SharePoint アドイン モデルにおけるマスター ページ

新しい SharePoint アドイン モデルで SharePoint サイトにカスタム マスター ページを実装する方法は、完全信頼コード / ファーム ソリューションの場合とは異なります。 一般的な完全信頼コード (FTC) ファーム / ソリューション シナリオでは、カスタム マスター ページはカスタム ブランドを実装するよう作成されます。 マスター ページは通常、宣言型コードと FTC / ファーム ソリューションを使用してマスター ページを展開し、それらを SharePoint サイトに登録します。

SharePoint アドイン モデル ブランド化のシナリオでは、カスタム マスター ページを使用する場合もあります。 リモート プロビジョニング パターンを使用して SharePoint サイトでカスタム マスター ページを展開して登録できます。

カスタム マスター ページの基本ガイドライン

カスタム マスター ページについては、大まかに次のような基本ガイドラインが提供されています。

  • カスタム マスター ページを使用して SharePoint サイトをカスタマイズすることができますが、長期にわたる追加コストと将来の更新に関する課題が生じることに留意してください。
    • ほとんどの場合、テーマ、構成された外観、および代替 CSS により、一般的なすべてのブランド化シナリオを達成できます。

      See the Branding SharePoint Sites (SharePoint Add-in Recipe) to learn all about the different branding options you have for SharePoint sites with the SharePoint Add-in model. The recipe will help you consider the short and long-term impact of customization from an operational and a maintenance perspective. You may discover that a custom master page is not required to implement your specific branding requirements.

    • カスタム マスター ページを使用する場合は、Office 365 に主要な機能更新が適用されたときにカスタム マスター ページに変更を適用する準備をしておいてください。

  • カスタム マスター ページを SharePoint サイトに展開して登録するには、リモート プロビジョニングを使用します。
  • マスター ページを SharePoint サイトに展開して登録する場合、宣言型コードまたはサンドボックス コードを使用しないでください。

チーム サイトと発行サイト

どのような場合にカスタム マスター ページが必要となるでしょうか。

SharePoint サイトにカスタム ブランド化を適用するときは、チーム サイトと発行サイトの両方をブランド化する必要があります。 一般に、オンプレミスと Office 365 の両方のシナリオで、SharePoint 上に構築されたイントラネットにチーム サイトと発行サイトの組み合わせが使用されます。

カスタム ブランド化の要件では、テーマや JavaScript 埋め込み手法では実現できない特定のレイアウト変更がしばしば要求されます。

そのようなシナリオでは、チーム サイトで要求されるカスタム ブランド化は発行サイトの場合ほど多くなく、通常はモバイル デバイス用の標準の SharePoint コンテンポラリ表示でチーム サイト用にのバイル デバイスを十分にサポートできます。 この場合、サイトの発行にはカスタム マスター ページのみを使用し、AlternativeCSS とカスタム SharePoint テーマ (*.spcolor ファイル)、フォント スキーム (*.spfont ファイル)、および構成済みとして定義された背景画像をブランド チーム サイトに対して使用することをお勧めします。

展開に関する考慮事項

通常、カスタム マスター ページはサイトがプロビジョニングされるときに適用されます。 リモート プロビジョニング プロセスは、この方法に最適です。 通常、Web ブラウザーを使用して SharePoint ブランド化カスタマイズを手動で適用するのは、拡張して他のサイト コレクションやサブサイトを含める計画のない単一の SharePoint サイトを試作または変更するときだけです。

SharePoint サイトのカスタム マスター ページおよびページ レイアウトの詳細

カスタム ブランド化の要件を実装する唯一の方法がカスタム マスター ページであるシナリオでは、カスタム マスター ページとページ レイアウトを作成することができます。 この記事の冒頭でこのアプローチに関連する長期的なメンテナンス コストに関して述べられた点に注意してください。

  • SharePoint サイト用のカスタム マスター ページを使用すると、最高レベルのカスタマイズ (無制限) を実行できます。
  • SharePoint サイト用のカスタム マスター ページを短期および長期間にわたって実装およびメンテナンスするには、大量の時間が必要です。
  • サービス更新プログラムに付属する標準のマスター ページへの変更は、カスタム マスター ページには反映されません。
  • カスタム マスター ページはサイトごとのレベルで適用できます。
  • カスタム マスター ページを使用する場合、最初は標準のマスター ページをニーズに合わせて変更することをお勧めします。
    • カスタム マスター ページでカスタマイズする量は最小限にしてください。これにより、標準のマスター ページに Office 365 サービスが加えた変更をカスタム マスター ページに複製しなければならない場合に、カスタム マスター ページを容易に更新できます。
  • SharePoint マスター ページには必須のコンテンツ プレースホルダーが多数あり、削除するとページでエラーが発生します。 必須のコンテンツ プレースホルダーを削除した場合は、展開してそのマスター ページをサイトに割り当てたときにエラーが表示されるため、エラーを把握できます。

SharePoint サイト用のカスタム マスター ページとページ レイアウトが適しているケース

このオプションが適しているのは、ブランド化のニーズが非常に具体的である場合や、発行サイトを使用している場合です。

  • Web ブラウザーを使用してカスタム マスター ページを手動でアップロードし、構成された外観に手動で割り当てることができます。
  • リモート プロビジョニング パターンを使用してカスタム マスター ページをアップロードし、SharePoint サイトに割り当てることもできます。

PnP サンプル

適用対象

  • Office 365 マルチテナント (MT)
  • Office 365 専用 (D) 一部
  • SharePoint 2013 オンプレミス - 一部

専用およびオンプレミスの場合のパターンは SharePoint アドイン モデル手法と同じですが、使用可能なテクノロジは異なる可能性があります。