sp_datatype_info_90

適用対象:Azure Synapse AnalyticsAnalytics Platform System (PDW)Microsoft Fabric の SQL 分析エンドポイントMicrosoft Fabric のウェアハウス

Analytics Platform System (PDW)、Azure Synapse Analytics、Microsoft Fabric の現在の環境によってサポートされているデータ型に関する情報を返します。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_datatype_info_90 [ [ @data_type = ] data_type ]   
     [ , [ @ODBCVer = ] odbc_version ]   

Note

この構文は、Azure Synapse Analytics のサーバーレス SQL プールでサポートされていません。

引数

[ @data_type = ] data_type 特定のデータ型のコード番号です。 すべてのデータ型の一覧を表示するには、このパラメーターを省略します。 data_typeint で、既定値は 0 です。

[ @ODBCVer = ] odbc_version 使われている ODBC のバージョンです。 odbc_versiontinyint で、既定値は 2 です。

リターン コードの値

なし

結果セット

列名 データ型 説明
TYPE_NAME sysname DBMS に依存するデータ型。
DATA_TYPE smallint このデータ型のすべての列がマップされる ODBC 型のコードです。
PRECISION int データ ソースでのデータ型の最大有効桁数です。 有効桁数が適用されないデータ型の場合は NULL が返されます。 PRECISION 列の戻り値は 10 進表記です。
LITERAL_PREFIX varchar(32) 定数の前に使われる 1 つまたは複数の文字。 たとえば、文字型には単一引用符 (')、バイナリには 0x が使われます。
LITERAL_SUFFIX varchar(32) 定数を終了するために使われる 1 つまたは複数の文字。 たとえば、文字型には単一引用符 (') が使われ、バイナリには引用符は使われません。
CREATE_PARAMS varchar(32) このデータ型の作成パラメーターの説明。 たとえば、decimal は "precision, scale"、float は NULL、varchar は "max_length" です。
NULLABLE smallint NULL 値の許容を示します。

1 = NULL 値が許容されます。

0 = NULL 値は許容されません。
CASE_SENSITIVE smallint 大文字と小文字を区別するかどうかを示します。

1 = この型のすべての列では、大文字と小文字を区別します (照合の場合)。

0 = この型のすべての列で、大文字と小文字が区別されません。
SEARCHABLE smallint 列の型の検索機能を示します。

1 = 検索できません。

2 = LIKE で検索できます。

3 = WHERE で検索できます。

4 = WHERE または LIKE を使って検索できます。
UNSIGNED_ATTRIBUTE smallint データ型の符号を示します。

1 = 符号なしデータ型。

0 = 符号付きデータ型。
MONEY smallint money データ型を示します。

1 = money データ型です。

0 = money データ型ではありません。
AUTO_INCREMENT smallint 自動増分を示します。

1 = 自動増分です。

0 = 自動増分ではありません。

NULL = この属性は適用できません。

アプリケーションは、この属性を持つ列に値を挿入することはできますが、その列の値を更新することはできません。 AUTO_INCREMENT は、bit データ型を除く、真数と概数のデータ型カテゴリに属するデータ型に対してのみ有効です。
LOCAL_TYPE_NAME sysname データ型のデータ ソースに依存する名前のローカライズされたバージョン。 たとえば、DECIMAL はフランス語で DECIMALE になります。 ローカライズされた名前がそのデータ ソースによってサポートされない場合は NULL が返されます。
MINIMUM_SCALE smallint データ ソースでのデータ型の最小小数点以下桁数です。 データ型の小数点以下桁数が固定されている場合は、MINIMUM_SCALE 列および MAXIMUM_SCALE 列の両方にこの値が入ります。 小数点以下桁数が適用されない場合は、NULL が返されます。
MAXIMUM_SCALE smallint データ ソースでのデータ型の最大小数点以下桁数です。 この最大小数点以下桁数がデータ ソース上で別に定義されず、最大有効桁数と同じと定義されている場合は、この列には PRECISION 列と同じ値が入ります。
SQL_DATA_TYPE smallint 記述子の TYPE フィールドでの SQL データ型の値です。 datetime と ANSI interval データ型を除き、この列は DATA_TYPE 列と同じです。 このフィールドには常に値が返されます。
SQL_DATETIME_SUB smallint SQL_DATA_TYPE の値が SQL_DATETIME または SQL_INTERVAL の場合は、datetime または ANSI interval サブコード。 datetime と ANSI interval 以外のデータ型の場合、このフィールドは NULL になります。
NUM_PREC_RADIX int 列が保持できる最大数を計算する場合のビット数または桁数。 データ型が概数型である場合、この列に含まれる値は 2 で、複数のビットを示します。 真数型の場合、この列には数桁の 10 進数を示す値 10 が含まれます。 その他の場合、この列は NULL になります。 アプリケーションは、基数と精度を組み合わせて、その列が保持できる最大数を計算できます。
INTERVAL_PRECISION smallint data_typeinterval の場合は期間の先頭の有効桁数の値。それ以外の場合は NULL。
USERTYPE smallint systypes テーブルの usertype の値。

解説

sp_datatype_info は、ODBC の SQLGetTypeInfo に相当します。 結果は、まず DATA_TYPE の順序で、次にデータ型が対応する ODBC SQL データ型にどれだけ正確にマップされているのかに基づいて返されます。

アクセス許可

public ロールのメンバーシップが必要です。

例: Azure Synapse Analytics、Analytics Platform System (PDW)

次の例では、data_type に値 -9 を指定して、sysnamenvarchar データ型の情報を取得します。

USE master;  
GO  
EXEC sp_datatype_info_90 -9;  
GO  

参照

Azure Synapse Analytics のストアド プロシージャ
データ型 (Transact-SQL)