query() メソッド (xml データ型)

適用対象:SQL ServerAzure SQL DatabaseAzure SQL Managed Instance

xml データ型のインスタンスに対する XQuery を指定します。 結果は、xml 型の値になります。 このメソッドでは、型指定されていない XML のインスタンスを返します。

構文

query ('XQuery')  

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

引数

XQuery
XML インスタンス内の XML ノード (要素や属性など) をクエリする XQuery 式の文字列です。

例

このセクションでは、xml データ型の query() メソッドの使用例について説明します。

A. xml 型変数に対する query() メソッドの使用

次の例では、xml 型の変数 @myDoc を宣言し、XML インスタンスをこれに代入します。 その後 query() メソッドを使用して、ドキュメントに対して XQuery を指定します。

次のクエリは、<ProductDescription> 要素の <Features> 子要素を取得します。

DECLARE @myDoc XML  
SET @myDoc = '<Root>  
<ProductDescription ProductID="1" ProductName="Road Bike">  
<Features>  
  <Warranty>1 year parts and labor</Warranty>  
  <Maintenance>3 year parts and labor extended maintenance is available</Maintenance>  
</Features>  
</ProductDescription>  
</Root>'  
SELECT @myDoc.query('/Root/ProductDescription/Features')  

次の出力は結果を示しています。

<Features>  
  <Warranty>1 year parts and labor</Warranty>  
  <Maintenance>3 year parts and labor extended maintenance is available</Maintenance>  
</Features>        

B. xml 型列に対する query() メソッドの使用

次の例では、query() メソッドを使用して、AdventureWorks データベースの xml 型の列 CatalogDescription に対して XQuery を指定します。

SELECT CatalogDescription.query('  
declare namespace PD="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription";  
<Product ProductModelID="{ /PD:ProductDescription[1]/@ProductModelID }" />  
') as Result  
FROM Production.ProductModel  
where CatalogDescription.exist('  
declare namespace PD="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription";  
declare namespace wm="https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelWarrAndMain";  
     /PD:ProductDescription/PD:Features/wm:Warranty ') = 1  

上のクエリに関して、次の項目に注意してください。

• CatalogDescription 列は、型指定された xml 列です。これは、スキーマ コレクションが関連付けられていることを意味します。 XQuery プロローグでは、namespace キーワードによって、後でクエリ本文で使用するプレフィックスが定義されています。

• query() メソッドは XML を構築します。<Product> 要素には ProductModelID 属性が指定されます。また、ProductModelID 属性値はデータベースから取得されます。 XML 構築の詳細については、「XML 構築 (XQuery)」を参照してください。

• WHERE 句の exist() メソッド (XML データ型) は、XML 内で <Warranty> 要素を含む行だけを検索します。 ここでも、namespace キーワードによって、名前空間プレフィックスが定義されています。

次の出力は、結果の一部を示しています。

<Product ProductModelID="19"/>   
<Product ProductModelID="23"/>   
...  

query() メソッドと exist() メソッドは、どちらも PD プレフィックスを宣言していることに注意してください。 このような場合は、WITH XMLNAMESPACES を最初に使用して、プレフィックス定義し、これをクエリで使用することもできます。

WITH XMLNAMESPACES 
(  
   'https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelDescription' AS PD,  
   'https://schemas.microsoft.com/sqlserver/2004/07/adventure-works/ProductModelWarrAndMain' AS WM
)  
SELECT CatalogDescription.query('<Product ProductModelID="{ /PD:ProductDescription[1]/@ProductModelID }" />')
       AS Result  
FROM Production.ProductModel  
WHERE CatalogDescription.exist('/PD:ProductDescription/PD:Features/WM:Warranty ') = 1;

参照

WITH XMLNAMESPACES を使用したクエリへの名前空間の追加
型指定された XML と型指定されていない XML の比較
XML データのインスタンスの作成
xml データ型メソッド
XML データ変更言語 (XML DML)