カスタム レポート アイテム

Reporting Services は、包括的な API により、エンタープライズ レポートの作成とパブリッシュ、セキュリティとサブスクリプションの管理、およびレポート機能の拡張を行う一連の豊富なツールを備えています。 レポートは、レポート定義言語 (RDL) と呼ばれる XML ベースの言語を使用して定義されます。 RDL は、レイアウト、クエリ情報、およびレポートのアイテムの種類を説明する一連の命令を提供します。 カスタム レポート アイテムを記述することで、RDL を拡張できます。 カスタム レポート アイテムは、実行時にレポート プロセッサによって呼び出される実行時コンポーネント、およびカスタム レポート アイテムをレポート デザイナーで使用できるようにするデザイン時コンポーネントで構成されています。

完全に実装されたカスタム レポート アイテムの例については、「SQL Server Reporting Services Product Samples」 (SQL Server Reporting Services の製品サンプル) を参照してください。

カスタム レポート アイテムのシナリオ

Reporting Services をアプリケーションに統合する必要がある開発者には、RDL でネイティブにサポートされていない機能が必要な場合があります。 項目の例としては、マップ コントロール、水平リスト、列リスト、およびピボットテーブル マトリックスなどがあります。 こうした要件を満たすため、実行時カスタム レポート アイテム コンポーネントを開発し、アプリケーションと共に配布することができます。

ネイティブでサポートされていない機能を提供するだけでなく、Reporting Services に既に含まれている代替バージョンのコントロールを使用して既存の機能を拡張したい開発者もいます。 このシナリオでは、開発者は、実行時コンポーネント、デザイン時コンポーネント、および必要に応じて既存のレポート アイテムをカスタム レポート アイテムに変換するデザイン時レポート アイテム変換コンポーネントという 3 種類のコンポーネントを提供します。

このセクションの内容

カスタム レポート アイテムのアーキテクチャ
カスタム レポート アイテムを構成するコンポーネントについて説明します。

カスタム レポート アイテムの実装要件
カスタム レポート アイテムを作成するための前提条件について説明します。

カスタム レポート アイテムの実行時コンポーネントの作成
カスタム レポート アイテムの実行時コンポーネントの作成方法について説明します。

カスタム レポート アイテムのデザイン時コンポーネントの作成
カスタム レポート アイテムのデザイン時コンポーネントの作成方法について説明します。

方法: カスタム レポート アイテムを展開する
カスタム レポート アイテムの配置方法について説明します。

カスタム レポート アイテム クラス ライブラリ
Microsoft.ReportDesigner 名前空間のカスタム レポート アイテム インフラストラクチャのクラスとマネージド ラッパー クラスについて説明します。

テクニカル リファレンス (SSRS)