Reporting Services レポートの問題のトラブルシューティング

この記事は、Reporting Services レポートの作成とレポートのプレビューに関する問題のトラブルシューティングに役立ちます。 また、ネイティブ モードまたは SharePoint モードでレポート サーバーにレポートを発行する場合の問題の解決に関するガイダンスも提供します。 また、レポート サーバーでレポートを表示する場合、レポートを別のファイル形式にエクスポートする場合のトラブルシューティングも説明します。

レポート サーバーを監視する

システム ツールとデータベース ツールを使用して、レポート サーバーの利用状況を監視することができます。 また、レポート サーバーのトレース ログ ファイルを表示したり、レポート サーバーの実行ログで特定のレポートに関する詳細情報を照会したりすることもできます。 パフォーマンス モニターを使用する場合は、レポート サーバー Web サービスと Windows サービスのパフォーマンス カウンターを追加して、要求時の処理やスケジュールされた処理でのボトルネックを特定できます。

詳細については、「 レポート サーバーのパフォーマンスの監視」を参照してください。

レポート サーバー ログを表示する

Reporting Services では、特定のレポート、デバッグ情報、HTTP 要求と HTTP 応答、およびレポート サーバーのイベントに関するデータを記録するログ ファイルに、多数の内部イベントと外部イベントが記録されます。 また、パフォーマンス ログを作成してから、収集するデータを指定するパフォーマンス カウンターを選択することもできます。 既定のインストールでは、ログ ファイルの既定のディレクトリは <drive>\Program Files\Microsoft SQL Server\MSRS130.MSSQLSERVER\Reporting Services\LogFilesです。

詳細については、「 Reporting Services のログ ファイルとソース」を参照してください。

レポートの待機が発生している原因がデータの取得なのか、レポートの処理なのか、またはレポートの表示なのかを具体的に特定するには、実行ログを使用します。 詳細については、「レポート サーバー実行ログと ExecutionLog3 ビュー」を参照してください。

レポート サーバーでレポート処理に関するエラー メッセージの呼び出し履歴を表示する

パブリッシュされたレポートをレポート マネージャーで表示する際、一般的な処理や表示のエラーを表すエラー メッセージが表示されることがあります。 詳細を確認するには、呼び出し履歴を表示します。

呼び出し履歴を表示するには、レポート サーバーにローカル管理者の資格情報を使ってログオンし、レポート マネージャーのページを右クリックして [ソースの表示] を選択します。 呼び出し履歴には、エラー メッセージの詳細なコンテキストが示されます。

SQL Server Management Studio を使用してクエリと資格情報を確認する

SQL Server Management Studio を使用すると、複雑なクエリをレポートに含める前に検証できます。

詳細については、「データベース エンジン クエリ エディター」と「オブジェクト エクスプローラーを使用したオブジェクトの管理」を参照してください。

クライアント上にキャッシュされたレポート データを使用して問題のあるレポートを分析する

レポート作成者が Business Intelligence Development Studio でレポートを作成する場合は、レポート作成クライアントで、レポートのプレビュー時に使用される .rdl.data ファイルとしてデータがキャッシュされます。 キャッシュは、クエリが変更されるたびに更新されます。 レポートに関する問題をデバッグするには、レポート データが更新されないようにしてデバッグ中にデータが変更されることを防ぐと役立つ場合があります。

SQL Server Data Tools (SSDT) で使用できるのがキャッシュ データのみかどうかを制御するには、SQL Server Data Tools の devenv.exe.config に次のセクションを追加します。 既定のディレクトリの場所は、 <drive>:Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDEです。

<system.diagnostics>  
      <switches>  
         <add name="Microsoft.ReportDesigner.ReportPreviewStore.ForceCache" value="1" />  
      </switches>  
   </system.diagnostics>  

値が 1 に設定されていれば、キャッシュされたレポート データのみが使用されます。 レポートのデバッグが完了したら、このセクションを削除してください。

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