Azure Bot Service と Bot Framework を使用するタイミング

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Web サイトとソーシャル ネットワーキング サイトでチャット ボットを使用して、顧客とのチャット サポートを自動化することを社内で検討していたことを思い出してください。 あなたは、このニーズに最も適した Azure Bot Service ツールを決定する必要があります。 このユニットでは、チャット ボットに必要な会社の要件を評価し、3 つのボット作成ツールを比較します。

チャット ボットの要件

ボット サービスを選択する際には、要件に最も適したボット作成ツールを第一に考慮する必要があります。 会社のチャット ボットの要件は次のとおりです。

  • ボットを簡単に作成および管理できる必要があります。
  • 新しいコードベースの機能を使用して、ボットを後で簡単に拡張できる必要があります。
  • 言語機械学習モデルを開発する必要なく、ボットに自然言語機能を組み込む必要があります。

Azure Bot Service には、使用できる機能がいくつかあります。 このユニットでは、ボット サービスの選択に関する考慮事項と Azure Bot Service が提供する利点について確認します。

ボット構築ツールを評価する

ボット作成には、主に Power Virtual Agents、QnA Maker、Bot Framework Composer の 3 つが使用できます。 各方法には、組織に最適なものを選択できるように、要件に照らして評価する品質があります。

Power Virtual Agents

強力なチャットボットを作成するには、Power Virtual Agents を使用します。 これらのチャット ボットでは、顧客、他の従業員、Web サイトやサービスへの訪問者が投稿した質問に回答できます。 Power Virtual Agents Web アプリを使用すると、ガイド付きのコードなしのグラフィカル インターフェイスにより、開発者の専門知識を必要とせずにチャット ボットを作成できます。

トピックにより、Power Virtual Agents におけるボットの会話がガイドされます。 各トピックに、会話の流れを誘導するダイアログ ツリーが含まれています。 また、各トピックには、ユーザーが入力する可能性のあるトリガー フレーズもあります。 これらのフレーズは、組み込まれた自然言語理解を使用して、特定のトピックと照合されます。 たとえば、ユーザーがボットに "開いている時間" と入力したとします。 ボットの AI は、それを店舗の営業時間というトピックに一致させ、会話を開始して、どの店舗について聞いているかをユーザーに尋ねます。 その後最終的に、ボットからその店が営業している時間が提供されます。

Bot Framework SDK を使用して Power Virtual Agents のボット機能を拡張します。 ボット拡張には、次のものがあります。

  • 高度な AI 機能
  • エンティティ
  • 変数
  • 認証
  • Power Automate フロー
  • スキル

Power Virtual Agents では、事前に構成された LUIS リソースの組み込みの統合をサポートしていないため、シナリオの要件を満たすことができません。

QnA Maker

QnA Maker は Azure ベースの自然言語処理サービスであることを思い出してください。 データに自然な会話型レイヤーを迅速に作成するには、QnA Maker を使用します。 これは、任意の入力に対して、カスタム ナレッジ ベースの情報から最も適切な回答を見つける目的で使用されます。

QnA Maker ポータルは、ナレッジベースの完全な作成エクスペリエンスです。 ドキュメントをそのままの形式でナレッジ ベースにインポートできます。 これらのドキュメントには、FAQ、製品マニュアル、スプレッドシート、または Web ページが含まれる場合があります。 ドキュメントは、質問と回答のペアに変換されます。 各ペアは、フォローアップ プロンプト用に分析され、他のペアに接続されます。

Note

最終的なマークダウン形式は、画像やリンクを含む豊富なプレゼンテーションをサポートします。

ナレッジ ベースを編集したら、動作している Azure Web アプリ ボットにそのナレッジ ベースを公開できます。コードを記述する必要はありません。 Azure portal でボットをテストするか、ダウンロードして開発を続行します。

QnA Maker では、会話フローとロジックの直接のカスタマイズをサポートしていないため、シナリオの要件は満たされません。

Bot Framework Composer と Azure Bot Service

Bot Framework Composer は、開発者が会話エクスペリエンスを作成、テスト、プロビジョニング、管理するためのオープンソースの統合開発環境 (IDE) です。 Azure Bot Service を使用すると、Bot Framework Composer で作成されたボットをホストできます。

ヒント

ボットのコードを直接変更すると、依存関係 (REST API など) との統合など、複雑なアクティビティを実行できます。 これを行うには、Bot Framework SDK および Visual Studio Code またはその他の IDE を使用します。

ボット構築ツールを選択する

ボット作成の 3 つのオプションを評価し、次の理由から Bot Framework Composer が会社に最適であると判断しました。

  • ビジュアル デザイナーでは、ボットを直感的に作成および管理できます。
  • 組み込みの機能では、言語を理解するための統合がサポートされています。
  • 今後さらに高度な機能が必要になった場合は、Bot Framework SDK を使用して、作成したボットを拡張できます。