なし
|
Microsoft Office 2016 (64 ビット版) (3115135)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
なし
|
Microsoft Office for Mac 2011
|
|||||||
Microsoft Word for Mac 2011[2]
(3198807)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3193442
|
Microsoft Excel for Mac 2011[2]
(3198807)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3193442
|
Microsoft Office 2016 for Mac
|
|||||||
Microsoft Excel 2016 for Mac[2]
(3198798)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3193438
|
Microsoft Word 2016 for Mac[2]
(3198798)
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3193438
|
その他の Office ソフトウェア
|
|||||||
Microsoft Word Viewer (3127962)
|
重要 情報漏えい
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3127898
|
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 (3127948)
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
MS16-121 の 3118307
|
[1]この更新プログラムは、Windows Update を介して入手できます。
[2]2016 年 11 月 16 日より Microsoft Office for Mac 2011 用の更新プログラム 3198807、および Microsoft Office 2016 for Mac 用の更新プログラム 3198798 が利用可能になりました。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 3198807、およびマイクロソフト サポート技術情報 3198798 を参照してください。
* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。
Microsoft Office Services および Web Apps
影響を受けるソフトウェア
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7230
|
Microsoft Office の情報漏えいの脆弱性 - CVE-2016-7233
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7234
|
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 - CVE-2016-7236
|
置き換えられる更新プログラム*
|
Microsoft SharePoint Server 2010
|
|||||
Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2 上の Excel Services (3118381)
|
対象外
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
MS16-107 の 3115119
|
Microsoft SharePoint Server 2010 Service Pack 2 上の Word Automation Services (3127950)
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-121 の 3118377
|
Microsoft SharePoint Server 2013
|
|||||
Microsoft SharePoint Server 2013 Service Pack 1 上の Word Automation Services (3127927)
|
対象外
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-121 の 3118352
|
Microsoft Office Web Apps 2010
|
|||||
Microsoft Office Web Apps 2010 Service Pack 2 (3127954)
|
重要 リモートでコードが実行される
|
重要 情報漏えい
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-121 の 3118384
|
Microsoft Office Web Apps 2013
|
|||||
Microsoft Office Web Apps Server 2013 Service Pack 1 (3127929)
|
対象外
|
対象外
|
重要 リモートでコードが実行される
|
対象外
|
MS16-121 の 3118360
|
* "置き換えられる更新プログラム" 列には、置き換えられる一連の更新プログラムの中で、最新の更新プログラムのみが表示されています。置き換えられる更新プログラムの完全な一覧については、Microsoft Update カタログにアクセスし、更新プログラムのサポート技術情報番号を検索してから、更新プログラムの詳細を表示します (置き換えられる更新プログラムの情報は [パッケージの詳細] タブにあります)。
更新プログラムに関する FAQ
Microsoft Word 2010 をインストールしています。なぜ、3127951 更新プログラムが提供されないのですか?
更新プログラム 3127951 は、特定の構成の Microsoft Office 2010 を実行しているシステムにのみ適用されます。一部の構成では、この更新プログラムは提供されません。
「影響を受けるソフトウェアと脅威の深刻度」の表に記載されていないソフトウェアに対して、この更新プログラムが提供されました。なぜ、この更新プログラムが提供されるのですか?
