EXP (Transact-SQL)

適用対象:SQL ServerAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed InstanceAzure Synapse AnalyticsAnalytics Platform System (PDW)Microsoft Fabric の SQL 分析エンドポイントMicrosoft Fabric のウェアハウス

指定した指数値を返します float 式です。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

EXP ( float_expression )  

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

引数

float_expression
float 型、または暗黙的に float 型に変換できるを指定します。

戻り値の型

float

注釈

定数 e (2.718281…) は、自然対数の底です。

数値の指数部は、定数 e を数値で累乗した値です。 たとえば、EXP(1.0) = e^1.0 = 2.71828182845905 および EXP(10) = e^10 = 22026.4657948067 になります。

数値の自然対数の指数は、その数値自体です。つまり、EXP (LOG (n)) = n です。 また、数値の指数の自然対数は、その数値自体です。つまり、LOG (EXP (n)) = n です。

A. 数値の指数を計算する

次の例では、変数を宣言し、指定した変数 (10) の指数値とテキストの説明を返します。

DECLARE @var FLOAT  
SET @var = 10  
SELECT 'The EXP of the variable is: ' + CONVERT(VARCHAR, EXP(@var))  
GO  

結果セットは次のようになります。

----------------------------------------------------------  
The EXP of the variable is: 22026.5  
(1 row(s) affected)  

B. 指数と自然対数を計算する

次の例では、20 の自然対数の指数値と、20 の指数の自然対数を返します。 これらの関数は互いの逆関数なので、どちらの場合も戻り値は 20 です。

SELECT EXP(LOG(20)), LOG(EXP(20))  
GO  

結果セットは次のようになります。

---------------------- ----------------------  
20                     20  
  
(1 row(s) affected)  

例: Azure Synapse Analytics、Analytics Platform System (PDW)

C. 数値の指数を計算する

次の例では、指定された値 (10) の指数値を返します。

SELECT EXP(10);  

結果セットは次のようになります。

----------  
22026.4657948067  

D. 指数値と自然対数を計算する

次の例では、20 の自然対数の指数値と、20 の指数の自然対数を返します。 これらの関数は互いの逆関数なので、どちらの場合も戻り値は 20 です。

SELECT EXP( LOG(20)), LOG( EXP(20));  

結果セットは次のようになります。

-------------- -----------------  
20                  20  

参照

数学関数 (Transact-SQL)
LOG (Transact-SQL)
LOG10 (Transact-SQL)