Azure Data Studio 用 Azure Cosmos DB for MongoDB vCore 移行拡張機能 (プレビュー)

Azure Cosmos DB for MongoDB 移行拡張機能は、MongoDB のワークロードを Azure Cosmos DB に移行するのに役立ちます。 この拡張機能は、次のことに使用できます。

  • ワークロードに対してエンドツーエンドの評価を実行し、ワークロードを MongoDB 仮想コア用 Azure Cosmos DB に移行するために必要なアクションを確認できます。
  • 選択したデータベースとコレクションを使用して、MongoDB 仮想コア用の Azure Cosmos DB への移行操作を実行します。

重要

この拡張機能では現在、次のシナリオはサポートされていません。

  • MongoDB 仮想コア用 Azure Cosmos DB のオンライン移行。
  • MongoDB RU 用 Azure Cosmos DB のオンラインとオフラインの移行オプション。

MongoDB 仮想コア用 API の代替ソリューションに関する詳細は、移行オプションを参照してください。

前提条件

準備

移行を行う前に、実際にデータを動かす前の移行に関する計画と意思決定を前もって行いましょう。

拡張機能をインストールする

移行を開始する前に、Azure Data Studio に Azure Cosmos DB for MongoDB 移行用の拡張機能をインストールします。

  1. Azure Data Studio で拡張機能マネージャーを開きます。 拡張機能アイコンを選択するか、[表示] メニューの [拡張機能] を選択します。

  2. 検索バーの Cosmos を入力します。

  3. [Azure Cosmos DB Migration for MongoDB] 拡張機能を選択し、その詳細を表示します。

    Azure Cosmos DB for MongoDB 移行拡張機能のインストール ボタンを示すスクリーンショット。

  4. [インストール] を選択します。

拡張機能の設定を構成する

評価拡張機能をインストールしたら、拡張機能の一部の設定を構成できます。 この手順は省略可能です。 設定が明示的に構成されていない場合、拡張機能では既定の設定が使用されます。

  1. 拡張機能に移動し、[Azure Cosmos DB Migration for MongoDB] を選択して、[設定の管理] アイコンをクリックし、拡張機能の設定を選択します。

    拡張機能の設定での選択を示すスクリーンショット。

  2. この拡張機能の設定で Assessment path を指定して、評価メタデータが格納される場所を変更します。 空白のままにすると、既定の場所が使用されます。

MongoDB ソースに接続する

既存 MongoDB の「ソース」インスタンスに初めて接続するには、拡張機能を使用します。 このセクションを開始する前に、ソースの接続資格情報を準備しておく必要があります。

  1. メニュー バーの接続アイコンに移動し、[新しい接続] を選択します。

    拡張機能の接続メニュー バーのスクリーンショット。

  2. [接続] ウィンドウで、次のフィールドに入力します。

    Value
    接続の種類 Azure Cosmos DB for MongoDB
    接続文字列/パラメーター 既存のソース MongoDB インスタンスの接続文字列またはパラメーターを使用します。
    サーバー グループ Default
    名前 (省略可能) この接続に一意の名前を指定します。
  3. [接続] を選択します。

  4. [接続] ウィンドウで、新しい接続のコンテキスト メニューを開きます。 次に、[管理] を選択します。

    [データベースの管理] 画面を示すスクリーンショット。

  5. [Azure Cosmos DB の移行] を選択 します。

    [データベースの移行評価] 画面のスクリーンショット。

評価を実行する

評価では、現在の MongoDB データ資産と使用率を調査します。 その後、評価機能により、Azure Cosmos DB for MongoDB にワークロードを移行する前に実行する必要があるアクションを特定するのに役立つ包括的なレポートが生成されます。

  1. [ダッシュボード] タブを見つけて移動します。次に、[データベースの評価と移行] を選択します。

    拡張機能の移行機能内の [ダッシュボード] タブのスクリーンショット。

  2. ウィザードを完了して拡張機能に詳細を入力し、評価を実行できるようにします。

    資格情報が検証される前の評価の詳細のスクリーンショット。

    1. [評価名] フィールドに、タイトルを入力します。

    2. [オファリング] ドロップダウンから、ターゲットの Azure Cosmos DB for MongoDB アカウントを選択します。

    3. MongoDB ログ へのパスを指定します。

      ヒント

      これはオプション フィールドです。ログ パスを指定すると、コレクション レベルでより詳細な分析情報が得られます。 ログ フォルダーが指定されていない場合、ツールは serverStatus コマンドの情報に基づいて評価を行います。 'serverStatus' コマンドは、最後のサーバーの再起動後の機能の使用状況のみを報告することに注意してください。 実際のワークロードを正確に反映する評価を取得するには、直近のサーバーの再起動から十分な時間が経過している必要があります。

    4. データ評価ログへのパスを指定します。

      ヒント

      このフィールドは省略可能ですが、データ評価ログを含めることで、ワークロードに関するより包括的な分析情報が得られます。 これらのログは、データをスキャンし、詳細なログをレビューすることによって取得されます。 データ評価は、移行評価を開始する前にコマンド ライン インターフェイス (CLI) として個別に実行され、結果の JSON がここで提供されます。 こちらで、データ評価 CLI をダウンロードします。

    5. [検証の実行] を選択して、評価の入力を検証します。

  3. 検証が成功したら、[評価の開始] を選択して評価を実行します。

    資格情報が検証された後の評価の詳細のスクリーンショット。

  4. ソース サーバーのサイズによっては、評価に数分かかります。 評価が完了するまで待ってから次に進みます。

    進行中の新しい評価のスクリーンショット。

  5. 評価が完了すると、評価レポートが作成されます。

    ソースとなる MongoDB インスタンスの新しい評価レポートのスクリーンショット。

  6. 評価レポートでインスタンス名を選択して、サーバー全体の問題の一覧を確認します。 特定のデータベースを選択すると、選択したデータベースにのみ適用される問題が表示されます。

