URL アクセス (SSRS)

SQL Server Reporting Services (SSRS) のレポート サーバーの URL アクセスにより、URL 要求を使用してレポート サーバーにコマンドを送信できます。 たとえば、ネイティブ モードのレポート サーバーや SharePoint ライブラリのレポートの表示をカスタマイズすることができます。 特定のレポート パラメーター値のセットを使用してレポートを表示したり、レポートの関心のある特定ページを表示したりできます。 この情報を、事前に定義された URL アクセス パラメーターを使用して URL にカプセル化することができます。 表示形式またはレポート ビューアーのルック アンド フィールのパラメーターを埋め込むことで、レポート サーバーによるレポートの処理方法をさらにカスタマイズできます。 その後、この URL を電子メールまたは Web ページに直接貼り付けて、他のユーザーがブラウザーから同じ方法でレポートにアクセスできるようにすることができます。

URL アクセスを使用して実行できる他のアクションは次のとおりです。

  • ルック アンド フィールの調節などのコマンドを HTML ビューアーに送信する

  • カタログ フォルダーの子の一覧を表示する

  • カタログ アイテムの XML 定義を取得する

  • 特例のレポート履歴スナップショットを表示する

  • レポート セッションを管理する

URL アクセスにより使用できるコマンドおよび設定の完全な一覧については、「URL アクセス パラメーター リファレンス」を参照してください。

URL アクセスの概念

レポート サーバーは、レポート サーバーに対する URL 要求に含まれるパラメーターを処理します。 レポート サーバーが URL 要求を処理する方法は、URL に含まれるパラメーター、パラメーター プレフィックス、アイテムの種類によって異なります。 レポート サーバーの URL は、World Wide Web Consortium W3C/IETF 共同ドラフト仕様として提案されている URL フォーマット ガイドラインに準拠します。 Reporting Services の URL 機能は、標準的な URL アドレス指定をサポートするほとんどのインターネット ブラウザーやアプリケーションと互換性があります。

URL アクセスの構文

URL 要求には、任意の順序で一覧表示される複数のパラメーターを含めることができます。 パラメーターはアンパサンド (&) によって区切られ、名前と値のペアは等号 (=) によって区切られます。

  
rswebserviceurl  
?  
reportpath  
      [&prefix:param=value]...n]  
  

構文の説明

rswebserviceurl
レポート サーバーの Web サービスの URL。 ネイティブ モードでは、Reporting Services Configuration Manager に構成されているレポート サーバー インスタンスの Web サービスの URL です (「レポート サーバー URL の構成 (レポート サーバー構成マネージャー)」を参照してください)。 次に例を示します。

https://myrshost/reportserver  
https://machine.adventure-works.com/reportserver_MYNAMEDINSTANCE  

SharePoint 統合モードでは、Reporting Services に統合された SharePoint サイトの Reporting Services プロキシの URL です。 次に例を示します。

https://myspsite/subsite/_vti_bin/reportserver  

ヒント

SharePoint および _vti_bin HTTP プロキシ経由で要求をルーティングする Reporting Services プロキシ構文を URL に含めることは重要です。 プロキシによって、HTTP 要求にいくつかのコンテキストが追加されます。これは、SharePoint モード レポート サーバーに対してレポートを適切に実行するために必要なコンテキストです。

pathinfo
ネイティブ モードのレポート サーバー データベース内のアイテムの相対パス名、または SharePoint カタログ内のアイテムの完全修飾 URL。

カタログ アイテムのパス。 ネイティブ モードでは、スラッシュ (/) から始まるレポート サーバー データベース内のアイテムの相対パスです。 次に例を示します。

/AdventureWorks2022/Employee_Sales_Summary_2022  

SharePoint 統合モードでは、アイテムの拡張子を含む、SharePoint ライブラリ内のアイテムの完全修飾 URL です。 次に例を示します。

https://myspsite/subsite/AdventureWorks2022/Employee_Sales_Summary_2022.rdl  

&
URL アクセス パラメーターの名前と値のペアを区切るために使用します。

prefix
省略可能。 URL アクセス パラメーターのプレフィックス ( rs:rc:など)。レポート サーバー内で実行している特定のプロセスにアクセスします。

Note

URL アクセス パラメーターにプレフィックスが含まれていない場合は、レポート サーバーによってパラメーターがレポート パラメーターとして処理されます。 レポート パラメーターではパラメーター プレフィックスが使用されず、大文字と小文字が区別されます。

param
パラメーター名。

value
使用しているパラメーターの値に対応する URL テキスト。

注: 使用可能な URL アクセス パラメーターの一覧については、「URL アクセス パラメーター リファレンス」を参照してください。 URL でレポートパラメーターを渡す例については、「URL 内でレポートパラメーターを渡す」を参照してください。

タスクの説明 リンク
レポート、共有データ ソース、リソースなどのレポート サーバー アイテムにアクセスする URL アクセスを使用したレポート サーバー アイテムへのアクセス
レポート パラメーターをレポートに受け渡す URL 内でレポート パラメーターを渡す
日付、通貨など、ロケール固有の解釈を定義する URL アクセス文字列にレポート パラメーターのロケールを設定する URL でレポート パラメーターの言語を設定する
レポートの表示形式をカスタマイズする表示拡張機能固有の設定を送信する URL でデバイス情報設定を指定する
ブラウザーに表示せずに、レポートを直接ファイル形式にエクスポートする URL アクセスを使用してレポートをエクスポートする
レポートを開き、文字列の場所に直接移動する URL アクセスを使用してレポートを検索する
特例のレポート履歴スナップショットを表示する URL アクセスを使用してレポート履歴スナップショットを表示する