更新プログラムが、複数の Microsoft Office 製品間で共有されているか、同じ Microsoft Office 製品の複数のバージョン間で共有されているコンポーネントに存在する脆弱性の影響を受けるコードに対応する場合、その更新プログラムは、脆弱性の影響を受けるコンポーネントが含まれるすべてのサポートされる製品およびバージョンに適用可能であると見なされます。
たとえば、更新プログラムが Microsoft Office 2007 製品にのみ適用される場合は、Microsoft Office 2007 が「影響を受けるソフトウェア」の表に明示されている可能性があります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2007、Microsoft Excel 2007、Microsoft Visio 2007、Microsoft 互換機能パック、Microsoft Excel Viewer、その他の Microsoft Office 2007 製品に適用される可能性があります。さらに、更新プログラムが Microsoft Office 2010 製品に適用される場合、「影響を受けるソフトウェア」の表に Microsoft Office 2010 とのみ記載されていることがあります。しかしその更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェア」の表に特に記載されていない Microsoft Word 2010、Microsoft Excel 2010、Microsoft Visio 2010、Microsoft Visio Viewer、その他の Microsoft Office 2010 製品に適用される可能性があります。
この動作と推奨アクションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 830335 を参照してください。更新プログラムが適用される可能性のある Microsoft Office 製品については、特定の更新プログラムに関連するマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。
脆弱性の情報
Microsoft Office の情報漏えいの脆弱性 - CVE-2016-7233
メモリの内容を漏えいする可能性がある初期化されていない変数があるとき、Office または Word で境界外のメモリを読み取る場合に、情報漏えいの脆弱性が存在します。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者が境界外のメモリを閲覧する可能性があります。
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが影響を受けるバージョンの Microsoft Office ソフトウェアで、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
このセキュリティ更新プログラムは、変数を適切に初期化することでこの脆弱性を解決します。
次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。
脆弱性のタイトル | CVE 番号 | 一般に公開 | 悪用 |
Microsoft Office の情報漏えいの脆弱性 | CVE-2016-7233 | なし | なし |
問題を緩和する要素
マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。
回避策
マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。
複数の Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性
Microsoft Office ソフトウェアでメモリ内のオブジェクトが適切に処理されない場合に、複数のリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者が、現在のユーザーのコンテキストで任意のコードを実行する可能性があります。現在のユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが影響を受けるバージョンの Microsoft Office ソフトウェアで、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工したファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。Web ベースの攻撃のシナリオでは、攻撃者は、この脆弱性の悪用を意図して特別に細工されたファイルを含む Web サイトをホストする (またはユーザーが提供するコンテンツを受け入れるかホストする侵害された Web サイト利用する) 可能性があります。しかし、どのようなケースでも、攻撃者はユーザーに Web サイトを見るよう強制することはできません。その代わり、通常は電子メールまたはインスタント メッセンジャーのメッセージの誘導により、ユーザーにリンクをクリックさせ、特別に細工されたファイルを開かせることが攻撃者にとっての必要条件となります。
プレビュー ウィンドウはこれらの脆弱性による攻撃対象にはなりません。この更新プログラムは、Office がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。
次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。
脆弱性のタイトル | CVE 番号 | 一般に公開 | 悪用 |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7213 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7228 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7229 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7230 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7231 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7232 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7234 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7235 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7236 | なし | なし |
Microsoft Office のメモリ破損の脆弱性 | CVE-2016-7245 | なし | なし |
問題を緩和する要素
マイクロソフトは、これらの脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。
回避策
マイクロソフトは、これらの脆弱性の回避策を確認していません。
Microsoft Office のサービス拒否の脆弱性 - CVE-2016-7244
Microsoft Office で特別に細工されたファイルが開かれたときにサービス拒否の脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、Office が応答しなくなる可能性があります。サービス拒否により、攻撃者がコードを実行したり、ユーザー権限を昇格したりすることはありません。
攻撃が行われるには、ユーザーが影響を受けるバージョンの Microsoft Office で、特別に細工されたファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。電子メールの攻撃シナリオでは、攻撃者は特別に細工したファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。
この更新プログラムは、Microsoft Office がメモリ内のオブジェクトを処理する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。
次の表には、Common Vulnerabilities and Exposures リストの各脆弱性の標準のエントリへのリンクが含まれています。
脆弱性のタイトル | CVE 番号 | 一般に公開 | 悪用 |
Microsoft Office のサービス拒否の脆弱性 | CVE-2016-7244 | なし | なし |
問題を緩和する要素
マイクロソフトは、この脆弱性の問題を緩和する要素を確認していません。
回避策
マイクロソフトは、この脆弱性の回避策を確認していません。
セキュリティ更新プログラムの展開
セキュリティ更新プログラムの展開については、「概要」のこちらで言及されているマイクロソフト サポート技術情報を参照してください。
謝辞
マイクロソフトでは、協調的な脆弱性の公開によるお客様の保護に際して、セキュリティ コミュニティの方々からいただいたご助力に感謝いたします。詳細については、謝辞を参照してください。
免責
マイクロソフト サポート技術情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation およびその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。Microsoft Corporation、その関連会社およびこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含むすべての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- V1.0 (2016/11/09): このセキュリティ情報ページを公開しました。
- V2.0 (2016/11/17): このセキュリティ情報ページを更新し、Microsoft Office for Mac 2011 14.7.0 更新プログラム (3186805) および Microsoft Office 2016 for Mac 15.28 更新プログラム (3186807) が利用可能になったことをお知らせしました。影響を受ける Mac ソフトウェアを実行しているお客様は、このセキュリティ情報で説明している脆弱性からシステムを保護するために適切な更新プログラムをインストールする必要があります。その他の Microsoft Office ソフトウェアを実行しているお客様は、特別な措置を講じる必要はありません。詳細およびダウンロード リンクについては、マイクロソフト サポート技術情報 3198807 およびマイクロソフト サポート技術情報 3198798 を参照してください。
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