@@CURSOR_ROWS (Transact-SQL)

適用対象:SQL ServerAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed Instance

接続で開いた最後のカーソルで現在登録されている行数を返します。 パフォーマンスを向上させるために、SQL Server では、大きなキーセットと静的カーソルを非同期に作成できます。 あるカーソルに登録されている行数が @@CURSOR_ROWS の呼び出し時に取得されることは、@@CURSOR_ROWS を呼び出すことで決定できます。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

@@CURSOR_ROWS  

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

戻り値の型

integer

戻り値

戻り値 説明
-m カーソルは非同期で作成されます。 返される値 (-m) は、現在キーセットにある行数です。
-1 カーソルが動的です。 動的カーソルはすべての変更を反映するので、そのカーソルに登録されている行数は常に変化します。 登録されているすべての行がカーソルによって取得されるとは限りません。
0 オープンされているカーソルがない場合、最後にオープンされたカーソルに行が登録されていない場合、または最後にオープンされたカーソルがクローズまたは割り当てを解除されている場合に返されます。
n カーソルに行がすべて完全に登録されている場合に返されます。 返される値 (n) には、カーソル内の行の合計数。

注釈

@@CURSOR_ROWS は、最後のカーソルが非同期で開いた場合、負の数を返します。 sp_configure カーソルしきい値が 0 を超える場合か、カーソル結果セットの行数がカーソルしきい値を超える場合、キーセットドライバー カーソルまたは静的カーソルが非同期で開きます。

この例では、最初にカーソルを宣言し、SELECT を使用して @@CURSOR_ROWS の値を表示します。 カーソルが開く前は値 0 が設定され、その後、値 -1 が設定されることで、カーソル キーセットが非同期で作成されることを示します。

USE AdventureWorks2022;  
GO  
SELECT @@CURSOR_ROWS;  
DECLARE Name_Cursor CURSOR FOR  
SELECT LastName ,@@CURSOR_ROWS FROM Person.Person;  
OPEN Name_Cursor;  
FETCH NEXT FROM Name_Cursor;  
SELECT @@CURSOR_ROWS;  
CLOSE Name_Cursor;  
DEALLOCATE Name_Cursor;  
GO             

以下に結果セットを示します。

-----------
0  
LastName
---------------
Sanchez
-----------
-1

関連項目

カーソル関数 (Transact-SQL)
OPEN (Transact-SQL)