Linux への PolyBase のインストール

適用対象: SQL Server 2019 (15.x) - Linux

Linux に PolyBase (mssql-server-polybase および mssql-server-polybase-hadoop) をインストールする手順を以下に示します。 PolyBase を使用すると、リモート データ ソースに対して外部クエリを実行することができます。

前提条件

PolyBase をインストールする前に、まず SQL Server をインストールします。 このステップにより、mssql-server-polybase および mssql-server-polybase-hadoop パッケージをインストールするときに使用するキーとリポジトリが構成されます。

制限事項

SQL Server がインストールされているホスト名の長さは 15 文字以下でなければなりません。

PolyBase は、Linux 上の SQL Server 2017 (14.x) ではサポートされていません。

Linux での PolyBase のスケール アウトは、現在ご利用いただけません。

SQL Server 2022 (16.x) では、Hadoop がサポートされなくなりました。

PolyBase のインストール

ご利用のオペレーティング システムに PolyBase をインストールします。

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
  • Ubuntu
  • SUSE Linux Enterprise Server (SLES)

RHEL へのインストール

適用対象: SQL Server 2019 (15.x) 以降のバージョン

  1. Microsoft Red Hat リポジトリ構成ファイルをダウンロードします。

    RHEL 7 の場合:

    sudo curl -o /etc/yum.repos.d/msprod.repo https://packages.microsoft.com/config/rhel/7/prod.repo
    

    RHEL 8 の場合:

    sudo curl -o /etc/yum.repos.d/msprod.repo https://packages.microsoft.com/config/rhel/8/prod.repo
    

    RHEL 9 の場合:

    sudo curl -o /etc/yum.repos.d/msprod.repo https://packages.microsoft.com/config/rhel/9/prod.repo
    
  2. 次のコマンドを使用して、Red Hat Enterprise Linux に mssql-server-polybase をインストールします。

    sudo yum install -y mssql-server-polybase
    
  3. SQL Server インスタンスの再起動を求めるメッセージが表示されます。 これを行うには、次のコマンドを使用します。

    sudo systemctl restart mssql-server
    

Note

インストール後に、PolyBase 機能を有効にする必要があります。

RHEL での Hadoop のインストール

適用対象: SQL Server 2019 (15.x)

  1. 次のコマンドを使用して mssql-server-polybase-hadoop をインストールします。

    sudo yum install -y mssql-server-polybase-hadoop
    

    PolyBase Hadoop パッケージは次のパッケージに依存します。

    • mssql-server
    • mssql-server-polybase
    • mssql-server-extensibility
    • mssql-zulu-jre-11
  2. インストール中に launchpadd を再起動するように求めるメッセージが表示されます。 これを行うには、次のコマンドを使用します。

    sudo systemctl restart mssql-launchpadd
    

Note

インストール後に、Hadoop 接続レベルを設定する必要があります。

オフライン インストールが必要な場合は、Linux 上の SQL Server 2019 のリリース ノートの PolyBase パッケージのダウンロードを参照してください。 次に、SQL Server のインストールの記事で説明されているのと同じオフライン インストール手順を使用します。

PolyBase を有効にする

インストールが完了したら、PolyBase を有効にしてその機能にアクセスできるようにする必要があります。 インストールされている SQL Server インスタンスに接続し、次の Transact-SQL コマンドを使用して有効にします。

exec sp_configure @configname = 'polybase enabled', @configvalue = 1;
RECONFIGURE WITH OVERRIDE;

PolyBase を更新する

既に mssql-server-polybase がインストールされている場合は、次のコマンドを使用して最新バージョンに更新できます。

Hadoop ありの RHEL

適用対象: SQL Server 2019 (15.x)

sudo yum remove -y mssql-server-polybase-hadoop
sudo yum remove -y mssql-server-polybase
sudo yum check-update
sudo yum install -y mssql-server-polybase
sudo yum install -y mssql-server-polybase-hadoop

Hadoop なしの RHEL

sudo yum remove -y mssql-server-polybase
sudo yum check-update
sudo yum install -y mssql-server-polybase

SQL Server インスタンスの再起動を求めるメッセージが表示されます。 これを行うには、次のコマンドを使用します。

sudo systemctl restart mssql-server

Note

インストール後に、PolyBase 機能を有効にする必要があります。

Linux 上の PolyBase は、次のデータ ソースにアクセスできます。 PolyBase が有効になっているこれらのソースから外部テーブルを作成する方法の詳細については、提供されているリンクを参照してください。