Reporting Services 構成ファイル

Reporting Services では、レジストリと構成ファイルにコンポーネント情報が格納されます。この構成ファイルは、セットアップ時にファイル システムへコピーされます。 構成ファイルには、内部専用値とユーザー定義値を組み合わせたものが含まれています。 ユーザー定義値は、セットアップ、構成ツール、コマンド ライン ユーティリティを通じて指定するか、構成ファイルを手動で編集して指定します。

構成ファイルの変更が必要になるのは、詳細設定を追加したり構成したりする場合だけです。 構成設定は、XML 要素または XML 属性のいずれかとして指定されます。 XML ファイルおよび構成ファイルを理解している場合は、テキスト エディターまたはコード エディターを使用して、ユーザーが定義可能な設定を変更できます。 構成ファイルをどのように変更するか、またはレポート サーバーによって最新の構成設定がどのように読み取られるかの詳細については、「Reporting Services の構成ファイル (RSreportserver.config) の変更」を参照してください。

Note

以前のリリースでは、RSWebApplication.config という名前の独自の構成ファイルが使用されていました。 今後、このファイルは使用されません。 以前の環境からアップグレードした場合、このファイルは削除されませんが、レポート サーバーは、このファイルから一切設定を読み取りません。 このファイルがコンピューターに存在する場合は、削除してください。 SQL Server 2008 (10.0.x) 以降のバージョンでは、レポート マネージャーと Web ポータルの構成設定はすべて RSReportServer.config ファイルに格納され、このファイルから読み取られます。 設定が削除または移動された一覧を確認する方法については、「SQL Server 2016 における SQL Server Reporting Services の重大な変更」を参照してください。

この記事の内容:

構成ファイルの概要 (ネイティブ モード)

次の表は、構成設定の格納先とその説明を一覧にしたものです。 ほとんどの構成設定は、Reporting Services に含まれている構成ファイルに格納されます。 既定では、インストール ディレクトリは次の通りです。

Install Paths  
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSRSxx.MSSQLSERVER  (where xx is the MS SQL version number)
  or  
C:\Program Files\Microsoft SQL Server Reporting Services\SSRS  
  depending on the SSRS version
格納先 説明 場所
RSReportServer.config レポート サーバー サービスの機能領域 (レポート マネージャーまたは Web ポータル、レポート サーバー Web サービス、バックグラウンド処理) の構成設定が格納されます。 各設定の詳細については、「RsReportServer.config 構成ファイル」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
RSSrvPolicy.config サーバー拡張機能のコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。 このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
RSMgrPolicy.config Web ポータルのコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。 このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportManager
レポート サーバー Web サービスの Web.config ASP.NET に必要な設定のみが含まれています。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
レポート マネージャーの Web.config SSRS バージョンに当てはまる場合、ASP.NET に必要な設定のみが含まれています。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportManager
ReportingServicesService.exe.config レポート サーバー サービスのトレース レベルおよびログ オプションを指定する構成設定が格納されます。 このファイルに含まれる要素の詳細については、「ReportingServicesService 構成ファイル」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer\Bin
レジストリ設定 構成状態のほか、Reporting Services をアンインストールするための設定が格納されます。 インストールまたは構成上の問題をトラブルシューティングする際は、これらの設定を参照することで、レポート サーバーがどのように構成されているかの情報を得ることができます。

これらの設定を直接変更することは避けてください。この変更により、環境に不具合が生じる可能性があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\<InstanceID>\Setup

- および -

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\Services\ReportServer
RSReportDesigner.config レポート デザイナーの構成設定が格納されます。 詳細については、「RSReportDesigner 構成ファイル」を参照してください。 <drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10\Common7\IDE\PrivateAssemblies.
RSPreviewPolicy.config レポートのプレビュー時に使用されるサーバー拡張機能のコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。 このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。 C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE\PrivateAssembliesr

構成ファイルの概要 (SharePoint モード)

次の表は、SharePoint モードのレポート サーバーに使用する構成ファイルの説明を一覧にしたものです。 ほとんどの構成設定は、SharePoint サービス アプリケーション データベースに格納されます。 詳細については、「Reporting Services の SharePoint サービスとサービス アプリケーション」を参照してください。

既定では、SharePoint モードのインストール ディレクトリは次の場所にあります。

Install path
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\15\WebServices\Reporting  
格納先 説明 場所
RSReportServer.config レポート サーバー サービスの機能領域 (レポート マネージャーまたは Web ポータル、レポート サーバー Web サービス、バックグラウンド処理) の構成設定が格納されます。 各設定の詳細については、「RsReportServer.config 構成ファイル」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
RSSrvPolicy.config サーバー拡張機能のコード アクセス セキュリティ ポリシーが格納されます。 このファイルの詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
レポート サーバー Web サービスの Web.config SSRS バージョンに当てはまる場合、ASP.NET に必要な設定のみが含まれています。 <Installation directory>\Reporting Services\ReportServer
レジストリ設定 構成状態のほか、Reporting Services をアンインストールするための設定が格納されます。 各 Reporting Services サービス アプリケーションに関する情報も格納されます。

これらの設定を直接変更することは避けてください。この変更により、環境に不具合が生じる可能性があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft \Microsoft SQL Server\<InstanceID>\Setup

インスタンス ID の例: MSSQL13.MSSQLSERVER

- および -

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\Reporting Services\Service Applications
RSReportDesigner.config レポート デザイナーの構成設定が格納されます。 詳細については、「RSReportDesigner 構成ファイル」を参照してください。 <drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10\Common7\IDE\PrivateAssemblies.

Reporting Services のレポート サーバー (ネイティブ モード)
Reporting Services の拡張機能
rsconfig ユーティリティ (SSRS)
レポート サーバー サービスの開始と停止