トレースの再生

適用対象:SQL ServerAzure SQL Managed Instance

再生とは、トレースでキャプチャされたアクティビティを再現する機能です。 トレースの作成または編集を行うときに、そのトレースをファイルに保存して後で再生できます。 SQL Server プロファイラー を使用して、1 つのコンピューターからのトレース アクティビティを再生できます。 ワークロードが大きい場合、Distributed Replay Utility を使用して複数のコンピューターからのトレース データを再生できます。

このセクションでは、 SQL Server プロファイラーの再生機能の使用方法について説明します。 Distributed Replay Utility の詳細については、「 SQL Server Distributed Replay」を参照してください。

SQL Server プロファイラー には、ユーザー接続と SQL Server 認証をシミュレートできるマルチスレッド再生エンジンが備わっています。 再生は、アプリケーションまたはプロセスに関する問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。 問題を特定して修正を実装したら、発生する可能性がある問題を検出したトレースを、修正されたアプリケーションまたはプロセスに対して実行します。 その後、元のトレースを再生し、結果を比較します。

トレースの再生では、SQL Server プロファイラー の [再生] メニューの [ブレークポイントの設定/解除][カーソルまで実行] オプションを使用したデバッグがサポートされます。 これらのオプションでは、長いスクリプトを段階的に分析できるように、トレースの再生を短いセグメントに分割できるので、長いスクリプトの分析が特に強化されます。

トレースの再生に必要な権限については、「 SQL Server Profiler の実行に必要な権限」を参照してください。

このセクションの内容

トピック 説明
再生を実行するための必要条件 SQL Server プロファイラーで再生できるようにトレース定義に含める必要があるイベントについて説明します。
再生オプション (SQL Server Profiler) [構成の再生] SQL Server プロファイラーダイアログ ボックスで設定できるオプションについて説明します。
トレースの再生に関する注意点 (SQL Server Profiler) SQL Server プロファイラー で再生できないトレース イベント、およびトレースの再生によるサーバー パフォーマンスへの影響について説明します。

参照

SQL Server Distributed Replay