SharePoint のオンデマンド評価の概要

SharePoint アセスメントにより、次の SharePoint 環境で潜在的な問題がないかを診断する SharePoint Server ファーム の評価が提供されます。

  • オンプレミスでホストされているSharePoint
  • サービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS) Azure でホストされた SharePoint

サービスでは、単一の SharePoint 2013、SharePoint 2016、または最大 30 サーバー (SQL Server を含む)、および Windows Server 2012 R2 以降で実行されている最大 50,000 の Web から成る SharePoint 2019 ファームがサポートされます。

この推奨事項は、SharePoint を構成する主なコンポーネント (SharePoint 構成の設定、たとえば SQL や IIS への依存関係など) に関する変更管理、監視、災害復旧、サービス レベル アグリーメント(SLA)、構成項目、適正動作といった領域が対象になります。

このアセスメントは、ご使用のSharePoint Server ファームや組織へのリスクを低減するためにフォーカス エリア別に分類された具体的で実施可能なガイダンスを提供できるように設計されています。

SharePoint Assessment のフォーカス ポイント

SharePoint Assessment は、次のような主な柱を中心に構成されています。

  • SharePoint Configuration
  • SharePoint Topology
  • SharePoint Health Analyzer
  • SharePoint Data Integrity
  • イベント ログ分析
  • オペレーショナル エクセレンス

SharePoint Assessment の実行

前提条件

サービス ハブを通じて使用できるオンデマンド評価のメリットを最大限に活かすためには、次のことを行う必要があります。

  1. アクティブな Azure サブスクリプションをサービス ハブにリンクさせて、SharePoint Assessment を追加する。 詳細については、『オンデマンド評価の概要』 を参照するか、『動画をリンクする方法』をご覧ください。

  2. 次の権限を持つドメインアカウント(ユーザーまたは Managed Service Account):

    a. ファーム管理者 b. アセスメント対象の SharePoint ファームに関連する SharePoint Serverおよび SQL Server すべてに対するローカル管理者の権限 c. SharePoint データベースを包含すべてのインスタンスに対するシステム管理者の権限 d. データ収集マシンに対するバッチ ジョブ特権でのログオン

  3. SharePoint 評価の前提条件に関するドキュメントを確認します。 このドキュメントは、SharePoint Assessment の詳細な技術文書と、アセスメントの実行に必要なサーバーの準備について説明します。 また、評価によって収集される異なる種類のデータについても説明しています。

注:

ご使用の環境の初期構成を行い、オンデマンド評価を実行するには、平均して 1 時間かかります。 評価を実行した後、Azure Log Analytics でデータを確認できます。 これにより、推奨事項の優先順位付けられたリストが提供されます。これは 6 つの重点分野にまたがって分類されます。 これにより、ユーザーとユーザーのチームが、リスク レベル、ご使用の環境の正常性、リスクを軽減する行為をすばやく理解し、IT 全体の正常性を向上できます。

評価対象の SharePoint ファームのメンバーへの SharePoint 評価のセットアップ

注:

Azure サブスクリプションを Services Hub にリンクさせ、Services Hub の [正常性]、>[評価] の順に SharePoint Assessment を追加しておくと、評価を正常にセットアップすることができます。

  1. データ収集マシン上に C:\LogAnalytics\SharePoint フォルダー (またはシステムによって予約されている C:\ODA 以外の他のフォルダー) を作成します。

  2. 管理者モードで通常の PowerShell (ISE ではない) を開いて以下のコマンドレットを実行します。

    Add-SharePointAssessmentTask - ServerName <TargetServer> –WorkingDirectory <Directory> -SharePointUsername <Assessment Account Username> -SharePointPassword <Assessment Account Password> -ScheduledTaskUsername <Assessment Account Username> -ScheduledTaskPassword <Assessment Account Password>
    

注:

<ディレクトリ>は、環境からデータを収集し、分析する間に作成されたファイルの保存に使用する既存ディレクトリまでのパスです。

<TargetServer> は、評価対象のファームのサーバーです。

<評価アカウント>は、上記で定義されたアクセス許可を持つドメイン アカウントです。

<ワークスペース ID> は、アップロードされたデータの保存に使用される Log Analytics ワークスペースの ID を指定します。

  1. この記事の前半で説明されている要件を満たす、必要なユーザー アカウントの資格情報を提供します。

  2. データ収集は、前回のスクリプトの実行から 1 時間以内に、そしてその後は 7 日ごとに、SharePointAssessment という名前のスケジュール化されたタスクによってトリガーされます。 [タスク スケジューラ ライブラリ]、[Microsoft]、[Operations Management Suite]、[AOI***]、[評価]、[SharePointAssessment] の順に選択して、タスクを変更して別の日付/時刻に実行することや、即時実行を強制することができます。

  3. 収集および分析している間に、セットアップ時に構成された作業ディレクトリ フォルダー下にデータが一時的に保存されます。

  4. 数時間後に、評価結果が Log Analytics とサービス ハブ ダッシュボードに掲載されます。 [Services Hub]、[IT 正常性]、[オンデマンド評価] の順に移動し、アクティブな評価に対して、 "すべてのレコメンデーションを表示する" をクリックすると結果を確認できます

  5. SharePoint 環境に関する問題に Microsoft 認定エンジニアとともに対応したい場合は、Microsoft 担当者に連絡し、リモートまたはオンサイト CSA 主導デリバリーについて問い合わせてください。

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