SharePoint の XLIFF 交換ファイル形式

スキーマ リファレンス情報や XML の例など、XLIFF 交換ファイル形式の SharePoint 実装に関する情報を取得します。

SharePoint での XLIFF 交換ファイル形式の実装

SharePoint では、XML ローカリゼーション交換ファイル形式 (XLIFF) アプリケーションによってバリエーション機能および翻訳サービス機能をサポートしています。 SharePoint Server は XLIFF を使用することでファイルおよびそのコンテンツに関する情報を SharePoint Server から翻訳者へ、翻訳者が容易に理解できる形式で転送します。

SharePoint Server HTML ページが XLIFF 形式に抽出されるときに、SHAREPoint は OASIS によって発行された HTML の XLIFF 1.2 表現ガイド に準拠しています。 万が一変更されていない SharePoint Server CDATA コンテンツが転送されても XLIFE に表示される翻訳可能な要素とコード要素との組み合わせを削除できるように、SharePoint は、SharePoint に確実に統合される XLIFF 完全準拠の XLIFF ドキュメントを生成する機能と一緒に配信されます。 sharepointservernv から XLIFE 形式で XML ファイルをエクスポートした場合、翻訳者が受信するデータはクリーンで、すぐに翻訳できる状態です。

この記事では、OASIS 発行の XLIFE オープン スタンダード ドキュメントのバージョン 1.2 に定義されている特定の XLIFE 要素と属性の、具体的な SharePoint Server 実装について記載しています。 特定の XLIFF 要素と属性の詳細については、「 XLIFF 1.2 仕様」を参照してください。

表 1. SharePoint の重要な XLIFF 要素と属性

要素 属性 メモ
Xml
version
encoding
XML バージョンとエンコーディングを宣言します。
Xliff
version
xmlns
version属性とスキーマ検証メカニズムが含まれています。
File
original
source-language
target-language
datatype
tool-id
元のソース ファイルに対応します。この中で、 は、機械翻訳ツールと人による翻訳ツールの両方で使用されるソース言語とターゲット言語 ( source-languagetarget-language) を含むバリエーション機能からの 1 つのページ GUID です。
original属性には、元のソース コンテンツを識別するために使用される GUID が含まれています。 インポートを確実に成功させるために、この値は変えないでください。
属性は datatype 、すべての SharePoint ページの HTML 形式の File 要素にも格納されます。
属性は tool-id 、XLIFF ファイルを生成したツールを識別する GUID です。
ヘッダー
ツール
tool-id
tool-name
XLIFF ファイルを生成したツールを識別します。

XLIFF ファイルを処理するローカライザー、開発者、またはその他の関係者にとって有用と考えられる情報を含みます。
note 要素値は によって生成されます。 note 属性には、コンテキストを提供するコンテンツの場所およびタイプを識別する GUID が含まれます。
本文
Trans-unit
id
datatype
id属性には、インポートの場所を識別する GUID が含まれています。
属性は datatypetrans-unit 要素に含まれるデータの種類を定義します。 使用可能な datatype 属性値の一覧については、XLIFF オープン スタンダード ドキュメントを参照してください。
Source
多くの場合、HTML コンテンツには維持することが必要なマークアップが含まれます。 このため、SharePoint は HTML コンテンツのマークアップを、 HTML の XLIFF 1.2 表現ガイドで定義されているタグでラップします。
Target
ph (オプション)
bpt (オプション)
ept (オプション)
sub (オプション)
多くの場合、HTML コンテンツには維持することが必要なマークアップが含まれます。 このため、SharePoint は HTML コンテンツのマークアップを、 HTML の XLIFF 1.2 表現ガイドで定義されているタグでラップします。
Bin-unit
SharePoint に格納されているファイルは、XLIFE を使用したローカライズにおいて、 bin-unit 要素を介して送信できます。 このファイルは、 SharePoint: XLIFF ファイルでの bin-unit 要素の抽出および挿入のコード サンプルを使用することにより、元のファイル形式に戻すことができます。
Bin-source
Bin-target
Internalfile
フォーム

例: SharePoint からの XLIFE マークアップ

XLIFF 交換ファイル形式の XML ドキュメントに関する以下の例では、標準内に定義されている要素および属性の一部を SharePoint で実装する方法について示します。


<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<xliff version="1.2" xmlns="urn:oasis:names:tc:xliff:document:1.2">
  <file original="ce2b8e40-b802-4196-b6cb-93e63eb4bb42" source-language="en-US" target-language="fr-CA" datatype="html">
    <header>
      <note>type=ListItem</note>
      <note>translatorType=Vendor</note>
      <note>packageGroupId=fb98837d-c4e0-48f1-9e59-874b61802cda</note>
      <note>webId=1c013046-821b-40d7-a1e0-689dd920f37d</note>
      <note>listId=58b11f3f-6549-47c5-bf13-a2dc4dfa03b3</note>
      <note>url=Pages/Type-or-edit-text-in-a-different-language.aspx</note>
      <note>sourceVersion=2</note>
    </header>
<body>
      <trans-unit id="fa564e0f-0c70-4ab9-b863-0177e6ddd247" datatype="plaintext">
        <source>Type or edit text in a different language</source>
        <note>fieldTitle=Title</note>
      </trans-unit>
      <trans-unit id="f55c4d88-1f2e-4ad9-aaa8-819af4ee7ee8" datatype="html">
        <source>
          <bpt id="1">&amp;lt;strong&amp;gt;</bpt>When you want to type documents in different languages, you can change your keyboard layout language--the language-specific characters typed when keyboard keys are pressed--so that you can type the special characters for each language. 
  <ept id="1">&amp;lt;/strong&amp;gt;</ept>
        </source>
        <note>fieldTitle=Page Content</note>
      </trans-unit>
    </body>
  </file>

関連項目