    ソースとなる MongoDB インスタンスで選択されたデータベースの新しい評価レポートのスクリーンショット。

  7. [レポートのダウンロード] を選択して、ダウンロード可能な統合レポートを取得します。

  8. 評価レポートを調査して、Azure Cosmos DB for MongoDB でワークロードをシームレスに移行するために必要なアクションを特定します。 次の手順に進む前に、評価で報告されたすべての障害となっている問題に対応済みであることを確認します。 未解決の問題がある場合は、プロセスを終了し、後で処理することもできます。 問題が解決したら、戻って評価と移行プロセスを再開できます。

オフライン移行を実行する

次に、評価レポートを使用して、ソース MongoDB インスタンスからターゲットの Azure Cosmos DB for MongoDB 仮想コア アカウントへのデータのオフライン移行を実行します。

  1. 評価レポート画面で、移行するデータベースを選択します (複数可)。 次に、 [次へ] を選択します。

    移行のために選択されたデータベースのスクリーンショット。

  2. サブスクリプションとリソース グループでフィルター処理して一覧を絞り込み、ターゲットの Azure Cosmos DB for MongoDB アカウントを選択します。 次に、アカウントに接続するために必要な接続資格情報を入力します。

    ターゲットの Azure Cosmos DB for MongoDB アカウントで選択していることを示すスクリーンショット。

  3. [接続のテスト] を選択して、Azure Cosmos DB for MongoDB アカウントの資格情報を検証します。 [次へ] を選択して、ソースからターゲットへのコレクションのマッピングに移動します。

    重要

    現在、この拡張機能では、プライベート エンドポイントが有効なソースまたはターゲットの MongoDB インスタンスはサポートされていません。

    • ソースの MongoDB インスタンスを構成して、グローバル Azure データセンターからの接続を許可します。
    • Azure Cosmos DB for MongoDB 仮想コア ターゲット アカウントにファイアウォールの例外を追加して、グローバル Azure データセンターからの接続を許可します。
    • 関連する IP 範囲情報を見つけるには、グローバル Azure IP アドレス範囲から JSON をダウンロードし、JSON ファイル内の "AzureCloud.{ターゲット Cosmos DB のアカウント リージョン}" を検索します。
  4. マッピングの一覧で、コレクションごとに [スキップ] または [移行] を選択します。 ターゲットに既に存在するコレクションは、自動的にアイコンでマークされ、既定では [スキップ] に設定されます。 [次へ] を選択肢、Azure Database Migration Service (DMS) を構成します。

    ソースからターゲットへのコレクションのマッピングのスクリーンショット。

    警告

    既存のコレクションを [移行] することを選択すると、コレクション全体が上書きされ、これによって失われたデータは回復できません。 このオプションを選択するときは注意が必要です。

  5. ドロップダウンから既存の Azure Database Migration Service インスタンスを選択するか、[新規作成] を選択して新しい移行サービスを作成します。 Azure Database Migration Service は、ローカル リソースに依存するのではなく、データ転送にクラウド インフラストラクチャを使用して Azure データ プラットフォームとの間でデータを移行するサービスです。

    移行サービスを選択するオプションのスクリーンショット。

    重要

    Database Migration Service を初めて使う場合は、Microsoft.DataMigration リソース プロバイダーがサブスクリプションに登録されていることを確認します。

  6. [次へ] を選択肢て移行の概要を表示します。 詳細を確認して確認したら、[スキーマの作成] を選択してターゲット アカウントにリソースを作成します。

    移行の概要を表示するオプションのスクリーンショット。

  7. 選択した移行サービスを使用してデータ転送を開始するには、[移行の開始] を選択します。

    移行サービスを使用して移行を開始するオプションのスクリーンショット。

  8. ジョブが初期化されたら、ダッシュボード ページで移行の状態を確認します。

    移行の状態を示すダッシュボードのスクリーンショット。

  9. 移行の一覧から特定の移行を選択すると、詳細を表示できます。 移行が完了するまで待ってから次に進みます。

    移行の状態を示すコレクションのスクリーンショット。

    Note

    移行ジョブがリモートおよび非同期で実行されている間、メイン移行サービスまたは Azure Data Studio に接続したままである必要はありません。 移行ジョブは移行サービスで実行され、状態はダッシュボードで頻繁に更新されます。

    移行対象として 50 を超えるコレクションを選択した場合、移行ジョブは移行サービス上の複数のジョブにバッチ処理され、それぞれには最大 50 個のコレクションが含まれます。

  10. ジョブが完了すると、移行状態は成功と表示されます。

    移行状態の成功を示すスクリーンショット。

過去の移行と評価を表示する

多くの場合、過去の評価と移行を確認すると便利です。 拡張機能は、過去の評価と移行の概要を確認するためのインターフェイスを提供します。 拡張機能には、詳細な過去の評価レポートを確認する機能も用意されています。

  1. 過去の移行を表示するには、ツール バーの [移行] タブを選択します。 移行の一覧には、現在のコンピューターで開始されたすべての移行が含まれています。 一覧で特定の移行を選択すると、詳細を取得できます。

    拡張機能を使用して作成されたすべての移行の一覧のスクリーンショット。

  2. 過去の評価を表示するには、ツール バーの [評価] タブを選択します。 評価の一覧には、現在のコンピューターで開始されたすべての評価が含まれています。

    拡張機能を使用して実行されたすべての評価の一覧のスクリーンショット。

次のステップ