SharePoint Server 2013 のパフォーマンスを最適化する
適用対象:
2016 2019 Subscription Edition SharePoint in Microsoft 365
SharePoint Server 2013 のパフォーマンスを最適化する方法とツールについて説明します。
この記事は、SharePoint Server 2013 のパフォーマンスを最適化する方法とツールについての情報を提供します。
パフォーマンスを最適化する
SharePoint Server 2013 のパフォーマンスを最適化するには、多くのテクノロジと方法があります。 環境によって、これらの方法は一部のみ、またはすべて適用できます。
BranchCache を使用して WAN パフォーマンスを最適化する
BranchCache は、Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、およびローカル ブランチ オフィスのコンピューター上のワイド エリア ネットワーク (WAN) 上のファイルおよび Web サーバーのコンテンツをキャッシュするWindows Server 2012 オペレーティング システムの機能です。 地理的に分散された SharePoint Server 2013 環境では、BranchCache は、ユーザーが SharePoint Server 2013 からダウンロードした大きなファイルをキャッシュすることで、WAN のパフォーマンスを最適化できます。
BranchCache をインストールして、構成した後に、ブランチ オフィス ネットワーク上のコンピューターは、ブランチ オフィス ユーザーが SharePoint Server 2013 からダウンロードするファイルをキャッシュします。 また、BranchCache は、以下の Office アプリケーションがファイルにアクセスするとき、ファイル バージョン メタデータを保存します。
OneNote
Word
Excel
Visio
PowerPoint
キャッシュされたファイルをブランチ オフィス ユーザーが SharePoint Server 2013 から要求するたびに、BranchCache は、より新しいファイルがサーバー上に存在するか確認します。 新しいファイルがなければ、BranchCache は、ファイルのキャッシュされたバージョンを返します。
BranchCache の詳細については、以下を参照してください。
Windows 8 および Windows Server 2012 向けの BranchCache の概要
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 向けの BranchCache の概要
Windows 8 および Windows Server 2012 向けの BranchCache 展開ガイド
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 向けの BranchCache 展開ガイド
SharePoint Server 2013 で使用するように BranchCache を構成する
このセクションでは、BranchCache をインストールして SharePoint Server 2013 で使用するように構成する方法を説明します。
- 次のメンバーシップがあることを確認します。
SQL Server インスタンスにおける securityadmin 固定サーバー ロール。
更新するすべてのデータベースに対する db_owner 固定データベース ロール。
SharePoint Server 2013 で BranchCache を有効にするには、ファーム管理者としてログインする必要があります。
Windows 7 または Windows Server コンピューター上に BranchCache をインストールして、有効にするには、ドメイン管理者またはローカル コンピューター管理者としてログインする必要があります。
- 以下のトピックの説明に従って、SharePoint Server 2013 ファーム内の各 Web サーバーに BranchCache を展開します。
Windows Server 2012 の場合は、「BranchCache 機能を使用するコンテンツ サーバーのインストール」を参照してください。
Windows Server 2008 R2 の場合は、「BranchCache 機能を使用するコンテンツ サーバーのインストール」を参照してください。
- 以下のトピックの説明に従って、ブランチ オフィスのネットワーク環境に BranchCache を展開します。
Windows 8 および Windows Server 2012 の場合は、「BranchCache 展開ガイド」を参照してください。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 の場合は、「BranchCache 展開ガイド」を参照してください。
- 分散モードで BranchCache を展開して、AuthNoEncap ポリシーが現在の環境で有効の場合、すべての Windows 7 クライアント コンピューターに「Windows 7 または Windows Server 2008 R2 のネットワーク環境で大きな負荷を処理するために AuthNoEncap ポリシーを有効にしたときのパフォーマンスの問題」で説明されている更新プログラムをインストールする必要があります。
SharePoint Server 2016 ファーム内の各 Web サーバーとブランチ オフィスの各コンピューターのオペレーティング システムで BranchCache をインストールして構成すると、SharePoint Server 2013 内のコンテンツは自動的にキャッシュされ、それ以上の構成は不要です。
関連項目
概念
SharePoint Server 2013 のパフォーマンス計画